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私をママにしてくれたのは、紛れもなくあなただよ

「yukkoさんにぜひ読んでほしい」

そう言って当時の気持ちを綴った日記を見せてくれたれいさん。
その日記には、言葉でいいつくすことのできなほどの想いがつまっていました。

彼女の忘れられない瞬間は3年前のこと。
その時は、前触れもなく突然訪れました。

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その日はなんだか、いやその日の前日からかな?だけどとにかく、おちびのようすがおかしかった。

基本的にはパパが世界の中心のような子なので、どこに行くにもパパ、パパ、パパパ。(笑)

だっこ!も最近曖昧ながら言えるようになり、しょっちゅうパパの右腕にしがみついてる。

はずなのに、なんだか私から離れない。
遊ぶときも、寝るときも、車に乗るときも、隣かだっこ。丸1日そんな状態なんてびっくり。
今までじゃあり得ない。スーパーかわいい。

私とパパが二人で話し込んでるところに、少し離れたところから突然

「マンマンマンマンマン」

って聞いたことのない喃語を喋り出した。
私もパパもきょとん。
え?まさか。

と思って固まってるとおちびがスゴい笑顔で
そそそそそ…と近寄ってきて


私の太ももにしがみついてきた。


「マーマ」


はっきりそういわれた。

はっきり言われて、頭が真っ白になって

「君のことだよ(笑)」
ってパパが笑ってて。

「どこで覚えたの? え?え?なんで?あなたそんな風に呼んでたの?」
「いや?呼んでない(笑)」

「保育園じゃん?」

いや、いや、それって
保育園でお友だちをお迎えにくる女性をみんながママって呼んでるのを見て、おちびが自分の頭で考えて私をママって呼んだってことになるじゃない。

そんな、こんな日がくるなんて全然思ってなかった。

ちがう

期待してなかった。
期待なんかしちゃいけないと思ってて、こんな形で、こんな、当たり前の日常で、胸の底に沈めてた願望が叶うなんて

思ってもいなかったの。


嬉し泣きなんてどのくらいぶりだったろう。
夢がかなって泣いた涙なんて生まれてはじめてだったかもしれない。

うれしい。うれしい。ありがとう。
ママって言ってくれて、ありがとう。

でも。

わたしは本当のママじゃないって、言えなくてごめんなさい。

もう、その日から3年経った。

まだママをやっていて。
七五三の写真も撮った。
ママもパパも一緒に撮ろう!っておしきられて私服素っぴんのまま手を繋いで写真を撮った。

嬉しすぎて、いやがるパパを横目に三人で写った写真をまんまと買ってしまった。

もう、私は悩まないよ。
もし未来のあなたが怒ったら謝る。
嘘をついてごめんね。
でも嬉しかったんだよ。本当に嬉しかったんだよ。

だから、今はごめんね。嘘つくね。
私はあなたのママだって心から思ってて、そうなりたいって思ってるんだよ。
あなたが、呼んでくれなくなっても、私はあなたのママでいたって胸を張っていえる。

ママって呼んでくれて、ママにしてくれて、ありがとう。

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