プロジェクトマネジメント基礎　そもそもプロジェクトとは？

2021年9月10日 07:22

皆さん、こんにちは。
今回は「そもそもプロジェクトとは？」についてお話しします。

これまでの記事では、プロジェクトをすでに行っている方向けでしたが、そもそもプロジェクトって何ぞや？と思う方もいらっしゃると思い、基本に立ち戻ることにしました。プロジェクトマネジメント基礎として、シリーズ化していこうと思います。

この記事はこんな人におススメ

-プロジェクトを始めてやる方
-今の仕事がプロジェクトかどうかわからない方

この記事を読んだら、自分の仕事がプロジェクトかどうかがわかるようになります。

プロジェクトとは、「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために、実施する有期性のある業務」と定義されています。
ポイントは、「独自性」と「有期性」の２つ！

独自性とは、ユニークであること、他にはない固有のこと。

有期性とは、明確に開始タイミングと終了タイミングが定義されていること。つまり、終わりのない業務はプロジェクトと言えません！

会社で話していて、「今この定常業務が…」と話された仕事が実はプロジェクトだったりすることがたまにあります。逆の場合もあります。

仕事の種類として、プロジェクトと定常業務がありますが、これらがごっちゃになって理解されていることが原因です。

もう一度先程の定義に基づいて考えてみましょう！
定常業務についての特徴も入れて比較してみました。

一番わかりやすい違いは、有期性 vs 継続性　だと思います。
上にも記載しましたが、終わりのない業務はプロジェクトじゃないのです！

例えば、レポートを毎月作成する業務をしているとしましょう。
これ自体は定常業務です。
しかし、このレポートを3ヶ月以内に自動化すると言った業務になれば、3ヶ月という有機性に自動化という独自性をもつ、プロジェクトになるのです。

マネジメントと聞くと、管理職？的なニュアンスで思われる方もいるかもしれませんが、ここでのマネジメントは「マネージする、うまくなんとかする」の意味になります。

つまりプロジェクトマネジメントとは、プロジェクトをうまくなんとかして進めることです。

正確には「プロジェクトの要求事項を満足させるために、知識スキルツールと技法をプロジェクト活動へ適用すること」と定義されています。

簡単に言うと、プロジェクトをうまく成功させるために、プロジェクトマネジメント手法を取り入れて進めることが必要なのです。

そしてプロジェクトマネジメントをする人がプロジェクトマネジャーになります。

会社によっては、職位と紐づくこともあるかと思いますが、定義上は職位は関係なく、新入社員であっても、自分のプロジェクトをマネージする（なんとか進める）立場であれば、立派なプロジェクトマネジャーです。

プロジェクトマネジャーに求められることは以下の3つです。
・プロジェクトマネジメントに関する知識
・知識を活用して遂行する力
・人間性

人間性必要なの?って思われる方がいるかもしれませんが、実はこの人間性がとても重要です。

ここで言う人間性とは、優れた基本姿勢、個性、リーダーシップを持っていることを指し、実際には、目標達成する能力やバランスを取る力、チームを統率する力などが含まれています。

どれだけ知識や遂行する力が強かったとしても、チームをまとめる力がないと結局プロジェクトとしては失敗してしまうのです。

プロジェクトマネージャーに任命されたときには、ぜひともこの人間性を大事にしていっていただきたいです。

今回は、基本に立ち返ってみましたが、いかがだったでしょうか。

プロジェクトとは独自性・有期性のある業務
プロジェクトマネジメントとはプロジェクトをなんとか進めること
プロジェクトマネジャーには、知識・遂行する力・人間性が求められる

ちなみに、本日の内容はPMBOKという世界で共通のプロジェクトマネジメント指南書から引用しています。つまり、今回は全世界共通の内容なのです。

会社でもプロジェクトマネージメントのトレーニングを行う時、「プロジェクトは何ぞや」と言うところからスタートしています。そもそもここの解釈を間違えると大変なことになるので！

皆さんも自分自身の仕事を見直して、どれがプロジェクトでどれが定常業務だろうか、自分はプロジェクトマネージャーなのか、プロジェクトマネジャーとして必要な力が備わっているだろうか、を理解するところから始めてみてください。それにより、仕事が整理でき、プロジェクトを進めることができたら幸いです。

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました！
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