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息子の発達と成長

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3歳の時に軽度知的障害と自閉傾向の診断を受けた次男の、発達や行動に関する記事です。経験したこと、感じたこと、現在困っていること、将来への不安と希望、など。
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2021年8月の記事一覧

自閉っ子、手紙を書く

8月の初め、幼稚園の先生から息子に暑中見舞いのはがきが届きました。 嬉しそうにはがきを窓に貼り、自分で読んだり親に読ませたり。ニコニコと楽しそうな息子に「先生にお手紙書く?」と訊いたところ「書く」とのことだったので、初めてのお手紙にチャレンジしてみることにしました。 手紙とはなんぞや チャレンジしてみることにしたものの。 現在年長ですが、知的障害・自閉傾向有りと診断されていて、コミュニケーション全般が弱い息子。 手紙のやりとりってコミュニケーションの中でもかなり高度な

「わからない」がわかった?!

ひと月ちょっと前に、こんな記事を書きました。 言葉を含む発達に遅れのある5歳半過ぎの息子。質問に答えられないときに「わからない」と言えずに質問をオウム返ししてしまう、という内容です。 あれから1か月。今日、ついに、自分から「わからない」と言うのを聞きました。 おとうさんとの散歩から帰ってきた彼にどこに行ったのか私が聞いたとき、最初はスムーズに行き先を答えてくれていたのが、あちこち寄ったみたいで途中から思い出せなくなったみたいで。 「・・・わからない・・・」。小さな声で

「決める」ってしんどいよね

5歳の次男。 朝から自分の服を床に並べて服屋さんごっこ・・・ではなく、「えーと、今日はどれにしようかな」と延々と悩むのが日課です。 お風呂上がりも、どのパンツにするか決められなくて、自分のパンツを全部抱えて私の所に来て、「おかあさんはどれがいい?」 ・・・どれでもいいので早く穿いてください。 本人の中ではこの服はOK、この服はイヤだ、というのはちゃんとあるみたいです。私が「おかあさんはこれがいいと思うよ」と選んでも、本人のお気に召すものではない場合は、「う~ん」となっ

「さっきのところで泣きたい」が意味していたこと

最近、次男のかんしゃくを起こす頻度が増えてきたように思う。 現在年長の彼。発達に遅れがあるが、特別かんしゃく持ちということはない。年中の時に不安定な時期はあったものの、ここ数か月はすっかり落ち着いていた。 心が成長する過程でバランスを取りづらくなるというのは、程度の差はあれどきっと自然なこと。次男も、気持ちを切り替える力や他の方法でマイナスの感情を表現する力が、成長する心に追いついていないのかもしれない。だから、かんしゃくに対しても、自然のものとして、ただ受け止め寄り添っ

一応 #子どもの成長記録。次男に「トイレに行こう」と声をかけたら、なんと歌で返事が。 (「紅蓮華」の「僕を連れて進め」のメロディーで) 「いやだ~♪いやだ~♪いかない~♪」 幼稚園でも人気絶大のあのアニメ。我が子もついに時流に乗ったかと思った朝でした(トイレには行ってよ)。

大きな「二往復」

先日の私と次男との会話。 次男「おかあさん、ティッシュはどこ?」 私「ティッシュなくなっちゃった。ほら(空になった箱を見せる)」 次男「新しいティッシュ取って」 私「はーい、ちょっと待っててね」 新しいボックスティッシュを取りに行きながら、ハッとしました。なに今のスムーズなやりとり。会話のキャッチボールが二往復したよね?と。 自閉傾向ありとの診断を受けている、現在5歳の息子。言葉でのやりとりを含むコミュニケーション全般が苦手です。 誰かに聞かれたことに対して返事をする

人と関わって伸びていく

年長の次男。就学先決定に向けて学校見学や面談が進んでいます。 先月、総合教育センターというところに就学相談に行きました。普段困っていることや就学に際して心配なことなどについて私が面談している間、息子は別室で課題に取り組みました。 そのときの様子や、息子に対する担当者さんの印象、そして就学先選びの助言など、後日電話で詳細な説明がありました。 ひとつひとつの課題に対し、できたかできなかったかだけでなく、どういう反応だったか、どう手助けしたらできたか、など丁寧に教えてもらいま