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キャリアとは何か、を考える。

事の発端は転職サイト、ビズリーチのキャリアカウンセリング機能を利用したことからだった。まだ6月の終わり頃で、新しい仕事に就いて半年が経過しようとしていた。43歳の転機は、そこそこタフな私にもずっしりきていたんだと思う。そして未だにその移行期間は続いている。という認識のもとだった。それもあって、転職サイトを退会せずにいた。

zoomで繋がった画面で、その女性は私に投げかけた。

「来たバスに乗りなさい。と私たちカウンセラーは良くいうけれど、あなたの場合は必ず乗らなくてもいい。もう見送ってもいいのよ、出来ることではなく、やりたいことをやられたらどうでしょう。」

出来ることではなく、やりたいこと。そんなシンプルなことが、わからなかったのか。

その後、私の小さな頃から今に至るまで何に心を動かされてきたか、そしてなぜ、それが好きだと思うのかを一緒に話しながら辿った。自分のために用意された時間で、見ず知らずの人と自分について話し、考えること。それは、ちょっとした贅沢な経験に感じた。私はその方とのカウンセリングを終了した後、すぐにキャリアカウンセリングの国家試験準備のために、学校に通う手続きを始めた。

そう、学び直しだ。

仕事をしながら1ヶ月で50時間のオンラインの受講と課題提出で7月はかなり忙しかったけれど、体系的にキャリアやカウンセリング技法についてまずは理論を学び、自分自身の転機について客観的に分析できたことはとても良い機会だと感じる。そして、先日から夜間の講座で応用実習に入った。理論の実践を今学んでいる。

好きな理論;

①プランド・ハップンスタンス理論(クランボルツ)→未決定こそが可能性。予期せぬ出来事をうまく新たな学習へと結びつける。偶然の出来事を作り出す行動を大切にすること。

②積極的不確実性(ジェラッド)→キャリアは直線ではない。予測することもできない。将来は想像され、創造されるべきもの。

③キャリア・アダプタビリティ(サビカス)→変化する環境の中で自ら変化し適応を繰り返す「ありたい自分になる」ためのダイナミックなプロセスのこと。キャリアの”HOW"の部分でもある。

こうやって私はこれからも、目の前のバスに乗ったり、見送ったりなどしながら、本当の自分のあるべき働き方を探しながら、一生涯自分と向き合ってゆくのだと思った。そんな私が考える「キャリア」について、こう定義してみた。

キャリアとは「仕事を通して得られる経験・能力・感性。目に見えるものと、目に見えないものがある。全てはその人の中にあり、語りや行動によってアウトプットされる」

全てはその人の中にある。上手に取り出すことができればいい。そしてキャリアはすでに起こったことだけではなくて、想像する未来も含むと思う。

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