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売れないお笑い芸人は本当にお笑いに専念すべきなのか?

TV番組「深イイ話」の中で、過去11回も密着取材を受けている人気芸人がいる。「ヘドロパパ」だ。お笑いコンビ「2丁拳銃」の小堀 裕之さん、あだ名がヘドロで、現在3児の父親なのでヘドロパパと番組内で呼ばれている。

ヘドロパパが11回も密着されている理由は、ヘドロがとにかくクズだからだ。小さな子供がいるのに家には月2回ほどしか帰らず、滞在時間は30分ほど。その割に部屋1室が使えなくなるほどの荷物を放置していて、最近では子供の2段ベッドまで荷物置き場にしている。ある時はうな重を自分の分だけ買ってきて、子どもたちには1口もあげずに食べていた。そして本業のお笑い以上に、趣味の弾き語りや音楽活動に毎日専念している。「奥さんはなんでこの人と結婚したんだろ?」と思うほどのクズっぷりだ。

番組では、ヘドロパパのクズっぷりが披露され、その後に相方の妻である野々村さんがブチぎれるのがお決まりのパターンだ。人気の放送作家でもある野々村さんのツッコミがどれもすごく面白い。毎回欠かさず……ではないけれど、比較的楽しみにしているコーナーだ。

今日、いつまでたってもお笑いより音楽活動を優先するヘドロパパが説教を食らっていた。最近では落語と弾き語りを合体させた「弾き落語り(ひきらくごかたり)」をはじめたらしい。持ち歩いているのも歌詞が書かれたノートだった。今回も「お笑いに専念しろ」「弾き語るな」と怒られていた。

ヘドロパパのクズっぷりはさておき、この人がお笑いに専念する必要はあるんだろうか??ヘドロパパは、誰にも望まれていないのに毎日音楽活動をしている。決して大したことないレベルだったとしても、本人は楽しいからこそ続けているはずだ。彼がお笑いをどう思っているかは分からない。ただもしお笑いより音楽の方が楽しいと感じているなら、別に音楽に専念しててもいいんじゃないだろうか??とふと思った。

世の中には「〇〇すべき」「〇〇しないといけない」といった価値観の凝り固まりが多すぎる。周り、もしくは自分自身で勝手に思い込んで、自分の可能性を狭めてしまっている。番組の流れ的に仕方ないとはいえ、もし周りが全力でヘドロパパの音楽活動を応援する流れになったら、、、ひょっとしたらとんでもなく化けるのかもしれない。。。と思ったりする。

結局クズは何を言ってもクズなので(笑)、説教しまくるのではなく、「ほめて伸ばす」路線に切り替えてみてもいいのかもな。。

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