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■運転資金がいくらあれば良いのかすぐわかります■

運転資金がわからなければ、一生お金に苦労します。
~中小企業向けに、本屋に並んでいる本には書かれない会計・試算表の話をしています~
 
自分の事業の運転資金がどのくらいかわかりますか?
もしわからない人がいたら、何が何でもこの投稿を読んでください。
お願いではないです、本当に知らないとまずいからです。
全く難しくなく驚くほど簡単に出すことが出来ます。

「運転資金」と言うと、事業を始める前と後では考え方が変わりますので、
今回は事業を始めた後(既に事業を始めている人)の運転資金のお伝をしていきます。

■運転資金とは

そもそも運転資金とはどういうものかと言うと、

・会社が事業を続けていくうえで必要となる資金のこと

簡単に言うと、毎月同じ売上、同じ支出だった時手元に残しておいた方が良い金額のことです。

■なぜ運転資金がいくらか知る必要があるのか

その理由は3つあります。

1.毎月の支払いが足りるか悩むことがなくなり、事業に専念出来る
2.投資に回せる金額が把握できる
3.外部からお金を調達(借入や自己資金)しなければならないのか判断できる

毎月支払いが足りるのか悩んでいるのは、何の為に事業をしているか分からなくなってしまいます。
また何かに投資しようと思った時、いくらまでならお金を出せるのかわからなければ投資の決断は出来ないですよね。
そして、この前借入したのにまた借入しないとお金がない…と何度も思っていたりしないでしょうか。

■必要な運転資金の金額

そんな思いをしなくていいようにするための、必要な運転資金の金額の算出
方法はこのようになります。 

・毎月の支出額×1.5ヵ月=必要な運転資金

たったこれだけです。
とりあえず、月末の通帳の残高=支出額×1.5ヵ月以上を目標にしましょう。
支出額ってどのように出すの?って方がいるかと思います。
支出額はこのようにして出していきます。
支出額≒当月の費用-減価償却費+借入金の返済額
 
毎月の支出額なんて毎月違うよって人は、直近3ヵ月の平均で大丈夫です。
ではなぜ1.5ヵ月なのでしょうか。
2ヵ月って言う人もいるし、3ヵ月必要って聞いたことがある方もいるかと思います。
何故1.5ヵ月なのでしょう。

■運転資金が1.5ヵ月である理由の解説

実は、運転資金が2ヵ月、3ヵ月と言うのは

どれも正解です。

どれも正解ですが、
もし3ヵ月分の現金を持っていたとして、実は1.5ヵ月で大丈夫だったとしたら1.5ヵ月分の現金を投資に回せていたかもしれません。
なぜ1.5ヵ月なのか理由を理解し、自分に合った運転資金の金額を算出していってみてください。

では運転資金が1.5ヵ月である理由を解説します。

1.売上の入金が1ヵ月の全ての支払の後にあると仮定し1ヵ月分の支出額が必要
2.毎月の支出額は一定ではないが、とは言え支出が平均の5割増えることも通常考えづらい。しかし幅を持たせて+0.5ヵ月
3.よって1.5ヵ月の運転資金が必要

実際に数字で見ていきます。
1月支出 300万円
2月支出 400万円
3月支出 380万円
1~3月平均支出額=360万円

運転資金 360万円×1.5ヵ月=540万円

540万円だと、どの月の支出額を超えていないのがわかるかと思います。
売上が毎月ある程度入ってきているところは、売上の入金もあるので思う以上に余裕があります。

これでわかる通り、運転資金が2,3ヵ月必要なところは、毎月の支出額が安定していないところとなります。

1月支出 450万円
2月支出 250万円
3月支出 800万円
1~3月平均支出額=500万円

運転資金 500万円×1.5ヵ月=750万円

この場合750万円だと3月の支出で倒産してしまいますので、2ヵ月分の1,000万円が必要になってきます。

しかし、3月の800万円の支出が異常値と感じられるのでその内容を確認し、それを行う前に借入が必要じゃなかったのかなど判断していきます。
 
ここまででわかる通り、運転資金が2ヵ月、3ヵ月必要と言っているのは何故かを理解することにより、効率的な経営、攻めの事業が出来てきます。

かと言って、攻め過ぎにより支払いが出来るか不安になってしまってはいけません。
かならず会社の運転資金を理解し、どこまでなら大丈夫なのか理解することが必ず重要になってきます。

  数字に関し質問、気になるところがある方は、DMで何でもいいので連絡していただけれたら嬉しいです。
  取り上げてほしい内容ありましたら是非連絡お願いします^^

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