Ever17「記憶を消してもう一度」

初めてEver17に出会ったのはもう15年も前になるだろう。
ゲーム好きの私の親友が「このゲームは本当に面白い」といって貸してくれたのだ。
PS2用ソフトであるEver17
パッケージを見るかかぎり恋愛アドベンチャーゲームだという事はわかった。

いざプレイしてみると、
本当に恋愛アドベンチャーゲームだった。

だが、本当にただの恋愛アドベンチャーゲームであればここまで記憶に残ってはいない。

このゲームの本当の面白さは、
恋愛要素ではなくミステリー色の濃いストーリーにあった。

用いられるのは叙述トリック

ゲームを数周する事で物語が解決に導かれていく。

この叙述トリックが当時の私にとって、

言葉では表せないほどに逸材すぎた。

パズルのピースのように全ての謎が一つずつ解決されていく。

ミスリードに気づいたとき、初めての感覚が私を襲う。

「物語に騙されるなんて」

衝撃の展開・想像のできない結末・解決に近づく快感

当時の衝撃があまりも強すぎて、
今でも時々考える。

「記憶を消す事ができるのなら、
このゲームを知らない頃に戻って、もう一度プレイしたい」