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新入職員研修での看護部長の忘れられない話

最近、iPadなどガジェット系YouTuberの動画をよく見てるんだけど、その中で「新卒1年目で上司に言われた忘れられない言葉」というエピソードがあって、ちょっとグッときたのでこのnoteを書くことにした。

また、私自身も新卒のときに上司が話してくれた言葉で大事にしていることがあって、その後の社会人生活にいい影響を与え続けてくれたなと思うことがあるので、改めて文章にしておきたい。

「新卒1年目で上司に言われた忘れられない言葉」

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まず先述のYouTubeで紹介されていたエピソードの概要としては、その方は新人研修が終わった際の会社の人事の在り方に疑問や不満があって、上司との1 on 1の際に少し愚痴っぽい相談をしてしまった。

そこで言われたのが、
「〇〇さん、会社は誰もあなたに残ってほしいとか頼んでないよ。辞めたければ誰も止めないし、辞めればいいんだよ」
というような言葉だったそう。

ここだけこういう風に切り取ると一見めちゃくちゃ冷たい言葉という感じがしてしまうかもしれないけど、そのあとに続く言葉と、この方がこの上司の言葉の真意をどう受け止めてそのあとどう仕事と向き合われたかも含め、若い部下に大事なことを教えてくれる示唆に富んだコメントだと感じる。

また、私自身もこういう考え方で仕事や職場と向き合って働いていきたいと思っている。

どこでどんな働き方をするか、
上の立場の人が決めたことにどう反応するのか、
周囲が言っていることに対して自分はどう考え、どう行動するのか

など、起こったことや他人の考えは変えられないけど、それをどう受け止めるかは全て自分に選択権があると考えている。

だから、私は社会人になってから数年おきに意図して職場や住む場所を変え、そのときの自分のニーズにあった環境を求めて生活を変えてきたつもり。

合わない。無理。→じゃあ辞めます!

みたいな、決してそういう短絡的・衝動的な考えや行動をすすめているわけではない。

でも、ここで来月も働き続けるつもりでいるのも、納得できないと思ってるのに改善に向けた意見も行動も起こさずにただ迎合するという姿勢を選択しているのも、全部自分が決めてるよね、という「自分の意思決定に対する責任感」はいつも持っていたいと思っている。
そうは言ってももちろん未熟な部分も多々あるし、つい愚痴を言ってしまうこともあるけど。

私の新人時代の看護部長の教え

これもイメージ画像だよ

ここからは、私自身が社会人1年目に受け取ってからずっと頭の片隅に置いている言葉を紹介する。

私の場合はYouTubeの彼みたいに個人的にもらった言葉ではないので、実際そこまで思い入れがあって意識的に大事にしていたわけじゃないけど笑、おそらく心から納得して受け入れているから私の価値観に根付いたんだと思う。

それは、

「毎月のお給料の2割は自己研鑽に使いなさい。もう学校は卒業したけど、そこで勉強が終わるわけではない。大人になっても学び続けられる人だけが社会で生き残っていくのよ」

という言葉だ。

私が大学を卒業して就職したのは毎年新卒を50名ほど採用するような大きな病院だったので、1年目は新人看護師全員を集めてみっちり研修してくれる期間が手厚く設けられていた。

その全体研修の最後のほうで、看護部長が看護師として、というか、社会人としてピヨっピヨの私たちに向けて話してくれたメッセージだった。

正直ディティールはあんまりよく覚えていないけど、
「給料の2割は勉強に使え」
「何を勉強していいかわからなかったらとりあえず看護雑誌を購読しとけ」
っていう話だったと記憶している。笑

学生時代はめちゃくちゃバイトしても一人で生活できるほどのお金を安定して稼ぐことはできなかったが、社会人になったらとりあえず毎日仕事に行っていれば自分一人を養って、おつりがくるくらいの収入が急に入ってくる。

社会人になったばかりの頃は、欲しいものを買うか、遊ぶ以外のお金の使い方なんて知らなかった。

だからこそ余計に、社会人として大先輩である看護部長が最初に教えてくれた「有効なお金の使い方」が白紙のノートに素直にインプットされたんだと思う。

この考え方を持てるようになっていたから、新しいことを知りたいと思うときは自分で本を買ったりするようになった。今思えば一般的な書籍なんてたかが1,000-2,000円だけど、慣れるまでは結構な出費だなーって思ってたもんね。

その小さな習慣を積み重ねた結果として、「これは確実に自分の人生にとって有効なお金の使い方だ」と確信を持ってアメリカの大学院に進学することを決断できたと思っている。

株式や不動産への投資だって素晴らしいけど、やっぱり若いうちこそ"自分自身という資本"に投資することは大きな意味がある、と私は思う。バイアスは自覚している。でもこれは、本当にそうであるとしか言いようがない。

英語とか学歴とか資格とかそんなんじゃなくて、考え方や価値観や人としての強さが、この経験をする前の自分とは全然違うと感じている。

そして今、私はその頃の投資をまだまだ回収している途中である。レバレッジが効いてくるのはもっともっとこれからだ。ともすれば同世代は仕事やプライベートでキラキラしている20代後半、ボロボロになって泥水をすすりながら(言い過ぎ?w)孤独に戦ったあの情熱と執念を、最近ではもはやほとんど見せることもなく無難に暮らしてるけど、決して忘れてはいない。ちゃんとやりたいことを実現していこう。

当時のT看護部長、自分で稼いだお金の生きた使い方を教えてくれて本当に感謝しています。

本当に、人は日々成長していくべき生き物だよなと思う。
ちゃんと自分で自分の歩く道を選んで、時間とともにどんどん変わっていける人間であり続けたい。


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