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息子の発達と成長

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3歳の時に軽度知的障害と自閉傾向の診断を受けた次男の、発達や行動に関する記事です。経験したこと、感じたこと、現在困っていること、将来への不安と希望、など。
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#エッセイ

「4歳の壁」が教えてくれたこと【#我慢に代わる私の選択肢】

たまたま、その日は息子の誕生日だった。 一年前のある週末。私は夫と息子と一緒に、幼稚園と並行して通っている療育センターに来ていた。担任の先生との面談のためだ。 最近の療育の振り返りと今後の計画。予定していた話が一通り終わったあと、私は先生に、最近息子との生活がつらくて、と切り出した。 ちょっとした愚痴のつもりだった。つらいのは間違いなかったが、そこまで切羽詰まっていた自覚はなかった。なのに、話しだしたら止まらなくなった。 ママ本当につらそうだから、と先生がソーシャルワ

「いつもあなたらしくいて」6歳の誕生日に贈る言葉。

次男の誕生日が近づいている。 幼稚園の誕生会で読むメッセージカードに、彼へ贈る言葉を書き込んだ。 伝えたいことはたくさんあるけれど、長くなると彼の集中力がもたないだろう。考えて、以下の4点に絞った。 まず、家族があなたの誕生を楽しみに待っていたこと。 次に、今まで本当にたくさんの人があなたに愛情を注いでくれたこと。 そして、毎晩寝る前に言っている「大好きだよ」の言葉。 最後に「いつもあなたらしくいてね」と書き込んだ。 「いつもあなたらしくいて」というのは、ある曲

機は熟した。ランドセルを買うぞ。

「いちねんせいになる」 ニコニコ顔で彼が言うその9文字が、泣きそうなほど嬉しかった。 +++++++++++++++++++++ 来年度入学の息子のランドセルをついに買いました。 ラン活戦線にすっかり出遅れた夏休み前、一度重い腰を上げて買おうとしたことがあったのですが、考えが変わって買うのを保留にしていました。 そのときの記事。 ランドセルの意味や小学生になるということを、発達の遅い彼が理解できるようになってから一緒に選びたい、という思いから、もう少し待つという選

「決める」ってしんどいよね

5歳の次男。 朝から自分の服を床に並べて服屋さんごっこ・・・ではなく、「えーと、今日はどれにしようかな」と延々と悩むのが日課です。 お風呂上がりも、どのパンツにするか決められなくて、自分のパンツを全部抱えて私の所に来て、「おかあさんはどれがいい?」 ・・・どれでもいいので早く穿いてください。 本人の中ではこの服はOK、この服はイヤだ、というのはちゃんとあるみたいです。私が「おかあさんはこれがいいと思うよ」と選んでも、本人のお気に召すものではない場合は、「う~ん」となっ

「さっきのところで泣きたい」が意味していたこと

最近、次男のかんしゃくを起こす頻度が増えてきたように思う。 現在年長の彼。発達に遅れがあるが、特別かんしゃく持ちということはない。年中の時に不安定な時期はあったものの、ここ数か月はすっかり落ち着いていた。 心が成長する過程でバランスを取りづらくなるというのは、程度の差はあれどきっと自然なこと。次男も、気持ちを切り替える力や他の方法でマイナスの感情を表現する力が、成長する心に追いついていないのかもしれない。だから、かんしゃくに対しても、自然のものとして、ただ受け止め寄り添っ