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【3分で読破】映画における「美術」の役割は世界観を作ること

 前回の記事の続きです。今回は映画のクレジットで見かける「美術」とその役割についてお話をしていきます。
●前回の記事

美術に含まれるモノ

 「美術」は映画の最終的な見た目を決める要素である。美術には「セット」「ロケ地」「小道具」「衣装」「メイク」が含まれており、美術監督と呼ばれる人の仕事です。
*私の経験上、その美術監督に指示を出すのは演出部という助監督のポジションの方であり、「こういうロケ地を探してほしい」という指示を受け、実際にロケ地を探すのは制作部の役割です。

美術の役割は世界観を作ること

 美術監督と力を合わせて監督は自分の世界観を表現することができます。美術監督との仕事は時間と他部署との連携とクリエイティブな思考が求められるため主にプリプロダクション(撮影前)に行われます。あなたが監督であれば、この段階であなたの作品にとってどんなセットが一番良いのかを考えましょう。以下のワークシートを参考に考えるといいかもしれません。

実際に美術を考える時に使えるワークシート

 この美術で成功した映画監督、ティムバートンを紹介しましょう。彼の映画に出てくる美術は特徴的かつ強烈です。なにより一目で「ティムバートンだ!」と分かる個性を持っています。以下の動画ではティムバートンのミザンセーヌについて解説します。
●解説動画:ティムバートン映画のミザンセーヌ
7月22日翻訳予定

ウェス・アンダーソンの美術へのこだわり

 しかし、ウェス・アンダーソンの強みも美術です。おもちゃのような世界観を維持しつつアンダーソンのセットからは登場人物へのこだわりが見えます。例えば、ザ・ロイヤルテネンバウムズで3人のテネンバウムが登場した時、彼らがどんな人物かをわざわざ説明してもらわなくても分かったはずです。
・テニス道具とトロフィーに溢れた部屋・・・

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・部屋に図書館・・・

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・まるでオフィスのような部屋・・・

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 彼のように登場人物の個性や存在感を中心に世界観を構築することは監督として必要不可欠です。スーパーヒーローが登場するような架空の世界の場合はなおさらです。
 以下の記事ではアマゾンプライムのドラマ「ザ・ボーイズ」の世界で衣装、セット、小道具、がいかにデザインされているのかを解説していきます。

●解説記事:「ザ・ボーイズ」の特殊能力的美術

 このようにミザンセーヌのことを覚えておけば、登場人物の世界がよりよくなるでしょう。しかし、ここまではミザンセーヌがなんなのか、という第一ステップです。次にシネマトグラフィーについて解説していきましょう。
*シネマトグラフィー:カメラのアングル・配置・レンズなど、物語をビジュアルで伝えるための技術。

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