見出し画像

「モノの耐用年数」よりも「自分の耐用年数」が大事

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。

耐用年数とは、本来は機械設備や建物・船舶などの固定資産が使用できる期間として法的に定められた年数であり、減価償却の計算期間を定めたものです。

住宅の場合、木造や合成樹脂造ですと22年。木骨モルタル造りは20年。鉄骨や鉄筋コンクリート造りは47年、れんがや石、ブロック造のものは38年というのが、法律によって定められた「耐用年数」です。

しかし、現実には耐用年数を超えたてもびくともしない住宅も数多くありますし、築100年を越える古民家を手に入れ、リフォームをして住んでいる方もいます。

自分たちで掃除や修理をし、自分たちでできないところだけは、地元の大工さんにお願いをし、5年を費やし、オバケ屋敷同然だった「古民家」を蘇らせた、知人もいます。
リフォームに費やした金額は、250万円、土地代は80万円。

この話を聞き、「私はしない、だって自分の耐用年数に見合わないから」と、考えました。

その知人は20代のご夫婦で、2歳の男の子がいらっしゃいます。日本人の平均寿命から考えると、ご夫婦は少なくても「60年」、息子さんが成長しお嫁さんを迎えても住み続ければ「80年」は、その家で歴史を刻んでいくでしょう。

しかし、私が彼らと同じ選択をしたら、その家で暮らせるのは「30年」ほど。私には子供がいませんから、引き継ぐ者はなく、手間ひまかけて蘇らせた家も、空き家になる運命をたどります。
第一、彼らのように修理をする時間も労力も私にはありませんし、そういうパワーも持ち合わせていません。私にとってそれは高い買い物になってしまうのです。

まだ使えるものを直して使えば、その分だけ建物の命を無駄にせず、できる限り自分たちの手で行えば、「お金」の節約にはなります。丁寧に作られた建物は、時間が経つとまた味わいが生まれ、素敵な家になるでしょう。

落ちつく場所、心豊かな空間……うらやましいとは思いますが、私にとってそれを手に入れるのは「節約」ではなく、「大きなムダづかい」なのです。

 彼らの選択を否定する気持ちはありませんが、64歳の私が新たに家を購入するとしたら、手間ひまかけず、自分の耐用年数に見合った物件を、選びます。

平均寿命まで「30年」ほど、100歳まで長生きしたとしても「40年弱」持てば充分。彼らと同じ予算「330万円」で、都会で40年もつ一戸建てを探すのは厳しいですが、地方都市ならばリフォーム済みの中古マンションを、手に入れることはできます。

現実に82歳の伯母は、それまで住んでいた古い借家(家賃5万円)を引き払い、都心から1時間圏内の地に、60平米のリフォーム済みのマンションを250万円で、手に入れました。しかも温泉つきで、四季を感じた暮らしができてこの値段です。

伯母は、「毎月5万、1年で60万家賃を払うことを考えたら、3年あまりでもとが取れる。それに、年寄りのひとり暮らしはいつ契約を打ち切られるか分からない。大家さんの顔色をうかがう暮らしを考えたら、夢みたい。100歳まで生きたら丸儲けね」と、意気盛んです。

古いものを大切にする気持ちは、尊重しますが、そのものが自分の寿命や求めている使用期間に見合うものでなければ、価値があるとはいえません

私はモノを購入する際には、自分の耐用年数(寿命や求めている使用期間)で選択をしています。それこそが「倹約」だと考えます。

 ~あなたの耐用年数はどれぐらい? 計算してみよう~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

💛最新刊・好評発売中💛

 💛毎日配信standfm「言葉のパワースポットウスイユキチャンネル」💛

💛YouTubeチャンネル登録して頂きましたら幸いです💛


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?