変わらない日々を

苔生す空き家の軒下で　
大きなあくびをしてる猫
桜並木の運河沿い　
大人も子供も魚釣り

人肌程度の慎ましい日々　
守っていけるかなぁ
勇ましい言葉飛びかう時代に　
あなたを思って歌う歌

路地裏漂う停滞を　
吹き飛ばし響く子どもの声
働くどこかの台所　
ほどなく漂うカレーの匂い

さりげないキスと染み渡る愛　
忘れずにいれるかなぁ　
ありふれたことを繰り返すけど　
あなたを思って歌う歌

堂々そびえるマンションを　
儚く彩る窓明かり
偶然居合わせた一時を　
噛みしめ歩く帰り道　

恐れや怒りを越える何かを　
信じていれるかなぁ
心閉ざす気持ち芽生えた時に　
あなたを思って歌う歌

このいつまでも変わり続けていく街で　
いつまでも変わらない日々をどうか
まだ見ぬあなたへと
まだ見ぬあなたへと　

変わらない日々を