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ジブリ観賞3作目は『風の谷のナウシカ』

私にとって、映画館ってちょっとエモい場所。

大学3年の夏ごろから卒業まで、ほんの1年9ヶ月だけだけど映画館でバイトをしていたときの楽しかった思い出が、私の人生の中でめちゃくちゃ大きい。

未だにどんな映画館に行っても、少し暗い照明とふかふかのカーペット、ポップコーンの匂いですぐにあの頃の気持ちにタイムスリップできる

まだ看護師でもなく、ましてやアスレティックトレーニングなんて微塵も知らなかったころの、ただの生意気な子供だった私。エモい。

先日、お昼過ぎからもう雨も降らなそうだったので、自転車で20分少々かかる映画館に行ってきた。

もはや今限定公開されているジブリはとりあえず全部劇場で観る所存。今回観たのは『風の谷のナウシカ』。

いつもどおり箇条書きでいきます。

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©️風の谷のナウシカ

----✂︎ ここからはネタバレありまくりだよ!!! ✂︎----

・今回もひそかに期待していた予告編。先週、先々週くらいに観たときにはなかった新作映画の予告編もあった。そわそわしてたのに、結局『劇場版 鬼滅の刃』の予告編は前回(『千と千尋』)同様、私の前に現れず。無念。

・始まってすぐに、制作会社や監督など、制作スタッフの紹介が入る。新しいパターンだ(いや、古いのか?)。1984年公開。36年前・・・!それでも今こうやって映画館で上映されて話題になるくらい、みんなから愛されている素晴らしいアニメーション作品なんだろうな。

・前回の反省を生かし、今度は後列の一番前の席をとった。が、やっぱり細部がよく見えない。確実に視力が落ちている。つらい。もう最近スマホの画面見過ぎだよね。ほんとうに悲しいし、よくないと思ってる(でもどうしようもない)。

・「ストーリーを追うのに支障があるほどではないが、見たいくらい細部が見えないつらい」という思いは最初から最後まで続いた。集中したい。最初に、腐海についての説明が文章でパッと出て、「え!これ読めってか!!!!?」とめちゃくちゃ焦る。なんとか読めた笑。よかった。

・ナウシカがオームの抜け殻の目の部分を切り取るために爆薬の粉みたいなのを取り出して、銃の火薬の部分で爆発させるシーンの手際のよさ、いやーー鮮やかでしたねー。ザ・宮﨑駿のアニメ!って感じのなめらかな動き。

・ナウシカが個人乗りの飛行機(?)で飛ぶシーンのアクションもめっちゃかっこいい。カメラワークも勢いもかんぺき。

・ユパ様の後方、土埃の中からでっかいオームが出てくる迫力のシーンのBGM、あからさまに危機感を煽ってきていい。もう、これでもかっ!!ってくらいわざとらしいくらいのハラハラBGM(褒めてます)。今のジブリなら絶対にやらなそうな(笑)大音量の演出、好き。

・時代は36年前で、この国を治める姫としての少女・ナウシカのリーダーシップたるや。めちゃくちゃかっこいい。飛行物体という飛行物体をなんなく操縦し、おじさまたちにテキパキと端的に的確な(ここ重要)指示を出す。腐海の謎を解くために、自分で検体を採取して調査をする聡明さ。自然や生き物と共生する深い慈愛。完璧なリーダーである。しかも剣技も強い。ダメなところがない。なのに彼女を嫌いな人とか絶対いないと思う。事実上最強の女子。何歳くらいの設定なんだろう?

・一緒に捕虜になって墜落しそうなジジ3人を落ち着かせ、声を届けるために小型機の操縦席で立ち上がり、危険を顧みず防護マスクをはずして凛々しい笑顔で指示を出し、任せとけ!のポーズを取りながら足で操縦桿を操作して旋回していくシーン。なにこれ?イケメンすぎやろ。

正直、中盤くらいまで「あれ、ナウシカってこんな話やったんや!?」って感じだった。たぶん金ローで1回は見たことあるはずなのに、「らん、らんらららんらんらん」の歌とか、子オームを囮にして「なんてひどいことを・・・!」のシーンとか、ナウシカが金色の草原(のようなオームたちの触手)の上を手を広げて歩いているシーンとかしか既視感なかったレベル。

・ジブリヒロインに欠かせない、同い年くらいの少年キャラとか絶対出てくるはずやけどアスベルのことは初めて見たくらいの感覚。私、ナウシカのことを何一つ覚えちゃいなかった。

・ってかこれってまだ「スタジオジブリ」が設立される前のアニメーション映画らしい。宮﨑駿をはじめとする彼らの足跡が、今の日本のアニメーション映画の歴史の礎となっているんだなぁって思うと、本当にこの作品を完成させて公開してくれた人たちにすごく感謝。「風の谷のナウシカ」を作ってくれてありがとう!!!

・変装のため、異国のピンクの服を来て脱出したナウシカ。怪我した子オームが湖に入ろうとするのを静止して足がジュっ!!あああ!!!!ってなったときくらいに、突如服の色が青に変化。湖の水の成分のせいかもしれないけど、そんな全身濡れてないのに・・・不思議。

・ババ様絶対死ぬと思ったけど死ななかった笑。

・病床の父を殺されて、罪のない自国にむちゃくちゃに攻め込まれてもその怒りを抑えられるナウシカ、精神力強すぎる。いやガチで怒ってるけど、それでもこれがもし炭治郎なら怒りで痣が発現し、ヒノカミ神楽の呼吸をあみ出してしまうくらい激怒してもいいレベルの悲劇。

・ユパ様はハイタカ(ゲド)みたい?

・クシャナ殿下はエボシみたい?

・ラステル(墜落した船で監禁されていた姫)はシータみたい?

・アスベル(少年)はパズーみたい!?

原作は宮﨑駿が描いてた漫画(!漫画も描けるのか!!!さすが)って、この記事を書くためにwikipediaして初めて知った。原作というか、元ネタ?結末は違うらしい。これは読みたくなるね。

しかも、連載していた雑誌、まさかの「アニメージュ」。そんな昔からあるのー!!!すごい。まじで時代と歴史を感じる。そして私の生きている人生なんて、本当に大昔から流れてきた世の中の時間の、ほんの一部なんだなぁってそのちっぽけさと、歴史を作ってきた偉大な人たちへの畏敬の念を感じる。

・この漫画、1982年から1994年まで連載していたらしい。途中でこの映画を制作するために中断したりもしていたらしいけど、12年ですよ。12年間、宮﨑駿は漫画描いてた。なんかもうすごい。私、社会人になってからまだ12年も経ってないよ。なんか比べるのもおかしいけど、自分のキャリアなんてまだまだだわって思った笑。がんばろ。

・今計算したら、『風の谷のナウシカ』が公開されたとき、宮﨑駿は43歳。今も現役ってイメージだから(本人はそうでもないのかもしれないけど・・・)、この初期の長編アニメーションの監督やってたの、彼がもっと若い頃の話かと思ってたけどそうでもなかった。そう。人生これからだ!!!

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やっぱりノーカットで観るのがいい。劇場体験も相まって、印象に残り方が違う。金ローで地上波放送されてるジブリみて「私これ見たことある!」って言ってしまうのは、もはや虚偽の申告であると言ってもいいのではないだろうか。

となると、私ってトトロもちゃんと見たことないかも。もちろん魔女の宅急便も。耳をすませばも・・・・!あわわなんということでしょう。

今公開されてる4作の次に、またちがうジブリ作品が順次限定公開される予定はあるのだろうか?ないならもうGEOでジブリ借りよう!!!!



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