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小1子連れのお試しサッカー観戦

家族でサッカー観戦に行く。

私が地元のJリーグクラブである川崎フロンターレにはまり、等々力陸上競技場に通い出した昨年からの、ひそかな夢だ。

ネックとなっているのは、この春小学生になった次男だ。どう転んでも2時間おとなしく座っていられる人ではない。

「0歳からのファミリーコンサート」的な子連れのためにあるような場ですら連れてきたことを後悔させる自由人ぶり。苦い思い出には枚挙にいとまがない。

等々力に通い始めた頃。子どもを夫に託して試合を観た帰り道、子連れサポーターの多さに驚いた。我が子より小さなお子さんもそこかしこに。いいなぁ、でもうちはどう考えても無理だな。まぶしく眺めていたことを思い出す。


フロンターレの公式ホームページで、ある試合の告知を見た。

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST 第2節
川崎フロンターレU-18 vs 流通経済大学付属柏高校

フロンターレの下部組織であるU-18が今季から参入している「プレミアリーグ」の試合である。会場は等々力陸上競技場。入場無料だそうな。

前日にも等々力に試合を観に行く予定だけど、U-18の試合も興味あるなあ・・・とぼんやり考えていてハッとした。次男を連れて行ってみる?Jリーグの試合より人は少ないだろうし、だいぶハードルが低いのでは?

とはいえ、走り回ったら?迷子になったら?とためらう気持ちもあった。当日まで悩んだが、それでもせっかくの機会なのでチャレンジしてみることにした。夫と長男は予定があったため、私と次男の二人で。


途中のコンビニで昼食を買い、自転車で等々力に向かう。スタジアムの手前にある公園は次男もおなじみの場所だ。その先のスタジアムに初めて入る。

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前日に柏レイソル戦を観に来た私は2日連続。


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ふろん太に会えた!ちっちゃいカブレラ持ってる!

息子「ワルンタはどこ?」

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座席に着いて、入場時にもらった選手プロフィールを眺める。

息子「シンタロウくんはどこ?」

「シンタロウくん(車屋紳太郎選手)」やクラブマスコットの「ワルンタ」を知っている程度にはフロンターレファンな彼。ただ、肝心のサッカーにはまるで関心を示さない。じっとしていられないことに加えてこの点も、家族での観戦が遠い夢に思える理由である。


持参した昼食をあっという間に平らげ、早くもそわそわし始める。しまった、もっとギリキリに来るんだった。キックオフ30分前に着いてしまったことを後悔する私。通路を探検し、なんとか試合が始まるまでの時間をやりすごす。


13時、キックオフ。お、意外と静か。試合はまったく見ていないが、座席を気にしたり大型ビジョンや照明を珍しそうに見ていたり、それなりに楽しそうに過ごしている。拍手が起きると合わせて手をたたく空気の読みっぷりまで。

え、もしかして、このままいけそう?

・・・と思ったのはやはりつかの間で。席を立ったり大声を出したりすることこそなかったものの、だんだんと行儀がよろしくなくなる彼。明らかに退屈してきている。周囲への迷惑を考慮し、撤収することにした。


前半30 分、ハーフタイムを待たずに退場。滞在時間約1時間。息子連れの観戦デビューはこのような結果に終わった。

時間は短かったけれど、大関友翔選手の鮮やかなゴールも見ることができたし、満足度は低くなかった。なにより、スタジアムの雰囲気の中に息子といられたこと自体が幸せだった。こういうのが君としたかったんだ。

ちなみに、撤収する直前に同点に追いつかれた試合は、その後フロンターレU-18が勝ち越して勝利したそう。やったね。


つきあってくれてありがとう。嬉しかったよ。

また機会をうかがうからね。

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