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幼稚園入園・療育開始までのこと(続き)

時間が空いてしまいましたが、前回の続きです。


発達検査~結果を聞く


入園前の1月、初めての発達検査。午後だったので少し疲れ気味だったかもしれません。良くも悪くも、普段どおりの彼の姿を見てもらえたと思います。

2月後半、結果を聞くために再び療育センターへ。発達指数(DQ)は中度に近い軽度。さらに自閉症の傾向ありという診断でした。そして、年少になる4月から療育センターの週1回の親子クラスに通うことを提案されました。

後日、プレの先生から、診断がついたとき私はどんな気持ちだったか聞かれました。他のママで、診断がついてほっとした、という方がいらっしゃったそうです。今までこの子の欠点だと思っていたものが、診断名がつくことにより個性と思えるようになった、と。残念ながら私はほっとすることはなく、どちらかというと逆の気持ちでした。

昔から地味で個性のないことが悩みだった私は、我が子の発達の遅れに悩む一方で、彼の強烈なユニークさに羨望のような気持ちも持っていました。診断がついたことで、私にはキラキラして見えるものでも世間的にはただの発達障害による現象として受け止められるのだな、とちらっと思い、少し悔しい気持ちになりました。

でも、それだけ。とくにショックだという自覚もなく、でもなんとなく地に足のつかないような、ふわふわした気持ちでいたことを憶えています。


入園までの空白の時間


ところが、そこから入園・療育開始までの約1か月の間、私のメンタルはどん底でした。プレも3月早々に終わってしまい、何も通うところのない日々。年度の切り替わりでキリがいいからという事務上の理由でできた、空白の時間。支援が必要だとわかっているのだから今すぐ動きたいのに、4月になるまで何も始まらないことが辛くてたまりませんでした。

幼稚園に電話して、辛い気持ちを先生にぶつけたりもしました。園には診断結果を伝えたのに何もアクションがなく、それも辛かった。入園までにフォロー体制など細かく相談したかったのに。先生からは、診断名はあくまで大人のものさしにすぎないこと、入園後、実際にお子さんの様子を見ながら必要な支援を一緒に考えましょうということを言われました。「お母様の気持ちはわかりますが、今は入園を楽しみに待てませんか」とも言われました(待てるかっ!と思いました)。

今思えば、頑張って探せば短期間通えるところがあったかもしれないし、どこかに通わなくても家庭でやれることもあったと思います。ただ、そのときの私は、毎日ただ泣くことしかできませんでした。

診断結果を聞いたとき、ショックはなかったと自分では思っていたけれど、実際は少なからずダメージを受けていたのでしょうね。

そんな地獄の日々を経て4月、ようやく幼稚園生活と通園療育が始まりました。




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