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自分一人の力では何もできないと実感した2020年

フラワーケーキ教室Soraniwa
フラワーピクニックカフェハコダテ
オーナーの義山友紀です。

2020年は、仕事で大きな変化があり、

精神的にも肉体的にも辛いと感じる1年でした。

いつのまにか自分で仕事を抱え込みすぎていて、
目の前のタスクをこなすことに必死でした。

改善すべきことや先のためにやるべきことが止まってしまい、
スピーディーに大事な決断や行動ができなかったことも多かったです。

私にとって2020年は、

「人を幸せにしたいという思いからスタートした仕事であったとしても、自分一人の力では何もできない」

ということを思い知らされた年でした。

私に限らず、変化を伴う時は新たな悩みや葛藤・なかなか人には言えないことも多々起こるものだと思います。

今回は書ける限り本音で、今年起きた変化や心境・反省を書いてみようと思います。

特に役立つ情報をかける訳ではないのですが、

私がここに実体験を書き残しておくことで、少しでもどなたかの心に寄り添う情報にできれば幸いです。

2020年に起きた大きな2つの変化

ひとつめの大きな変化は、

昨年函館にオープンしたフラワーピクニックカフェ

『リニューアルオープンし、スタッフが一気に増えたこと』でした。

カフェの大きさも、少数だったスタッフも、一気に2倍になりました。

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もともとのスタッフはかなりの少人数で、半分が学生のアルバイト。

小規模とはいえ、カフェの大きさもスタッフも2倍になることは、私にとってはかなり大きな変化でした。

2つめの変化は、コロナウイルスの流行。

私に限った話ではなく、
世界中どの仕事をしている人でも、業態や対応の変化を迫られたことでしょう。

私も、
レッスンを開催していくのか
レッスンを開催するならどのようなポリシーを立てるのか
カフェの売り上げはどうするのか
スタッフの仕事はどう作っていくのか
今後の為に採用はしていくのか 
来年はどのように仕事を続けていきたいか

常に考えていました。

増えていった仕事と新たに立ちはだかった壁

カフェを始めてからは特に、「レッスン以外の時間はどんな仕事をしているんですか?」と聞かれることも多くなりました。

この機会に、初めて書き出してみます。

もともとは、
ーアイシングクッキーとフラワーケーキのレッスン
ー各レッスンのための前準備
ー問い合わせや予約対応
ーレッスンカリキュラムやデザイン作り
ーHPの更新
ーブログ更新や告知

カフェをオープンしてからは、

ースタッフの日々の業務内容と業務連絡の伝達
ー細々としたトラブルの対処指示
ースタッフの技術の添削とレクチャー
ー商品のデザインや企画
ー在庫管理と発注
ー採用
ーカフェのHPやSNSの更新
ーカフェに滞在しているときは接客・製作・梱包

をしていました。

また、カフェがある函館の元町エリアは観光地で
冬場は人通りが少ないので、売り上げが見込めません。
昨年の秋から通販を始め、各地でポップアップストアも展開していました。

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ー営業
ー他社とのやりとり
ーポップアップストアでの店頭での接客
ー通販の商品管理や伝票登録
ー通販の問い合わせ対応

もするようになりました。

この辺りから自分のプライベートのことは後回しで、ままならないことは多かったのですが、、

なんとかギリギリ自分を保っていました。
(片足だけ崖にはみ出した、極限で保ってる状態くらい?笑)

今年は前述した大きな2つの変化に伴って、

やるべきことや考えることがまた増えていきました。

◇カフェのスタッフや規模が大きくなったことで、初めて意識したマネジメントや組織作り

◇コロナ禍で、みんなの仕事を確保すること

◇環境や業務が変化することによって、改善しなければいけない課題への対応

私が今まで経験したことのない、色々な壁が立ちはだかっていました。

抱えていた仕事を手放せなかったことで起きた悪循環

冒頭に、

「改善すべきことや先のためにやるべきことが止まってしまい、スピーディーに大事な決断や行動ができなかったことも多かった」と書きました。

今振り返れば、

事業を続けていく上で、先のための決断や行動ができないことは本当に良くないことだと思います。

自分が抱えるタスク過多によって、
改善したいことや先のためにやることが見えていても、
手も時間も足りなくてできない状態
に悩んでいました。

正直なところ、
私は素人なので自分自身で経営の大軸を考えられるわけではありません。

自分の独断で考えて進めたところで、
『良いと思った商品を出したからと言って、簡単に売れるわけでない』
『何もせず仕事が降ってくるものではない』
『成功したことがあっても、それが永遠に続くわけではない』

