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ぶらりみこ~ 人はそれを「強み」とは言わない⑥担当みこザウルス

 自己紹介というと、自分の強みはなんだろうと反射的に点検しだす人がいますよね。就職試験とか転職試験対策なんてまさにそうだと思います。みこザウルスは怪獣なので、「楽しいな楽しいな♪ザウルスにゃ学校も♪試験もなんにもない!」というゲゲゲの鬼太郎と同じなのですが、でもそのつらさは人間のお友達の様子を見ていてわかります。

 そのつらさは「強み」というものをいくら自分の中にそれが見つからない、という現実に直面することだよね。

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 いわばそういうことなんだ。試験に落ちる前にすでに一度落ちているんだよ、もっと深刻にね。

 でも、仕事をする上で人よりスペック的に勝っていることは、そんなに大事なことなんだろうか。すくなくともみこザウルスはお姉ちゃんの昔からのお友達であり、おそらくお姉ちゃんの破天荒な行動、言動の理解者であるこの方の記事を読んでいると、そうは思えないのです。

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 岩切さんは発達障害専門のファイナンシャル・プランナーです。

 発達障害を克服してあの難関試験に受かった金融マンなんだね、すごい、かっこいい。……うん。そうなんだけど、ちょっと違うんだよね。岩切さんの自己紹介を見てみよう。

 こちらの記事は、岩切さんの幼少、青年期のお金に関係する辛いけどいろんなことを学び手に入れた時代のお話が中心です。親戚の会社経営者のかtあの連帯保証人になっていたお父様がある日突然、負債2億円を抱えることになった。その中でお金についてきっちり肌身に感じながら考えてきた集大成の一つがファイナンシャル・プランナーというご職業なのでしょう。

 でも岩切さんの肩書は発達障害専門のFPです。ちょっとめずらしいですね。

 保険、マネーに関する記事もとても良い記事ばかりなのですが、発達障害やハンディキャップを負った人の記事も非常に多いです。その特徴は発達障害をメンタル面から支えると言うだけでなく、どうやったらお金に関することに対する悩みを減らせるか、という視点に抜かれている点です。

 これは異色ですよね。障害を持った方をメンタル面で支えよう、できる限り、自分の力が及ぶ限りやさしくしよう、という人はどんどん増えてきています。

 でも、自分のお金に関するつらさをバネに生きてきて、それを発達障害などの障害を持つ方役立てようというのは、これは並大抵のことではないと思います。障害者支援と言ってもそれを自分の職業にしてしまうほど、障害に理解があり、障害者の幸せを綺麗事だけでなくお金の面(実は現実的には障害者の方が一番知りたいことかもしれない)でもサポートする。

 この情熱はどこから来るのでしょうか。答えは「自己紹介」とも銘打っていないし、noteの「プロフィールタブ」にも登録されていないこの記事にあります。

 さて、ここでみこザウルスはこの記事のタイトルをみなさんに参照していただきたいのです。

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 親戚が倒産して家が連帯保証人で2億の借金、でもそれを乗り越えた。発達障害ときちんと向き合いながら、自分が頑張るだけでなく、それを発達障害専門の保険などの経済活動、職業にまでしてしまった。

 確かに強靭な精神力でしょう。あのジャニーズ系の顔の下にはとてつもない強さがあるのは間違いないでしょう。

 でもみなさんは、岩切さんのnoteの記事を読むと拍子抜けしますよ。そこには強さなんて一つもない。じゃあ、世の中や自分の生まれ、生い立ちを恨んで弱さアピール全開か。もちろんそんなことはない。

 つまり、岩切さんの書く文章は強くも弱くもない。ただ、底しれぬほど、優しいのです。すべてを赦しながら生きている。誰かのためにしてあげようという気負いもてらいもない。あるのは、ただ、それが僕の仕事なんだな、間違いないだろう、という自信です。

 これは、強みとは言わない。つまり障害を持ちながらも社会の第一線で働くにいは強みはいらないということの証拠じゃないですかこれ。強みを超越したなにかをしっかり掴んでいる岩切さん。強みを探して就職試験の前に落ち込んでいるあなたにぜひ見て欲しい姿です。

 障害をお持ちの方は、それをバネに生きようとします。そして成功した方もいるでしょう。でもみこザウルスは、それをことさらバネにして生きなくてもいいのではないかと思うのです。あるがままを受け入れる。障害を持っているから、持っていない人には絶対負けないぞ!これも悪くはなさそうですが、一歩間違うとこれは、強さを過剰に求めそれを持っていない自分に自己嫌悪するという悪い精神的癖、悪循環をもたらすと思います。

 岩切さんは、破産した家、発達障害という現実を前にして何が何でも億万長者になってやるぞ!発達障害でもノーベル医学生理学賞ってやるぞ!って方向にいかなかった。

 世間では障害を克服した人を過度に祝福して、褒め称えるという、一見良いことのように見えて、実はそれができない障害者の人に多大なプレッシャーを与えることが普通にされています。

 でも、障害をバネにして有名になるよりも、もっと素晴らしい世界があると思いませんか。みこザウルスは岩切さんのおかきになるものを拝見する度に、何とははっきり言えないまでもそういう世界があることを実感します。

 みなさんも、ぜひ岩切さんの記事や自己紹介を読んでみて、強さとは何かについて思いを巡らせてみるのもいいのではないでしょうか。そんなヒントに溢れた優しい大人のnoteです。

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 この回はお姉ちゃんが書く予定だったのですが「お前書け」とのことで、妹のみこザウルスが書きました。ひょっとするとこの間ちらっと見つけた二人のツイートのやり取りに関係するのかな。

 お姉ちゃんは柄にもなく、ここで岩切さんを褒め称える記事を書くのに照れたのかもしれませんね。

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 ははは。岩切さんの自己紹介ぶらり旅できたよ。

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大満足


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