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【海外生活】東南アジアに住んで気がついた!日本人が幸福を感じにくい理由

こんにちは。タイ生活6年⇨フィリピン・マニラへスライドしマニラ2年生。海外駐在帯同2カ国目、駐妻生活8年目のYukoです。

マニラ生活も一年と数ヶ月が経過。キラキラ楽しくて快適だったバンコク生活と比較して、色々と嘆き節だった私ですが、最近ようやくそれなりに快適に過ごせるようになってきました。

理由は

・生活が完全に立ち上がった事。

どこで何が買えるか、どのレストランが美味しいか、習い事もルーティンのように生活に入ってきて、自分のコンフォートゾーンが分かってきたと言うのが一番です。そして、多少のトラブルが遭っても、対処方法が分かるので慌てなくなりました。

海外生活においては、食生活が合うか、合わないかは非常に重要です。残念ながらマニラでは、外食は期待外れになることが少なくありませんが、美味しいレストランが分かってきたら、そこに行けば良いだけの話なので快適度は保たれるようになったのも大きいです。

・気軽に誘える友達ができた。

海外生活で孤独を感じずにすむのは、友達の存在が大きいなと思います。私は基本的に1人で大抵の場所は行けるし、1人の時間も大好きです。とは言え、何でも話せる友達が多くなくても良いから、複数いてくれるとメンタルも安定します。

・スラムに訪れ、過酷な生活を目の当たりにした事。

東南アジア最大のスラムと言われている、ハッピーランド&スモーキーマウンテンに訪れたことも大きいです。

ゴミだらけの海で、売れるゴミを探すおじさん。
ここも家で、奥に住んでいる人がいるそう。

前回のnoteで詳しく記しましたが、本当に過酷な環境。でも、そこで生きてる人がいる。本当に臭いし、衛生的では無い環境。本当にゴミを拾って、そのゴミを売って生計を立てる人がいるんです。

⚫︎過去記事⇨もし今の生活に不満を抱えている方がいたら、是非行って見て欲しい。

訪れてみて、正直同じマニラに住む人間なのに…と思うくらい過酷です。日本で不自由なく育った私には想像を絶する場所で打ちのめされたし、色々と考えさせられました。

マニラ生活において治安の面で行ける場所に限りがあってつまらないとか、娯楽が少なくて質が…とか、食事が美味しくない…とか、私の悩みなんて、ミジンコみたいなもんだと。不自由なく生活ができるだけで、感謝しなければと価値観を変えてくれた貴重な体験でした。

・世界からみると、まだまだ日本はすごい。

戦争もなく、綺麗な空気、蛇口からの水が飲めて、インフラも整い、街も綺麗で治安も良い。歴史があり文化レベルも高く、質も高く美味しい食事が適正な値段で食べられて、医療や教育レベルも高い。母国語で高等教育が受けられる。

世界中を探しても、こんな国はそれほど多くない。衰退しつつあるとはいえ、未だ世界第4位の経済大国であり私たち日本人が当たり前に享受してきた環境は、世界的にみると決して当たり前では無いのです。

小学3年生になった娘も、日本であれば1人で通学して、友達の家に遊びに行ったりもすると思いますが、タイもフィリピンも安全面から不可能です。

マニラはバンコクよりも、さらに治安が悪く、Ber months(フィリピンのクリスマスシーズンで末尾にberがつくSeptember, October, November, Decemberは渋滞とスリなど犯罪が増える。)の今現在は、度々邦人が拳銃強盗に遭遇、注意喚起のメールが日本大使館から毎日のように届く。

物騒になってはきている日本でも、スリや拳銃強盗に怯えて暮らすと言うことは無いですよね。

・日本人は何故幸せを感じにくいのか?

・元々恵まれているから。

前置きが長くなりましたが、日本人って元々が恵まれた質の高い生活を送れているからか、そもそも幸せを感じにくいのかな、と最近思うようになりました。

貧富の差が広がっているとはいえ、東南アジアの凄まじい貧富の差を間近で見ていると、日本はまるで社会主義国のように平等で横並びだと感じます。

タイなどは相続税が無い時代もあった為、富裕層は代々富裕層。そして貧富の差や都市と地方の差が社会問題になっている。格差や社会的な階層も固定されていて、本人の能力と努力があっても挑戦すら難しいこともある。けれど、日本は公教育が充実しているので、本人次第で挑戦し逆転することも可能な国なんです。挑戦権があるか、ないかは大きいと思います。

・過去の日本と比べているから。

恐らくですが、日本人が幸せを感じにくい理由の一つは過去の日本と比べているからというのも大きいかと思います。Japan as No.1と話題になった高度経済成長期の生活と、現在の生活を比べて不幸になっているのでは。

日本が好景気で浮かれていた時のことを、子供ながらによく覚えています。私も大人になったら、バブリーな生活をしてジュリアナで扇子振って踊るんだろうかと。そうこうしてたらバブルが弾けて、失われた30年とやらに突入し、大学卒業時は氷河期真っ最中。就職内定を頂くまでに100社以上は応募して、壁にぶち当たりまくり。

そんな私も40代半ばになりましたが、他国の成長や変化の方が大きく、日本という国は良くも悪くもそれほど大きくは変わっていない。

このnoteを書いていて、ふと10数年前にスリランカを訪れた時の話を思い出しました。現地のガイドさんと話していて、日本の話になった時に不景気だし少子高齢化でお先真っ暗と自虐的に話してしまったのですが、その際に言われたことは、

何を言っているんだ。あなたの国は素晴らしい。尊敬に値いする国だと。

その頃の私は日本で暮らしていたので、ガイドさんの言葉に納得しきれませんでした。それから10年以上経過し今の日本を見て彼が同じように言ってくれるかは分からない。けれど、旅するだけでなく、海外、特に開発途上国に数年暮らしてみると日本の素晴らしさをやっと実感できるようになりました。

・同調圧力の強さから。

また日本人は同調圧力が高く、横並び意識が高いことも幸せを感じにくい理由の一つ。

かつて幸せの国と言われたブータンですが、幸福度が高かった理由は国が鎖国状態で他国の情報が入ってこなかったからだとか。情報を得られるようになり、他国と比較できるようになった結果、幸福度が下がってしまったそう。何だか、分かる気がします。

日本には良いところは沢山ある。良いところや今あるものを大切にして守って、さらに発展させて次世代に引きつげるよう努力し、悪いところを見つけて改善していく。これを愚直にやり続けるだけなのかもしれません。

・まとめ

比較すると、幸福度は下がる。

こんな当たり前のことに気づかせてくれた、フィリピンでの生活。私の場合はバンコク時代の生活と比較して、勝手に不幸になっていた。

比較しないって、正直結構難しい。

けれど、今ある生活の中で小さな幸せや楽しみを見つけたり、家族が健康で、一緒に暮らせる事に感謝して、日々を過ごしていきたいと思います。

長文お読みいただき、ありがとうございました。

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