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知財戦略部が新設した「INVENTION AWARDS」に込めた想いとは

Yuki Hayakawa

マネーフォワードは今年6月のグループ半期総会で、特許につながる発明の発明者、発明発掘の模範となったメンバーを称える社内制度「INVENTION AWARDS」を初めて開催しました!

表彰式では、胸アツなコメントも垣間見え盛り上がったのですが、改めて「INVENTION AWARDS」を立ち上げた経緯や想い、またその裏側などを、今回の主催者である知財戦略部 小日向にインタビューしてみました。

話し手:管理本部 知財戦略部 部長 小日向小百合
聞き手:広報 早川有紀

知財戦略部って?

ーーグループ総会での「INVENTION AWARDS」の開催、おつかれさまでした!表彰式を終えての感想をお願いします。

小日向:ありがとうございます!受賞者のみなさんの笑顔が本当に嬉しかったです!そして受賞者や表彰時のZoom上での皆さんのコメントの内容や、総会直後に発明相談が増えたことから、AWARDSを通して伝えたかったメッセージが届いたと実感できたことも嬉しかったです。

ーー小日向さんはnote初登場ですね。そもそもマネーフォワードに知財戦略部という組織があることを知らない方も多いと思うので、設立の経緯などを教えてください。

小日向:もともとは「法務コンプライアンス部 知財グループ」として活動していました。ただ、「法務コンプライアンス」も「知財」も攻めと守りのバランスを取るという点では同じであるものの、「法務コンプライアンス部」だと、どうしてもコンプライアンスという文言に引きずられてしまい、「守りに重点を置いた部門」であるとの印象を抱かれやすいように感じていました。そこで、攻めと守りの両方の側面を兼ね備えた部門であることがイメージしやすい組織名とすることで、部署として掲げるミッションやメッセージが伝わると考えて、今年7月から「知財戦略部」として独立することになりました。

ーー名前から想起されるイメージって意外と大切ですよね。

小日向:以前海外の方と発明MTGを行ったとき、名刺をみた研究者に、「なぜコンプライアンス?何か調査されるのか?」と質問されたこともありました(笑)。もちろん説明すればわかってもらえるのですが、案外イメージは大切と感じています。

ーー「知財戦略部」は何をミッションに掲げて、どんなことをしているのですか?

小日向:「知財戦略部」は事業部門、研究開発部門と連携した知財戦略を推進し、MVVを実現し、マネーフォワードグループの全体の存続と発展に寄与することをミッションとしています。相談された案件をただ登録管理する、権利化の件数だけを増やすというのではなく、特許、商標、意匠、著作権、不正競争防止法、表示規制などの知的財産を戦略的に活用して、ビジネスアイデアを生み出し、会社を強くしたいと考えています。そのために、マネーフォワードグループ全体の知財戦略の策定・実行や、社内制度の整備・知財研修といった知財リテラシー向上の推進などを行なっています。

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(知財戦略部の小日向さんと小林さん)

「INVENTION AWARDS」開催の経緯

ーーありがとうございます!そして今回は知財リテラシー向上を推進する取り組みの一環として、「INVENTION AWARDS」を初開催したわけですね。改めて経緯について教えてください。

小日向:現在マネーフォワードグループは「知財は、自分たちがやりたいビジネスを行うために必要なものである」という認識のもと、知財戦略を積極的に進めています。でも、特許につながる発明の内容って、特許戦略上、公表が難しいことも多いんです…。せっかく発明の創出や発掘をしたのに評価されにくいなんて、発明者にとっては残念ですよね。そこで、そうした評価の仕組みをつくり、特許につながる発明創出を行ったメンバーを社内にも知ってもらうための機会として、「INVENTION AWARDS」という社内制度を新設することにしました。

ーーAWARDSは、いつからのプロジェクトだったんですか?

小日向:今年の4月に提案して、6月に受賞者を選定し、実施を決定するというスケジュール感でした。短期間で企画を起案して、制度設計や表彰のネーミング・時期・インセンティブの内容などを決め、ノミネート者の選出、当日運営を実施しただけでなく、他部門や他の表彰制度との全体調整など、とてもやることが多かったですね…。

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意識したのは「伝え方の工夫」

ーーかなりタイトなスケジュールですね…創設にあたっては、どんなことを意識したんですか?

小日向:表彰制度のネーミング、目的、どの部門が行うか、インセンティブの決定等にあたっては、メッセージが正しく伝わるように心がけました。例えば目的を伝える際に、当初はマネーフォワードが大切にする3つのValueのうちの「Technology Driven」のみを取り上げ、「Technology Drivenの実現に寄与したメンバーを称え、イノベーティブな組織風土を醸成したい」と整理していたのですが、Valueは会社としてどれも大事なもので、「Technology Driven」だけでなく、「User Focus」や「Fairness」の観点で寄与した人も称えたいよね、とか。ネーミングについても、「INNOVATION AWARDS」とする案も出ましたが、発明者とは別の観点でイノベーションを起こすことは可能であり、発明だけを取り上げて整理してしまうと「Innovation」の意味が狭く解釈されてしまうかも、とか…。表彰制度のネーミングとして「どう表現して伝えると、正しく伝わるのか」については、かなり議論・検討を行いました。これらの検討にあたっては、社内のいろんなメンバーに熱心にアドバイスや意見をいただき、とても助かりました!