ということは、この1年で重々理解しています。

知れば知るほど、「好きを仕事にするって、素敵なことではあるけど決して簡単なことではない」と思うようになりました。

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しかもコロナ禍での判断なんてなおさら、

今まで経営経験があった人でも悩むことが多い問題ですよね。

自分が知識も経験もない分、きちんと経営の勉強している人と話し合った上で、先が読めないなりに道筋を立てて、私は私のやるべきことを進めていたのですが、、

毎日細々としたタスクに追われすぎていて

先回りして考えて行動したり、改善すべきことに手をつけていくことがなかなかできずにいました。

「日々のタスクはできるだけ他の人に手放さないとダメ!」
「あなたは今後のことを考えて行動しないといけない立場だから、もっと時間を作らないといけない」

と、散々怒られていました。

頭では理解できるのですが、とにかく、期日が迫っている業務や目先のことをこなすのにいっぱいいっぱいの日々。

毎日やることの優先順位をつけても、また新しくやらなきゃいけないことが降ってきて、

「自分がやっていることを引き継ぎする余裕も時間もない」
「代わりにやってくれる人を探すこともできない」
「誰を頼って、どの程度仕事をふって良いのかわからない」

と思い、「なんでも自分でやる」というやり方を続けてしまったのです。

小さなことでもなんでも抱え込みすぎて、

結果、全てが手薄になってしまったりトラブルを引き起こしてしまう悪循環に陥っていました。

精神的に辛かった時間

仕事をすることは好きです。

「とにかくだらだらして、遊ぶ時間がいっぱい欲しい!」と思ってるわけでもないので仕事は続けたいし、体力もある方だとは思います。

レッスンするときももちろん変わらず「可愛いものを楽しく作ってもらいたい」という気持ちで全力でやってました。

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ただ、レッスンがない時やカフェのスタッフと関わってない時間の精神は崩壊しかけていました。笑

起きてから20時くらいまでご飯を食べることも忘れて悩んでしまったり、
焦燥感に追われながら仕事をして気付けば朝になっていたり、
生活リズムも頭の中もぐちゃぐちゃ。。

ちょっとカフェにいって休むことにも罪悪感
友人や家族に会うことにも罪悪感
自分のためにゆっくりご飯を食べることにも罪悪感(これが進化して、炊飯器のスイッチを押すことさえも罪悪感を感じるようになりました。笑)

映画やドラマを1本みて息抜きすることもせず、オンオフの切り替えもできず、毎日ずっとオンの状態。常にそわそわしていました。

会社員として働いていた時を思い返せば、
会社に決められてオンオフがはっきりしていたので切り替えができていました。

辛いことがあっても、
同じ境遇で同じ仕事を抱えている人と気持ちを共有することで、心を落ち着けられたことも多かったです。

ただ2020年は、
「今の私には、この気持ちを共有できる人がいない」
「助けてくれる人がいない」と思ってしまい、
誰にどうやって吐き出せばいいかわからず、
泣くことしかできませんでした。

今思えば、少しでも自分の為に時間をとることも大事だったと思います。

インプットができないと、アウトプットすることもできません。
今まで辛いと思わなかった作品作りも辛く感じる時があり、行き詰まりそうになったこともありました。

反省と自分の役割の整理

3ヶ月前に業務分担や役割分担を整理し、
以前よりも先のことを考え、手をつけられるようになりました。

もちろん、最初はなんでも自分がやらないと全体の把握もできません。

自分が経験しないと気付けない&人に伝えられないので、自分の失敗や経験は無駄ではなかったとは思ってます。

ただ、その時のフェーズに合わせて
自らの役割・立ち振る舞いを変化させていく必要があるんだなと感じました。

そのことに気付いて反省できたのは、
周りの経験者がしつこく「今の状態じゃダメだよ!」とアラートを鳴らしてくれたからです。
(言われた時点では追い詰められすぎてて、泣くことしかできませんでしたが、、)

言ってもらえてなかったら、目の前のことに必死すぎて
自分自身がボトルネックになっていることにも気付けないままだったと思います。

後から理解したり、感謝したりするものですね。笑

今年一番の気付き、

「人を幸せにしたいという思いからスタートした仕事であったとしても、自分一人の力では何もできない」

単純に自分が抱えていることを手伝ってもらって、分担することだけではありません。

他者の言葉から気づきを与えられることも含めて、自分一人ではできないということを実感しました。

2021年のこと

自分が手を動かし続けるだけではなく、先のことへの意思決定や行動をできるようになる

目の前のことで盲目にならず、自分の役割を軌道修正できるようになる

昨年上手くできなかったことは今年に活かしていきたいです。

その為に、

◇スタッフを信用して、任せられることは積極的に任せて育て、自分のすべきことをもっと精査する

◇他者のフィードバックを受けて気付きを得て、自分の役割を全うしていく

◇今後のことを先回りして考え行動できるようになる余裕を持ち、自分がボトルネックにならない

意識して、また新たな1年のスタートを切りたいと思います。

来年は出産も控えていて、

「好きな仕事を続けるということ」に加えて

自分の人生に「子育てと仕事を両立すること」の体験が加わります。

今は想像がつかない、新たな悩みも出てくることと思います。

また時間が足りないと嘆くかもしれませんし、いっぱいいっぱいになるかもしれません。

きっと失敗もいっぱいあるでしょう。

ただ、
今は失敗も成功も、自分が体験することひとつひとつを大切に残していきたい気持ちでいます。

長くなってしまいましたが、お読みいただきました方ありがとうございます。

2020年3月から産休に入り教室業はしばらくお休みする予定ですが、
noteは続けてまいりますので、暖かく見守っていただけますと幸いです。

2020年、関わってくださったみなさま全員に感謝申し上げます。

今年も何卒よろしくお願いいたします。

最後に、2020年一番お気に入りの写真で締め♡
愛犬ラナン たくさんの癒しをありがとう。

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