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お茶を楽しむコミュニティ「chanowa」をはじめました

web3のコミュニティ内で、お茶関連のイベントをプロジェクトベースで企画していましたが、持続的に活動を続けていくために、プロジェクトからコミュニティへと組織化することにしました。

コミュニティ内での、サブコミュニティの立ち上げ。たとえるなら、企業内ベンチャーのようなイメージでしょうか。(そこまですごいことじゃないけど…)

コミュニティの名前は「 chanowaちゃのわ」 。chanowa の「わ」には、輪・和・環など、いろんな意味を込めています。

:循環、繋がり、ブロックチェーン
:和敬静寂、和み
:円相、それに象徴される悟りや真理、仏性、宇宙全体

お茶を起点に、さまざまな「わ」が広がっていくといいねと、コミュニティメンバーと相談して決めました。

今回は、chanowaのご紹介です。


chanowaの目指すこと

chanowaは以下のミッション・ビジョン・バリューを掲げています。

ミッション:
コミュニティとテクノロジーで伝統と文化を新しく

ビジョン:
さまざまな人が茶をきっかけに集い、ワクワクしながら対話を楽しむ場

バリュー:
- 茶道の世界の枠を広げる
- 他の分野において茶道的な価値を見出す
- 伝統としきたりを尊重しながらも柔軟性を持つ
- 私たち自身が最も楽しむことを大切にする

もともとコミュニティ内でお茶のプロジェクトを始めたのは、豊かな日本のお茶文化を一緒に楽しむ仲間が増えたらいいな…という個人的な思いでした。

正直、どんなことができるのかあまり想像はつかないまま始めたのですが、お茶に関するイベントを企画してみると、参加者の方には喜んもらえたし、これをきっかけに新しい試みがたくさんできたのです。リアルイベントって、コミュニティにとっては、結構大事。いろんな新しいことを始めるきっかけにもなりました。

さまざまな人が「」をきっかけに集い、ワクワクしながら対話を楽しむ場をつくること。それにより、お茶との新たな関わり方や、web3に代表されるテクノロジーの文化への活用方法を見つけていくこと。

「コミュニティとテクノロジーで伝統と文化を新しく」それがミッションです。

どんな活動をしているか

chanowaの活動は、2つの方向から進めています。

ひとつは、お茶を広める活動。

とにかく茶道というと「敷居が高い」「ルールが厳しい」「怖そう」というイメージが先行します。なので、まずはchanowaの活動を広めるために、作法関係なく気軽にお茶に触れ合える会を作っています。これを「カジュアルお茶会」なんて呼んでいます。

もうひとつは、お茶を深める活動。

敷居を低くといっても、茶道を少しかじっている身としては、思うわけです。たしかに作法などのルールはいっぱいあるんだけど、そのルールは決して不要なものでなく、より茶道の本質を楽しむものだということを。だから、カジュアルな会だけでは伝えきれない、本来の茶道の楽しみを伝えるために、茶室でのお稽古を毎週開催しています。

これまで、コミュニティでイベントをすると、ふんわりと浅くテーマをなぞるだけで終わってしまうことがあり、どうも消化不良な気持ちを感じていました。初回はそれでもいいですが、いつまでも深掘りできないまま続くと、「何のためにやっていたんだっけ?」とテーマさえも見失ってしまいます。

コミュニティという性質上、「みんなにオープン」「わかりやすく」という側面を重視されがちですが、共通の目的を持つメンバーが見つかり、本来の意味での楽しみを探求したいのであれば、さらにもう一歩入り込んだっていいのではと感じています。

そこで、広めて・深める、2つの方向性から取り組んでいます。

ラッセルによれば、(中略)楽しむという行為が決して自然発生的なものではないということを意味している。楽しむとは、何らかの過程を経て獲得される能力であり、こう言ってよければ、一種の技術なのである。

「楽しむ能力」の訓練の機会が日常生活から奪われている。消費社会としては、モノを楽しむ訓練など受けてない人間が消費と不満足の悪循環の中で焦燥感に苛まれながらただひたすら記号の受け取りを続けることこそ重要なのだ。

