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何でもない夏の一日
何でもない1日。
のんびりと歩いて図書館へ向かう。
小さな公園のけやきの木の下は、蝉時雨。
思わず、立ち止まって音色の雨に打たれてみる。
すれ違った自転車の前椅子には、
くりくりした瞳のぷくぷくほっぺの男の子。
見ているだけで、笑顔になってしまう。
帰り道、いつもの和菓子屋さんに立ち寄って、
悩んだ末、おすすめのショーケースの
柔らかそうな、麩饅頭を買ってくる。
そんな散歩してきた日は、
久しぶりに冷蔵庫から強力粉を出して、
こねて丸めて、ちぎりパンを
焼いてみた。
![](https://assets.st-note.com/img/1659776957721-659evX0jiF.jpg?width=800)
何でもないけど、
なんとなく、愛おしい、夏の一日。
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