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にしがきゆうこができるまで vol.4

前回書きそびれましたが、高校2年生の夏に
オーストラリアへホームステイへ行きました。

物心ついてからは初の海外。
今回はそのお話しです。

オーストラリアへ行ったわけ

実は中学生の時は英会話教室に通い、
高校でも選択科目で英会話を取っていました。

特別英語が好きだったわけでもなく、
英会話の雰囲気は嫌いじゃないけど、
英語の単語を覚えるのは大嫌い。

そんな私がホームステイに行くことになったのは、
母の勧めでした。

当時、母の友人がオーストラリアへ移住しており、
その人と母とでホームステイ事業を始めたところ。

「ゆうこちゃんも行かない?」と言われ
「えーどうしよっかなー」という軽いノリで
なぜか行くことにしました。

行き先は、オーストラリア・アデレード。

言われるがままに真冬のオーストラリアへ向かったのでした。

ホストファミリーのこと

当時、ホームステイを無料で受け入れる家庭では
留学生をメイドのように働かせるところがある、
なんて話も聞いたりしましたが、
このプログラムの受け入れ先は
現地在住の母の友人の知り合いばかりで、
みんな有料での受け入れだったので、
一緒に行った子たちのお家もみんな割と良い環境でした。

今もそうなのかわかりませんが、
当時オーストラリアでは2階立ての家を建てるよりも
その分土地を買った方が安いとかで、
私のホームステイ先は街からはちょっと離れていましたが、
海の見える丘の上にある広々としたお家でした。

私のホストファミリーは、
小さな子どものいる家庭がいい、という私のリクエストを元に、
柔道をやってるパパさんと
中学校の先生をしているママさん、
そして8歳の男の子と4歳の女の子、という家族。

その時、パパさんとママさんの年齢は知りませんでしたが、
ママさんは当時28歳!
でも私の28歳のときとは比べ物にならないくらい
大人で素敵なママさんでした。

今思えばカルチャーショック?

初日は、これから2週間通うことになる学校へ行き、
そこでホストファミリーと対面しました。

とても品の良い素敵な家族だったのですが、
迎えに来てくれた車のサイドミラーは
ガムテープで留めてあったのでビックリ!
そんな車、日本では見たことなかったし…笑

そして、帰り道でその日の夕飯に
チキンなどの惣菜を買ったのも、その時は驚きました。

共働きの家庭だったので別に当たり前なのですが、
ゲストが来る初日は手料理でおもてなしするもの、
みたいな感覚を持ったほぼ専業主婦家庭で育ったので、
ショック、と言うと言い過ぎですが、
「そんな感じなのね!」と新鮮な感覚だったのを
今でも覚えています。

その後も、料理を手伝って野菜を切っていると、
切り方もランダム、火の通りもバラバラで、
それでOKなんだ!と驚いたり、
プールへ行く日の朝、シャワーを浴びて髪を乾かしていると、
「今から泳ぎに行くのに乾かすの?」って笑われて
「そりゃそうだ」と思ったり、
ホストマザーの勤務先の中学校でディスコパーティ?みたいな
イベントがあってみんな楽しそうに踊ってたり、
この2週間で私の価値観の幅がぐーんと広がりました。

自分の当たり前が全然当たり前じゃない経験。
10代のこの時期に、身をもってこの体験ができたことは
私にとって大きなことだったように思います。

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