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川崎フロンターレの財務状況・収支構造を深堀りしてみた③

どうも、ゆっけです。

きっと多くの人が思っている世の中の何でだろ?やどっちが良いんだろ?に対して、何かしらの回答を出すポッドキャスト『INEチャンネル』を配信しているので、是非お聴きください〜


前回までの記事で見てきたのは大きく2つ
①では、2021年の川崎フロンターレが保有する資産と負債
②では、2021年の川崎フロンターレの収入
について見てきました

これまで見たきたことを簡単におさらいすると、こんな感じ

・2017~2021で4回リーグ制覇と近年最強のクラブ
総資産は42.9億円
・負債<資本金、当期純利益は増加傾向⇒財政的にもかなり優良クラブ
入場者数は14万人、コロナ前の1/3程度⇒コロナの影響かなり大
営業収入は69億円、当期純利益は4.4億円Jリーグで1番稼いでいるクラブ、2番目に稼いでいるガンバ大阪の当期純利益は0.8億円
・収入の前年比増加額は、スポンサー収入とその他収入が大きい

詳細が気になる方は記事も見てもらえると嬉しいです!

【資産と負債を見るならこっち】

【2021年の収入を見るならこっち】

ということで、③では2021の支出を見ていきましょう

支出の構成要素

2021年の営業支出総額は、64.25億円
2020年と比較すると、収入の回復と同じ傾向で増加していることがわかります

そもそも支出を構成している項目は何があるのか
Jリーグクラブ経営ガイドでは、支出は7項目に大きく分類されてます

  1. チーム人件費
    ①選手報酬(基本給)②選手報酬(成果給)③監督・スタッフ報酬
    ④移籍金償却費 ⑤支度金 ⑥その他(雑給、福利厚生)

  2. 試合関連経費
    ①スタジアム使用料②ホームゲーム警備・運営委託費
    ③その他ホームゲーム運営費

  3. トップチーム運営経費
    ①移動旅費②合宿・キャンプ費
    ③練習場・クラブハウス等賃借料及び関連経費
    ④その他トップチーム運営経費(仲介人手数料、消耗品。登録料、保険、反則金等)

  4. アカデミー運営経費
    ①試合関連経費②練習場・クラブハウス等賃借料及び関連経費
    ③その他アカデミー関連経費

  5. 女子チーム運営経費
    ①試合関連経費②練習場・クラブハウス等賃借料及び関連経費
    ③その他アカデミー関連経費

  6. 物販関連費
    ①グッズ原価、販売手数料、委託手数料

  7. 販売費及び一般管理費
    ①販売費(広告宣伝費、ファンクラブ・後援会関連費用、入場券販売関連費、その他販売費)
    ②一般管理費(人件費、オフィス・施設賃借料、Jリーグ年会費、JFA納付金、その他)
    ③減価償却費

トップチームに関連する項目は、1~3です
この後詳細を見ていきますが、支出額を見ても、1~3が全体の半分以上を占めています

項目別支出額

営業支出の推移はこんな感じ
項目ごとに詳細を見ていきましょう

チーム人件費

営業支出のうち、選手への報酬を含むチーム人件費が一番高くなっているのがわかります
36.3億円ですので、営業支出の半分以上を占めていますね
ただ、実は選手に支払っている金額は10億円程度とのこと
どこに支払っているのでしょうか

監督やコーチ、スタッフに支払っているのかと思い、調べてみましたが、監督の年俸で5000万くらいとのことで、これも違いそう

どうも、移籍金の償却費っぽいなと思っています
すごく参考になったのでぜひ↓

実際の所がどうなのかは分からないですね、、、

試合関連経費

ここは2億円くらい
コロナ前2019年と比較して、減少しているのは、
観客動員数が減少したことで、警備費用が減ったのかなと推測していますがどうでしょうか

トップチーム運営経費

ここは4.5億円
選手30名、監督・スタッフ20名くらいとしたとき、1人あたり900万
素人には多く結構かかるんだなという印象です
J1クラブでいうと、一番使っているのが清水エスパルスで6.5億円、一番使っていないのが湘南ベルマーレで1.6億円
川崎フロンターレは上から8番目に使っているクラブでした

アカデミー運営経費

下部組織が強いので多く費用をかけているのかと思っていましたが、0.6億円程度
一番使っているクラブは、FC東京でなんと2億円
アカデミーでそれだけかけるというのは凄い気がします、
物価も影響するんでしょうかね

女子チーム運営経費

川崎フロンターレは女子クラブがないようなのでここはスキップ
ただ、欧州では女子クラブにも勢いありますからね、今後出来るかもしれないですね
J1では3クラブだけ運営経費がかかっていました(浦和レッズ、湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島)

物販関連費

コロナ前の水準まで回復し6.9億円
J1クラブの中で、川崎が一番費用をかけているところであり、川崎がいかに注力しているポイントかが分かります

販売費及び一般管理費

支出で2番目に多い項目で、金額にして1.3億円
ちなみにJ1クラブで一番費用をかけているのは、ヴィッセル神戸で3億でした

営業支出の内訳

今まで見てきた各項目の支出を積み上げるとこんな感じ
チーム人件費が占める割合が年々増加していることと、物販関連費用の占める割合を増やしているのが分かりますね

最後に

3回の記事に分けて、川崎フロンターレの財務状況を見てきましたが、いかがでしたでしょうか

個人的には、川崎フロンターレの財政項目を知れたのはもちろん、
Jクラブの収支項目がなんとなく把握出来たこと、
当然ですがクラブによって、戦略が異なり興味を持ったこと、
が良かったと思います

川崎フロンターレの深掘りは今回で終了としますが、今後もサッカーのお金にまつわるはなしは、色々と調べて書いていこうと思いますので、
ぜひ見てもらえると嬉しいです!!!
反応頂けるともっと嬉しいです!!!!!

『サッカーにまつわるお金のはなし』というマガジンにしてますので、プロフィールからぜひ覗いて下さい~

出所

最後に出所だけまとめておきます

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