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有料コンテンツづくり大方針 それはDIY作戦だ

では、自分軸を作るプロフィールづくりという最初の第一歩ができたので、ここからは、ここからは実際に有料コンテンツを作っていきます。

プロフィールづくりのときもそうでしたが、この講座では、そこらのノウハウを適当に切り貼りした上辺だけのノウハウは提供しません。

コンテンツ作りもそこらにある文章テクニックなどは一切解説しません。私自身、一文が長いとか、である調とですます調の統一とかは、ほんとうにくだらないの一言に尽きると思っています。

それは完全に枝葉末節ですので本などで勉強して下さい。お金が勿体ないので「文章を上手に書く方法」というのは図書館で借りてくるくらいで十分です。

有料コンテンツづくりの最初のマインドセット

最初に大切なのは心構えです。心構えと言ってもむずかしく考えないで下さい。むしろ、オリジナルコンテンツづくりなんて難しいと思っていたところが、一気にハードルが下がって拍子抜けすると思います。

そのマインドセットとは、DIYです。

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DIYの特徴は、ホームセンターで材料を好きに仕入れて、じまんの工具で、お昼ごはんを食べるのも忘れるほど熱中して、とんとんとんと釘を打ったり、ぎゅいんぎゅいんドリルで穴をあけるあの楽しみです。

ここで、DYIの正反対の作業過程を思い浮かべてみましょう。例えば、建築事務所に注文住宅を依頼します。建築事務所では、製図の図面が山程出来上がります。

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ビルの建設を考えて下さい。インテリジェントビルなどでは、それこそダンボール100箱くらいの設計図がファイリングされます。

橋の設計、パビリオンの建設、どれも膨大な設計図を数ヶ月欠けて練り上げて、それを一部の狂いもなく(実際にはあってならないことですが、建築偽装などもあるようです)、仕上げていきます。

このように、オーダーメイドで何かを作る時には設計図が非常に大事になります。コンピュータのソフトウェアなども大規模なものは数億円から数十億円が当たり前ですし、銀行のシステムなどはさらに桁が一つ二つ加わってしまいます。

失敗したら大変なことです。そのため、最初に綿密な設計図が必須になるわけです。

オーダーメイドは設計図が膨大

これを、noteの有料コンテンツに当てはめて考えてみましょう。

有料noteコンテンツをどのように書いたらいいだろうか。お金をいただくのだからそれなりのものを書かなくてはいけない。アウトラインはどうしよう。あれも入れよう、これも入れよう。実績としてあれも盛り込もう、反対意見が出たときのことを考えてそれを予め盛り込んでおこう…。

アウトラインプロセッサやマインドマップなどを駆使しても、ついつい膨大になってしまって、結局訳がわからなくなってしまいます。

それはそうです。なぜならば、有料noteはDIYでいいのに、気合を入れすぎてオーダーメイドで一生に一度のマイホームを設計するような文章構成案を作ろうとしているからです。

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考えても見て下さい。

オーダーメイドではなぜそんなに最初の設計図が大事なのでしょうか。それは失敗したときのリスクがあまりにも大きいからです。

2000億円かけて銀行システムを刷新して、あすから新システムでATMを使ってもらおう。その前日に設計のミスが原因でシステムが動いていなかったらどうでしょうか。預金者は銀行からお金が引き出せなくなります。窓口対応はパニックでとてもできません。システム構築費用の2000億円の損失どころか、世が世なら取り付け騒ぎで銀行は倒産します(おそらく現代ならば日銀が緊急融資してなんとかする)。

そういうリスクをヘッジするために、綿密な設計図が必要なのです。

noteは2000億円の損失をリスクヘッジしなくていい

かたや、noteです。もちろん金額に関わらず渾身の力を込めて困っている人を助けるノウハウを作ったり、精魂込めてパッチワークの作り方を分かりやすくまとめたりは絶対に必要です。

しかし、その値段をあなたは2000億円に設定しますか?

