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柔らかいポートレートの撮り方。ソフトフィルターなし。レタッチなし。

先日、俳優事務所の宣材写真を頼まれた。
屋外を希望されたから、調布にある公園へ。
雨が続きリスケしていてようやく晴れた日だった。
初めて会う人たちで、事務所のマネージャー兼女優のような人と挨拶。
宣材は、中年の男性と女性。若い女の子が一人の三人。
途中、「里中さんの写真は柔らかいですね」と言われた。
「昔からです。カチっとした写真はわざとじゃないと撮れません」
友人やアシスタントが、同じカメラで同じモデルさんを撮影しても、私の写真は大げさに言うと、ソフトフィルターを使ったような写真になる。


【レタッチなし。屋外の車の中】
【室内も柔らかい】

私は実はザラっとした写真も好きだ。
高感度で露出がアンダー気味。夏に汗をかいている女性の肌を撮影したら、生々しくなる。
だが、それは被写体を選ぶ作業が最初に待ち受けるわけで、美人じゃないと鑑賞に堪えられない。(私は)
だから滅多に撮らない。

高画素のデジタルカメラでも、フィルムのような柔らかさは出せる。
RAW撮影し、Jpegに変換する際に、ほとんどレタッチもいらない。

先日、「美しいものを見極める才能がない。教えてほしい」という読者がいた。
女性モデルさんを柔らかく、かわいらしく、美しく撮るには才能が必要だ。

【才能】
身も蓋もないが、努力して目覚める場合もある。
私は少年時代から、小川や清流をずっと見ている子供だった。川面はカチカチしてませんよね。それでこの才能が目覚めたと思っている。

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普段は自己啓発をやっていますが、小説、写真が死ぬほど好きです。サポートしていただいたら、どんどん撮影でき、書けます。また、イラストなどの絵も好きなので、表紙に使うクリエイターの方も積極的にサポートしていきます。よろしくお願いします。