一番のこだわりは「トロフィー」

ーーたしかに制度を新設するときは社内告知にも工夫が必要ですよね。ほかにこだわったポイントやエピソードなどありますか?

小日向:実は今回一番こだわったのは、「トロフィー」なんです。もらって嬉しくて、飾りたくなるもの、そしてインテリアとしてかっこいいものを基準に、選んでみたつもりです!地球儀のトロフィーは、「これからマネーフォワードグループがグローバル企業として世界に羽ばたいていけますように!」という想いとリンクしています。知財戦略部のメンバーの意見も参考にして、決定しました。

トロフィー

(こだわりのトロフィー。一目ぼれで恋に落ちたそう)

小日向:あと、1つだけ自慢させてください(笑)。弁理士さんから受賞者へのお祝い動画をいただいたのですが、実はあれ、人生で初めて動画編集をしてみたんです。著作権フリーの音楽を使ったので、ちょっと地味な動画になってしまったのですが…個人的には達成感があり、満足しています(笑)。

ーー動画編集までされたなんて、普通にすごいと思います!今回のAWARDSは3名が受賞していましたね。

小日向:今回は初開催ということで、創業当時から2020年5月までを対象期間としてノミネートし、社長賞、CTO賞、Money Forward Lab所長賞の3つを用意しました。本当は受賞者の選定については、1回だけMTGして決めようとしていたのですが、さすがに決まらず…そのあとチャットのやりとりで決まりました。20件以上ある発明から、選定者それぞれの観点で選んでいただいたのですが、選定コメントから、想いを込めて選んでいただけたことが伝わってきて、とても嬉しくなりました!

Money Forward Lab所長である北岸からの選定理由:
・新卒わずか3か月での出願は、本当に素晴らしいです!
・Money Forward Lab所長賞は、「先進性」と「社会的意義」の2つのポイントを重視して選定しました。
認知症という大きな社会課題に対して、当社ならではの仕組みとデータ、最新技術を手段として解決を試みた先進的発明です。また、こういった発明が公開されることで、新たなアイディアの創造につながり、課題解決が飛躍的に進む可能性もあり得ると思いますので、社会的意義も大きいのではないでしょうか。おめでとうございます!

小日向マジックに感動

ーーAWARDSの表彰式で受賞者がコメントしていた「小日向マジック」というキーワードがすごく気になりました(笑)。30分雑談しただけで、特許申請がほぼ形になっていた、というエピソードですが、そう言われていかがですか?

小日向:そう言われると最近申し訳ない気持ちになります…。でも、これをきっかけに社内の知名度が上がったら、社内のより多くの方に、知財について気軽にご相談いただけるかなと期待しています(笑)

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(社内報でも紹介された小日向マジック)

ーー知財というとエンジニアやリサーチャーのもの、というイメージも強かったのですが、今回はビジネス職やデザイナー職のメンバーもノミネートされてましたね。次回のAWARDSは、エンジニア以外の受賞にも期待したいです!

小日向:はい。「発明=ワクワクする取り組み」であり、職種・所属関係なく、誰もが発明者になれますので、マネーフォワードグループのメンバーが業務の中でそうしたアイデアに出会えるよう、その感度を高くもってもらえるよう、これからも発信しつづけたいと思います!

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(表彰者と今回の受賞者のみなさん)

知財戦略の今後

ーー最後に今後、知財戦略部としてやっていきたいことについて教えてください。

小日向:5年後10年後に目指す会社の未来を実現するために、知財の観点で先回りして分析・調査をして、それを判断材料とする形で社内のビジネスアイデアをどんどん生み出すことができればと思っています。そうして生まれた知財を組み合わせて、攻めにも守りにも活用し、マネーフォワードグループ全体の総合力を向上させていきたいですね。そして、先進的な技術によりユーザーに新しい価値を提供し、信用を積み上げて「マネーフォワードグループが提供するサービスだからぜひ使ってみたい!」と思ってもらえるようになれば嬉しいです!そのためには、社内における知財のリテラシーをもっと高めて、事業部と協力しながら、会社が実現したいことをなめらかに進められるよう、知財戦略部として全力でサポートしていきたいと思っています。

ーーありがとうございました!

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最後に

小日向さんは、知財戦略部を立ち上げたり、INVENTION AWARDSのような表彰制度をつくったりと、前職でやりたかったことを、マネーフォワードに転職してひとつひとつ実現しているそうです。その実行力を見習いたいなと感じました!

知財の観点から「一緒に社内のビジネスアイデアを生み出すサポートをしたい!」と思って下さった方は、是非お気軽にご連絡ください。お待ちしています!




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Yuki Hayakawa
マネーフォワードのコーポレート広報。新宿ゴールデン街勤務から一念発起して大学卒業後、省庁→出版社→外資系ゲーム会社を経て、現在。昭和で退廃的な薫りが漂う漫画、伝統芸能、天体観測、廃墟が大好物。将来の夢は日本料理屋をひらくこと。