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こういうリスクヘッジが必要な値段を付ける場合は、それこそ段ボール箱100コ分の設計図、文章構成図が必要かもしれません。

しかしnoteの有料課金システムでは、最低金額は100円でいいのです。

もちろん100円だから手を抜いていいというわけではありません。そんなことをやると新制度の返金制度で返金請求されるだけですし、そんなことよりもあなたの信用がすっ飛んでしまいます。

たかが100円という考え方はぜったいにだめです。信用を失ったら挽回するのは至難の業です。次回に1,000円の値段で実際の価値は9,800円でもおかしくない内容であったとしても、もうあなたに対価を払う人はいないと考えましょう。

しかし、100円ですので山のような設計図はいりません。

小さくスタートして大きく花を咲かせるのです。

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まずは、日曜大工のように、好きなものを楽しみながらエッセンスの部分だけ少量を公開しましょう。もちろん値段は100円です。

そして、それが飛ぶように売れるのであれば、そこにもっと丁寧な説明を加えていって、バージョン2を作りましょう。値段は200円にしてみましょう。

これも評判が良かったけど、100円のときよりは有料コンテンツのボタンを押してくれた人の数が減ってしまった…という場合もあるでしょう。その場合には、前回よりも気合を入れてまたバージョンアップしましょう。値段は300円にしてみましょう。

このように、noteは銀行のシステムと違って、最小限のエッセンスの部分だけ作っておいて、それをお客様に公開して反応を見ながら徐々に充実させていくという方法が取れるのです。

銀行ATMではこうはいきません。とりあえず残高照会だけはできました。入金は来月完成します。出金は再来月で、最終的ATMの完成は最初にお目見えしてから半年後になります。

ちーん。
その銀行は潰れます。

しかし!
noteではこれができるのです。

オフ会まで開催できるようになったら、オフ会無料券もつけて、500円でいかがですか?

日曜大工のように できるところから 楽しんで作る

ここまでの記事でたびたび例に出してきた立ち食いそばコンテンツで考えてみましょう。


最終的にこんなイメージでしたね。


【上記記事より引用】
立ち食い蕎麦が大好きなアラサーリーマン。自慢じゃないですが詳しいです。将来の夢はトッピング全部のせの蕎麦を堂々と注文すること。店主と仲良く蕎麦情報を交換するのも密かな楽しみです。

この立ち食いそば小冊子は、人様から「立ち食いそばオタク」という不名誉な称号を浴びせられている私が、都内300店舗の立ち食いそばを実際に食べた感想を元に厳選した小冊子です。

1年間に365食以上立ち食いそばを食べる私が、最新の情報をサラリーマンの朝の通勤途中や、昼食、夕食に合わせて厳選セレクト。

朝から元気の出る立ち食いそばとはなにか、昼食でちょっと1品増やして贅沢したい時におすすめなトッピングはなにか、十分夕食にも耐えられるカレーやマグロ丼などの店舗独自のセットメニューなども満載です。

この小冊子は、立ち食いそばオタクの私が、しゃべるガイドブックになったようなものです。最新情報は最低でも週1回アップデート、最初の料金だけでアップデート料金は一切頂きません。つまり、毎週無料で厳選生情報の立ち食いそばグルメ雑誌がお手元に届くようなものです。

彼女との初デートは立ち食い蕎麦が理想。立ち食い蕎麦の好きな方、オフ会やってレポートをnoteの有料教材にして一緒にオフ会の軍資金作りませんか。

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最初っからこれを全部盛り込んで有料冊子を作ろうとするから、挫折するのです。パビリオンを建設するわけじゃないとしても、上記のアイディアを全部コンテンツに入れてから「さあ有料コンテンツを提供するぞ」では、ハードルが高すぎます。

できるところから、公開していきましょう。ただしいきなり500円ではなく、ユーザーが納得する形で順次付加価値をつけていくのです。

コンテンツに優先順位を付ける

この最終型の設計図を分解してみましょう。

【前書き部分】
立ち食い蕎麦が大好きなアラサーリーマン。自慢じゃないですが詳しいです。将来の夢はトッピング全部のせの蕎麦を堂々と注文すること。店主と仲良く蕎麦情報を交換するのも密かな楽しみです。

