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何かを「スタートする人」になることを諦めていた私がこのプロジェクトを始めるまで

今回はリズムセンシングプロジェクトについての記事です。

ここのところ、リズムセンシングプロジェクトのイベントとしてチームメンバーのストーリーを聴きながら、自分のストーリーを探るイベントを行っています。


私たちリズムセンシングのチームは5名のチームで、それぞれの女性性にまつわるストーリーを交代で話し、参加者がそれを様々な視点で聞きながら自分自身のことを省みる時間を過ごすという、女性としての心のリズムを大切にする場を開いています。


毎回、4~5名しか募集しないのでチームメンバーと合わせて8~10名程度で実施しているという、秘密結社のような(笑)、スモールサークルです。

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昨日の様子。


コレクティブストーリーハーベスティングという方法で毎回行っているのですが、この方法は話し手が20分、自分の話をしてその間聞き手は質問をせず、ただ聴き続けます。


話をする内容はぼんやりは事前に考えていたとしても、20分はそれでは持たないので、その場で考えて、話し手自身も自分を探りながら話をしていきます。


昨日は私が話し手をしたのですが、ぼんやりと「このプロジェクトをなんではじめようと思ったかを話そうかな〜」と考えていたくらいで話始めました笑。 (普段は「事前準備しないと!」と思うタイプなのですが、なぜかこのプロジェクトはそうしなくても大丈夫な感覚があります。)


そうして出てきたストーリーを少し書き留めておこうと思ってこのnoteを書いています。ここから先は、私が話し手として20分間の間に話したこと...の一端を書いていきます。関心がある人は読んでみてください。


私は20代の頃にいわゆる1人目、リーダーになる機会が何度かありました。そこで徹底的にうまくいかなかった(涙)ことから私のストーリーは始まります。


私は自分が代表とかチームリーダーの立場になったときに、なんでも「メンバーに聴きたがる」人だったので、(例えば、「次にこれをやってみよう!」という話が企画メンバーの中で上がったときに、「じゃあXXさん(実際に作る人) がどう思うか聞こう!」という具合に)、決めて指示をするのがリーダーの役割という考え方をもった人と度々ぶつかることがありました。


今では、どちらの意見もあっていると分かるし、そもそも始める段階で中心メンバーがどう在るかを話しておく必要があったのですが、なんせ24,5歳の頃だったので...。ぶつかる度に、私の方が自信をなくしていきました。


というのも、その頃は私自身もリーダー=引っ張っていく人というイメージがあったからです。なので、相手にいろいろ言われたときにも「そうだよな...でも... (やってくれる人の気持ちも大事じゃん)  ← ( ) の部分は言えない 」という状態。


そうやって自信がなくなっていくと、どんどんそれを証明するような現実ばかりが目に入るようになっていきます。例えば大きなイベントのスピーカーに呼ばれたことがあるのですが、その場にいた別の方の情熱的で人を惹きつける在り方にまたしても「もうダメ...私はリーダーやるタイプじゃないんだ...」と打ちひしがれて帰ってくる。


この繰り返しでいきついたのが、私は自分は何かをスタートさせる、始める最初の1人ではなくて、きっと誰かがやりたいことを後押しすることで力を発揮するタイプなのだと自分を納得させることでした。


スタートさせる人生はもう、終了!

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と本気で思ってました。「まぁ、20代はね、私も自分のことがよく分かってなかったからなんか勢いで始める人とかやってみちゃったけど、違ったよね」


「今後の人生は、何かを始めたい人をサポートする人生を送っていこう」


という結論にいきつきました。


その後、このマガジンの始めに書いたnoteにもある通り、Art of Hosting and Harvesting (=以下AoH) に出会い、リーダーシップとは引っ張るだけではないということが体感できたので、過去考えが違った人とぶつかり合った経験は自分の中で昇華されていきました。


ただ、そのAoHは対話や参加型リーダーシップのトレーニングなので、徐々に「トレーニングだけじゃなくて何かのテーマを持って生み出すような対話がしたいな」と思うようになっていったのです。


また、私はAoHの少し後に、Coming into your ownという女性だけのリトリートをするプログラムに出会っており、(数年前の参加レポートがここにあります) 女性だけで集まる場のエネルギーというか起きることが、他のどこの場でも体験したことがないもので衝撃を受けたので、ぜひ自分の身近なところでもそれをやってみたいと思うようになりました。


