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記憶術というのが魅力的なのは怪しく人生を変えられるから

 世の中にはいろんな能力がありますが、みこちゃん的には人生を変えるほどの能力というのは、なかなか見当たらないと思います。

 速読力を身につけたいとか、読解力を身につけたいなとか、継続力を身につけたいなとか、社会人としての完璧なマナーを身につけたいな……。いろいろありますが、これはどれも、今ある人生の改善ではないでしょうか。

 記憶術というのは語感的に「錬金術」みたいに聞こえるので(みこちゃんだけだろうか?(笑))これはなんだか怪しい魅力があります。怪しいものが大好きなみこちゃん的にはそこに惹かれて最近記憶術に凝っているのです。

 例えば、この間の記事でも紹介したこの本。

 この本にみこちゃんが魅力を感じるのは、公認会計士に興味があるからではありません。仕事で関係はあるのですが、自分自身としては公認会計士の仕事にはまったく興味がありません(会計士の先生すいません)。

 そうでうはなく「術」によって三大難関資格試験に受かるという、その秘密に興味があるのです。

 だから、この本に魅力を感じるのとまったく同じです。

 こっちの本はまだ買ってないのですが、買ったら当然本棚の隣同士に並びます。

 実はこのコミックは愛読書(昔から怪しいの大好き)で全巻持っているので、『偏差値35から公認会計士に受かる記憶術』は、年末の大掃除の時に本棚整理して隣に置こうかと思っています。

 なので、こういう本は興味がありません。

 実は持っているのですが、3ページ読んでつまらないのでやめました。家の何処かにまだあると思います。

 昨日アマゾンから届いた本はこれです。

 たまたま、記憶術をやっている人を取材することになったある、駆け出しジャーナリストが、半分(以上ほとんど完全に)バカにしながら取材しているうちに、記憶術の凄さに否応なく目覚めてしまい、人懐っこい取材対象の記憶術マニアの人から半ば無理やり記憶術を伝授されるうちに面白くなってきて、熱中したら1年後にチャンピオンになってしまった、本人が一番ビックリしているエピソード満載の本です。

 とっても文章がうまく、取材のツボを心得たノンフィクションとして超一流の面白い本だと思います。

 古代ギリシャのソフィストの時代から、中世の降霊術、ルネッサンス期の地動説復活神秘主義などとからんで、いかに記憶術が鍛えられてきたかの、西洋歴史の暗黒面にも目配りがあり、そのあたりも非常に面白かったので、こっちの本も注文して、明日辺りから読み始めます。

 また、これも『全米チャンピオンになれた理由』で詳しく紹介されていたのですが、生まれながらに病的と言っていいほど記憶力が良すぎた人を、他にも立派な業績をたくさん残したロシアの心理学者が数十年にわたって観察記録を付けた本、これも手に入れてます。

 この患者さん(そう、患者なのです)完璧に何もかも記憶できるのですが、抽象的な文や詩の理解はひどく困難で、物事の判断も覚束ないので、残念ながら社会に適合して生きていくことは難しかった。

 そのことが、学者の筆致で冷静に書かれながらも、時にまるで『アルジャーノンに花束を』を読んでいたときのような気持ちになる部分もあり、記憶とは人間にとっていったい何なのだろう……という哲学的な気持ちにもさせてくれます。

 忘れることこそが、忘れることができることこそが人間にとって神から与えられた最高の恩寵なのではないのか。覚えることは罪の始まりなのではないか……。

 その他、年末年始に読もうと思っている記憶術の本がこの1ヶ月で気がつけば50冊ほどに増えてました(笑)。

 その中から、また興味深い話を書いてみたいと思います。

 またよろしくお願いいたします!


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