140字で読書記録/「ブラフマンの埋葬」小川洋子 
名前も素性も記されず、舞台である《創作者の家》とそれが所在する村での関係性だけで描かれる登場人物。何の生き物か最後まで言及されないブラフマン。静かに保たれていた距離感の均衡がわずかに崩れたとき、ひとつの穏やかで愛しい夏が終わる。
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