思ったはいいものの、私の


「自分が1人目になって何かをスタートする人」になる人生はもう終了してますから



誰かがやってくれるのをじっと待ちます笑。


以前、何度か女性だけの対話の場を作っていたのですが、それも全て誘われてやるという流れ。


「女性性のテーマで対話の場を作ってる人いないかな〜」と探しては、実際に自分が参加してみたり、ときには主催している人に一緒に主催させてもらえないか話をすることもありました。


どの場もすごく良かったのですが、現在ある女性同士の場はセクシュアリティーやスピリチュアリティが高いものが多く、それらは大切だと思うものの自分の中心的なテーマではないような気がして、迷う日々。


私が本当にやってみたいと思っていたのは、今の社会の中、女性であることを最大限引き受けて(身体のリズムも心のゆらぎも)、それを大切にしたときに、私たちがどんな選択をしたいのかについて話すことだったんです。


例えば、女性のホルモンは日々変化しているので、生理後の一週間が最も頭が冴えて気持ちも前向きになってきます。チームのリーダーはその週に当たる人が交代で実施すると言うのは、もし女性だけのチームだったらアリな選択肢ではないでしょうか。 


こういうチームリーダーを変更するのが良いという発想は女性同士の方が出やすい感覚を持っていて、それをたくさん見つけたい (=それが活かされることは他の性にとっても生きやすい社会につながると考えています)


話が逸れましたが、要は今ある女性の場は、好きだけど自分が実現したい120%の場ではないなぁ...と思っていて、誰かが自分が望む場を開いてくれるのを待っていたのです。







・・・3年ほど。




なかなか気の長い話ですが(笑)、「自分が1人目になって何かをスタートする」がゴミ箱の奥底にあるので、何も始まりません。



そうです、何も始まらないまま3年間が過ぎたのです・・・。



その間、いろんな人に「女性だけで対話する場に関心があるんです ( (心の声) ....誘ってください... ) 」と言ったり、調べたりしていたのですが、ある日知人に言われたのです。



「あのさ、それずーーーっと言ってない?」



・・・・・



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( ※ 私の心境↑ )


まぁ、あの...事実です。ずーっと言ってるだけだったので事実なのですが、そのときふと思ったのです。



これだけ想い続けられるテーマこそ、自分が長く育んでいけることなのではないか、と。


それまで私は、1人目になれる人というのは、情熱的にそのテーマを伝えることができて、惹きつけられるような人柄の人がなるものだと思っていたけれど、私はそうじゃない自分のまま1人目をはじめてみよう。


そんな風に思いました。


そこで、自分のデスクトップのゴミ箱の中で今にもDeleteボタンが押されそうになっている「自分が1人目になって何かをスタートする」を拾いに行ったのです。


そして、何かを始めるなら



「やっぱり私は誰かとがいい」



と思って、今のチームの人たちに声をかけるに至ったのです。


つまり、20代の頃にぶつかりあっていた頃の私と同じ。他の人とチームを作って何かを始めるということに再び出会い直すことになりました。決めて指示をする1人目になることもなく、


そのままの自分のまま



はじめてみる。


そうしてこのプロジェクトは進んでいます。このマガジンでも時々綴っていますが、このプロジェクトは他のチームとは違う選択をする傾向があると感じています。(詳しくは下記の記事などを)


今もまだ活動は小さなものですし、大きく活動を知ってもらいたいなと感じることもゼロではないですが、今回のようなイベントを実施したときにとても深く、ありのままの自分でいられる、他のどこの場とも違う時間を過ごすことができています。


ここまで悩んだ時間分くらいかけてでもこのプロジェクトを育んでいけばいい、そう今の私は思っています。派手さがなく、目立たず、バズることもなく(笑)、少しずつ灯を大きくしていく日々を、これからも大切に進んでいきます。


・・・ここまでが、私が昨日話をしたことの一端です。(話をしたときには実際に具体名を出したりしたのですが、それは非公開。そして書き言葉にしたので、読みやすいような表現に変えました。)


読んでいる人はいらっしゃるでしょうか。。


ありがたいことに、イベントページを公開したら「既に予定があって参加できないけど、聞きたかった」と言ってくれた人がいたのでその数名のためだけでも&冒頭に書いた通り、自分で思いのままに話してみたことの一端でも留めておきたくて書き残してみました。


リズムセンシングプロジェクトでは、今は女性のリズムをテーマに活動をしています。(そのうち他のテーマにも取り組むかも...! ) 関心がある方・応援していただける方はぜひマガジンや、Facebookページ をフォローしていただけると嬉しいです!












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