こう考えてみると、楽しむという行為がもつ社会的な意義、もしかしたら革命的と言ってよいかもしれないその意義が見えてくる。もしも我々がきちんと楽しみ、楽しむための訓練を積むことができれば、おそらくこの社会は変わるのだ。

「民主主義を直感するために」 國分功一郎

活動内容を詳しく

では、もう少し詳しく活動内容をご紹介しましょう。

◯ 広める活動 - カジュアルお茶会での試み

先日開催した2回目のカジュアルお茶会では以下の試みをしました。

1.お茶会でドリンクチケットNFTを配布

ドリンクチケットNFTはアップグレードする仕様。アルコールや抹茶を受け取ると、デザインが変化します。参加しないともらえないNFTというプレミア感、リアルとNFTの接続、そんな特別な体験を提供できました。

2.ブロックチェーンを活用したオークション

これまでもNFTオークションは実施していましたが、今回のカジュアルお茶会から物品の出品も受付け、さらに出品物をオークションによって、コミュニティ内で循環させるという仕組みにしました。

物品はオークションNFTと連動しており、出品・落札されると、まるで茶道具の箱書きのように、誰が使用したかブロックチェーンに刻まれます。モノが人から人へ渡ることでストーリーが生まれ、当初の価値がコミュニティによって「特別なモノ」へと変化していきます。

茶道具だけでなく、人気のキーボードや書籍も出品され、かなり盛り上がりました。ちなみに、落札に使うのは、コミュニティだけで流通するトークン(換金できません)です。


3.お抹茶シャカシャカコーナーの設置

カジュアルお茶会の実施日が重陽の節句(9月9日)だったので、節句についてのお話をして、参加者が自由に抹茶を点てられるコーナーも設置しました。カフェなどで抹茶を飲む機会はあっても、自分で点てるということはあまりしないですよね。みなさん、楽しそうに点ててました!

1回、2回とカジュアルお茶会の会を重ねるごとに、今までになかったシステムが増えていきます。コミュニティにいるエンジニアの方々に、たくさん協力していただき、まさにお茶を中心とした実験の「輪」が広がっていると感じています。

◯ 深める活動 - 茶の湯稽古

深めるほうの主な活動内容は、茶道のお稽古です。毎週1回、コミュニティメンバーに在籍している裏千家の茶道の先生に教えていただく場を設けています。

カジュアルお茶会とは違って、こちらはもろに茶道なので、人が集まるかなぁ…と思っていたのですが、けっこう人気!しかも、思ってもみなかったことですが、エンジニアさんに好評です。

どうやら、禅などの思想面からの興味で、お稽古に通っていただく方が多いようです。ずっと習ってみたかったけど、なかなか勇気が出なかったという声を聞き、潜在的に茶道に関心がある方はいたんですね。知らなかった!

いままで通っていた茶道のお教室では、出会えなかった層なので、とても新鮮。今後のお茶会がどんな雰囲気になるか、今から楽しみです。

今後やっていきたいこと

茶の湯稽古を始める前は、茶道経験者が少なかったので、カジュアルお茶会の企画がメインでした。

ただ、だんだんと経験者が増えてきたので、もう少し茶道らしい(?)お茶会も増やしていきたいと考えています。そこにどうやってweb3技術を結びつけるか…、考えどころですね。ワクワク。

chanowaのメンバーは、ミッション・ビジョン・バリューに掲げているように、テクノロジーに興味があり、技術に明るい方が多く在籍しています。逆に茶道は初心者の方が多い、というか、先生以外はほぼ初心者です。(実は自分もまだ初心者…)

もし、茶道の可能性を広げてみたい、DAOやNFTと日本文化の融合に興味ある、そんな方はぜひHenkakuに入っていただき、一緒にchanowaで活動していきましょう〜!お待ちしております!

(トークンを使用しているので、現在はHenkaku Discord Communityに在籍している方のみ、chanowaに入会いただいています。)

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