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Momoko55
2020年2月18日 19:50
毎日夕方になると、近所の銭湯の男湯から大音量の「同期の桜」が聞こえてきた。たまにそれは「浪曲子守唄」のこともある。とにかくその声の大きさときたら、銭湯の前どころか商店街の一帯に響き渡るが、町の人たちは毎日のことで慣れっこで誰一人立ち止まることもない。声の主は鳶のさんちゃん。年のころは50代。酒に酔っていなければなかなかの好男子なのかもしれないが、常に酔っぱらっているから赤ら顔で目が座っていて