この立ち食いそば小冊子は、人様から「立ち食いそばオタク」という不名誉な称号を浴びせられている私が、都内300店舗の立ち食いそばを実際に食べた感想を元に厳選した小冊子です。


【100円で公開するバージョン1】
1年間に365食以上立ち食いそばを食べる私が、最新の情報をサラリーマンの朝の通勤途中や、昼食、夕食に合わせて厳選セレクト。



【200円で公開するバージョン2】
朝から元気の出る立ち食いそばとはなにか、昼食でちょっと1品増やして贅沢したい時におすすめなトッピングはなにか、十分夕食にも耐えられるカレーやマグロ丼などの店舗独自のセットメニューなども満載です。


【300円で公開するバージョン3】
この小冊子は、立ち食いそばオタクの私が、しゃべるガイドブックになったようなものです。最新情報は最低でも週1回アップデート、最初の料金だけでアップデート料金は一切頂きません。つまり、毎週無料で厳選生情報の立ち食いそばグルメ雑誌がお手元に届くようなものです。


【400円で公開するバージョン4】
今までのコンテンツを、頂いたコメントなどを反映して完成度を上げます。


【500円で公開するバージョン5】
彼女との初デートは立ち食い蕎麦が理想。立ち食い蕎麦の好きな方、オフ会やってレポートをnoteの有料教材にして一緒にオフ会の軍資金作りませんか。


各バージョンのねらい

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【100円で公開するバージョン1】
朝食向き、昼食向き、夕食向きに自分の厳選したお店の厳選メニューを紹介。

【200円で公開するバージョン2】
朝から元気の出る立ち食いそばや贅沢したい時におすすめなトッピング、店舗独自のセットメニューなどのテーマを掘り下げたコンテンツを加えます。

【300円で公開するバージョン3】
最新情報は最低でも週1回アップデートにより雑誌化し、最新情報が常にアップデートされていく付加価値を付ける

【400円で公開するバージョン4】
バージョン3までで、公開したコンテンツがユーザの視線に揉まれて、きちんとした方向性、正しいバージョンアップの具体化イメージが出てきたはずです。それをもとに、これまで書いたコンテンツを清書するつもりで、部分的に完成度をあげてみましょう。

出来上がった日曜大工の、細かな出っ張りをヤスリでおとしたり、色のむらを塗装で修正したりするもので、これはまた楽しい作業です。

【500円で公開するバージョン5】
立ち食い蕎麦の好きな方のためにオフ会開催申し込みが、コンテンツ購入者は無料となる特典をつける

細部は練る必要がありますが、このようにバージョンアップしていけば、それこそ日曜大工を楽しむように段々と自分のオリジナルの手塩にかけたかわいいコンテンツが充実していくわけです。

【まとめ】

いかがでしたか。最初にマインドセットをきちんと確立することが重要だと言いました。「なんだあ、なんかめんどくせえなあ」と最初は思ったかもしれません。

しかし、事実はその逆でした。DIY方式でできるところから楽しんでコンテンツを作っていく、この大方針をぶらさなければ、無理なく有料コンテンツは出来上がっていくのです。

しかもいきなり作って大失敗ではなくて、低料金から徐々にユーザーの反応を見ながら、次のバージョンにその反応を生かしていくのです。

コメント欄で「もっとこういう情報欲しいなあ」などがついたらしめたもの。同じように考えている人は大勢います。それを次回のバージョンアップに入れれば、コメント欄を使って費用無料の生データ満載の市場調査をやりながら、正しい方向に向かってバージョンを上げていくことができるわけですね。

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文章術などというものが、いかにどうでもいいか、おわかりいただけたと思います。

新シリーズの「有料コンテンツづくり」では、こうした本当に役に立つノウハウを続々と公開していきます。

この記事で立ち食いそばを例に出したように、必要に応じで前に出てきた講座の内容を参照します。

引用した部分については、最低限目を通していただけると理解が深まると思います。


それでは、新リリーズ「有料コンテンツの通くり方」しばらくお付き合いお願いいたします。

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