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心が動いた場面こそ言葉を尽くしたい。

noteを書いてきて気づいた、自分の書き方の癖のようなものがあります。

心情的なクライマックス、つまりいちばん自分の心が動いた場面ほど、あっさりと短い言葉でまとめてしまうのです。

その場面こそが書きたくてテーマに選んだはずなのに、言葉がなかなか出てこなくて、その時の心情を細かく丁寧に描写することができない。その場面に至る導入部分のボリュームの方が大きくなってしまいがちです。

「書くことそれだけかいっ!」と自分につっこみを入れることもしばしば。で、無理矢理なにか足してみたりします。

自分だけなのかな。書き手の皆様はそんなことないですか?


思い当たる理由は3つもあるのです。

1、 納得できるふさわしい表現が出てこない
2、 心の動きをさらけ出すことにブレーキがかかっている
3、 実は大して心が動いていない


1つめは「納得できるふさわしい表現が出てこない」。

しっくりくる言葉が見つからない。適当に字数を稼ぐような表現やありきたりな表現しかできないのなら書かないほうがましだ。そんな心理です。

これについては、文章力を磨き、語彙や表現をたっぷり自分の中に溜め込むことで改善したいです。


2つめは「心の動きをさらけ出すことにブレーキがかかっている」。

私は実生活では感動を熱く語ったりすることが苦手です。恥ずかしいし、相手にどう思われるか気になります。

以前も書いたのですが、好きであればあるほど語れなくなります。好きだからこそ語りたいのに、このジレンマ。


noteの世界は、心のうちを表に出すことに対してかなりハードルの低い場所だと感じています。それでもどこかでブレーキをかけてしまっているのかもしれません。


そして3つめの「実は大して心が動いていない」。

悲しいことに、これもある気がしています。薄々感じていることなのですが、たぶん私はなにかに感動することが人より少ない。感情移入はしやすい方だと思います。ただ、ものごとに対しての興味がそもそも浅いのかも。趣味や夢中になれるものも多くはありません。

感動しやすさなんて人と比べることではないのですが、文章にするとどうしても弱くなってしまうような気がします。これを機にもう少しいろいろなものに興味を持てるよう、意識してみます。


簡潔な文章が好きなので、いちばん伝えたいことを「敢えて」短く表現するのも素敵だなとも思ったりします。でもそれはきっと上級者の表現で、言葉を尽くした丁寧な描写ができるようになって初めて目指すべきところなのだと思います。

思いを言葉に変える作業を大切にしながら、これからも楽しんで書いていきます。

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