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誰と一緒にいたいか その2

彼氏からの音

こんにちは。山田太郎の彼氏です。
太郎は僕にとって初めての彼氏です。それまでの恋人は全員、女の子です。僕はいわゆるバイです。この記事では、僕が太郎と付き合うまでの葛藤や悩み考えたこと、そして結論に至るまでを忘備録のように書き紡いでいます。恋愛にがんばってる人、悩む人、葛藤を抱えてる人に向けて、気持ちの整理のちょっとしたきっかけになれたら嬉しく思います。 

その2では太郎と出会うまでのこと、
そしてできごとの事実を中心にを書いています。


前回の記事(冒頭)

ことの経緯。

太郎に出会う少し前の話。
2020年の夏、僕は自分の将来や家族について多少の真剣に考え始めていた。そして、将来を一緒に積み重ねていける人と出逢おうと、それまで以上に積極的に行動を始めた。

そんな時に前の恋人、元彼女と出会った。

マッチングアプリを通して知り合い、何度かメッセージを交換して会う約束をした。はじめてのデートは夜ごはん。ごはんを食べる前に、お互い好印象なら、次の週末に会いしましょう。それだけ約束した。はじめての人と会うと緊張する。でもその子とは、すぐに打ち解け、なごやかに会話と食事を楽しめた。おそらくお互いに距離感がよかったのだろう。その週末、その子とデートをした。

あの頃、ほかにも2、3人の女の子とマッチし、お会いした。が、2回目以降のデートに進んだのはその彼女だけだった。

彼女とは、距離感や笑いの感覚があった。そして、居心地も良かった。いい意味で頑張らなくていいやって感覚少しばかりの頑張らなきゃというプレッシャー。こういう子となら、将来を描けるなとも、正直に思った。でもなにか少し違う、要所要所で少しひっかる部分もあった。

そのせいか、デートを重ねても「付き合おう!」て告白するまで気持ちは高まらなかった。この子と付き合うのかな、て思いながらただ結論を先延ばしにして、ほんの少しだけ、他に出会いを探していた。

そして秋が顔を見せ始めたころ、太郎と出会った。太郎との出会いもマッチングアプリ。アプリ上の自己紹介を読んで素直に、素敵な人だと思った。「この人と会って、話してみたい」が1番最初の興味だった。今思い返しても、人の話を真剣に聞いてくれる太郎の性格をどこか狙い当てていた。そんな魅力を感じた太郎に会ってみたくて、メッセージをして会う約束を結んでもらった。

はじめての約束は、土曜の午前にカフェで。当初は2時間くらい話をして、さよならってなる予定だった。でも、偶然のタイミングが重なって、約束の前夜に太郎と会うことになった。その夜はなんとなく寂しくて、誰かと過ごしたい気分だった。そんなときにたまたまメッセージのやりとりをしてた太郎と会うことになった。

たぶんこのタイミングで太郎と会ってなければ、今こうしてお付き合いするまで進まなかったと思う。

駅で初めましてをして、太郎の家に行った。当時のことを回帰する太郎のツイートからも初対面の印象はよくなかっただろう。


本当のところは、ただただ少し緊張していただけ。緊張をまぎわらせるために積極的に話かけることもしなかった。ただ自然体にに太郎と接していた。太郎の家で何気ない会話をして、その晩は一緒に寝た。

正直に、イヤラしいことはしていない。ただハグし合いながら一緒に寝た。それだけのことだけど、僕には衝撃が走った。ハグした時のフィット感がすごかった。こんな表現が正しいかわからないけど、「パズルのピースがはまった」、自分に欠けてたピースがはまった、そんな感じ。これまでハグした人と決定的になにかが違った。太郎も同じことを感じてたらしい。

そして、誰かと一緒だとなかなか眠れなかった、ましてや、誰かと体が触れて寝るとか無理だっのに、その夜はすぐ眠りについた。

次の日、お互いに用事があったから、お昼まで一緒に過ごして、さよならをした。その日、僕は高校からの友達と会っていた。でも、頭にあるのは太郎のこと。前日に感じた太郎への好意と高揚感を、その日の内に確かめなきゃいけない気がして、気づいた時には連絡をしていた。そして、その晩も太郎と一緒に過ごした。

太郎のかもし出す雰囲気に惹かれた。そして、行動力と取り組む姿勢がかっこよかった。男として素直に尊敬する男性だった。そして甘え下手な自分が素で甘えることができた。なにより、太郎と過ごす時間は落ち着けた、安心感があった。

その日から、週末は太郎か前の彼女どちらかと過ごした。そして頭では、どっちと付き合うか結論を出さなきゃいけないと思いながらも、結論をださないまま月日のみが経っていった。

2人の好きなところ、2人に求めてるものがそれぞれ違った。当時の僕には、どちらの存在もすごく大きかった。ただ相手が男と女だからって、それぞれに求めるものは違うから、どちらかを選べなくても仕方ないなんて言い訳を頭の中にしまっていた。

そんな日々を破ったのは前の彼女。ある日、デートを終え、解散する時に彼女から「私のこと好き?」と告白された。「私は好きだよ、付き合いたいって思ってるけど、〇〇君は?」って。ついにその時が来てしまったと思った。でもそれ以上に、こんなセリフを女の子にさせて、男としてカッコ悪いなって正直に思った

しばらく黙ってたと思う。そして、言葉を絞り出すように彼女に応えた。正直に、好意は抱いてること、まだ付き合いたいて結論に自分の中で達していないことを伝えた。だからといって、これ以上曖昧な関係を続けること、待たせることはもうできないと悟った。そんな卑怯なことはできない。だから、次のデートには返事を決めてくることを約束した。

その時の僕は、自分で結論を出したくなかった。い正直に言えば、自分の中で結論は出てたと思う。人として太郎の方により魅力を感じてたし、惹かれていた。でも、これまで男性と付き合ったことは僕にはない。男の人と付き合うことに自信がなかった。それに、彼女みたいな素敵な女性に巡り会うことも、今後もうないのかもしれない。そう考えると、どちらを選べばいいのか悩み、思考の渦にはまり、自分の中でどう答えを出せばいいかわからなかった。いいや、ただ自分の結論に自信を持つことができなかった。

次の週末。素直な太郎の気持ちを聞きにいった。太郎が自分にどういう気持ちを抱いてるのか。そして、太郎と並行して他に女の子と会ってたこと、その彼女に告白されたこと。自分としては、太郎が好きな気持ちが大きいけど迷ってることを相談した。

太郎に話をすると、その女の子と付き合ったらいいじゃん。それでも太郎との友人関係が終わることはない、太郎自身も仕事に集中したい時期だから、いまは恋人を作ろうとは思っていないと返事をくれた。その時、僕が太郎に欲しかった言葉は、太郎も僕に惹かれてるから付き合わないで欲しい。て言葉だった。でもそうじゃなかった。

そんな返答に僕は落ち込んだ。そして、ただ太郎のその言葉の表面のみを自分の中に落とし込んだ。

当時の僕には、勇気がなかった。前の彼女を切って、太郎に一途に挑んで、振られたら?それを考えたら怖かった。また1から出会いを探して、こんな素敵な人に巡り会えると思えなかった

当時の僕は最低なやつ。でもその時の僕にとってのベストアンサーは、惹かれてる2人ともに関係が壊れない、続くことだった。

そして僕は、前の彼女と付き合うことにした



読んでいたきありがとうございます。

本記事では太郎とではなく、太郎の前に付き合った元彼女と付き合う結論を出したまでを書きまとめました。次の記事では、そこからの葛藤と自分の気持ちと素直に向きあったことを、書きます。

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