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あいまいもこもこ

白か黒か。好きか嫌いか。ついついはっきりさせようとしてしまうのだけど、本当はどこかで曖昧なまま抱えることにちょっと憧れている。

ハッキリスッキリ

あるとき、若い女性がはっきりきっぱり何かを言い、周りの年上のヒトたちが「おお、鋭いねー」などと柔らかく受け止めていた。彼女はとても満足そう。はっきり、きつめに言うことで自信を持ったり、エッジの効いている(と自分が思っている)ことを言うことで、なんかかっこいいと思っている感じ。自分の過去を見ているようで見ていられない…。(もう少ししたら、懐かしいって思えるのだろうか…)

彼女を見て、すごくわかるなと思った。私もそんなふうにやってきたんだろうな。そんな風な物言いを若さということで許してくれていたのかもしれない。ごめんなさい、そのときの大人のヒトたち…!

柔らかさと曖昧さと

昔から語感が好きな言葉「曖昧模糊」。はっきりした出会いはEテレの「にほんごであそぼ」だったと思う。唐突に「あいまいもこ」とテレビから聴こえてきた。
何かのおまじないのようで、つぶやいてみると、ちょっと楽しい。はっきりしたほうがわかりやすく、気持ちがいいけれど、はっきりしなさと遊べたら、もこもこと何かが膨らんでくるかもしれない。もこもこの中で、もこもこと物語の曖昧さを楽しもう。


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