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答えのない、子どもからの質問

やりたいことや夢がなかったり、やりたいことや夢とは直接関係がないように見える学校の勉強について疑問に思う子ども達に向けて、
『正しく判断できて、人の気持ちが分かり、よりよい選択に繋げられるために勉強をする』と伝えています。

言っていることは分かりますが、経験してきた大人ならではの意見だなと。私にはなんだかぼんやり抽象的な気もします。

私も子どもに直接このような疑問を投げかけられたことがあります。

「自分でお金を稼いで食べていくためだよ。
大人になったらお母さんやお父さんを頼りにしてもらっては困るよ。
自分の稼ぎで食べて、好きな事に使って自分の人生楽しいものにしていく為には、働くしかないんだから、働く術を身につける為に今学校で勉強しているんだよ。」
と伝えました。
生きていく必要最低限のことしか私には伝えられません。なにせ高みを目指したことのない人間だからです。それに、私はなりたくてこの職業に就いたわけではありません。

仕事は、必ずしも夢の実現ではないし、楽しくて好きな仕事ばかりではない。
仕事を人生の主軸と考える人もいるけど、仕事以外のことを主軸にしてそっちを楽しむ人もいる。
どちらにせよ、食べて寝て、資本の身体を作らなきゃどうにもならない。そのためには働かなきゃいけない。

割り切った現実的な考えなので、いいのか悪いのかは正直分かりませんし、子どもは『そういうことじゃないんだよ』と思っているかもしれません。

これは永遠のテーマというか、答えのないもので、いつの時代もそれぞれ大人が必死に絞り出したような答えに、子どもは「ふ~ん」と響きのない返事をするものです。

いろんな人からいろんな意見を聞けばいいんじゃないでしょうか。
大人になった時に自分なりの答えを見つけられたら。

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