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3/10 スロベニアの父の日、ガイド、そしてドーナッツ

私が1番早起きでした。3名ツアーの予約が入っています。コーヒーを淹れて、日記を書いて、そしてアドリアティックという本を読み出しました。4月と5月ツアーがあるので、やっぱりスロベニア・クロアチア最大の観光地となるアドリア海一体の歴史が学べる本です。日本で安く妹に買ってもらいました。本当にスロベニアは本も高い。

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そして主人が起き出す。各自朝食を取る。息子ちゃんはまだ爆睡で顔を見るまもなく私は出勤。日曜日のリュブリャナは人が少ない。今日はまるで私が13年前に来た時のように沈み帰っていた。霧もすごくて真冬のよう。

3名と思っていた参加者は結局6名となった。登録を見るとみんなヨーロッパ出身(名前を見てもその通り)。ドイツ、チェコ、イングランド、そしてなんと日本人の方も参加していた!すごく若い!ツアーを始めた当初は緊張していたけど、今はプロに徹してツアースタート。

早い段階で、「なぜユーゴスラビア戦争ってスロベニアだけ早く終わったの?」という質問をいただいた。私はかなりシンプルに、「スロベニアは経済面でとてもユーゴを支えいた。ユーゴスラビア側としては失いたくなかったけど、まず戦地として遠いし文化や民族分布もかなり他のユーゴ構成国とは異なっていて、早々と手放した。その後クロアチアが続いて独立したけど、多くのセルビア人移住者がいることから、だんだんとユーゴ側が『セルビア人を守る』という民族主義的な思想を固めて戦争は泥沼化していったんです。スロベニアはただただ幸運でした」と締め括った。

そうするとゲストの女性二人がもっと詳しく話し出した。「スロベニアだけではなくマケドニアも同年に独立しました。ただマケドニアは戦争が一切無く独立した国で、それはただの幸運だっだ。でもユーゴスラビアに属していたマケドニア人で亡くなった方はいる。スロベニアの10日間戦争でも亡くなった人がいるよ」と回答。「私たちはマケドニアから来たので」と驚くべきアンサーが続いた!

私はマケドニアのゲストを始めて迎え入れたし、年齢から見て私より少し年上な感じで、ご家族はまさにユーゴの時代を生きていたはずで恐縮した。とてもフレンドリーな二人で、一人はドイツ在住でもう一人の方はビトラ(マケドニアの綺麗な街)から友達に会いに、週末はスロベニア旅行をしにきた。

私の隣人もマケドニア出身だが、全く違う。インテリだったりどこか控えめな感じがあって、環境違えば顔つきも違うなと思った。実はマケドニアは、アマゾンなどで書籍を見てもなかなか発見できない。歴史的にトルコの影響があったり、言語的にはブルガリアも強く関係していて、民族的にもトルコ系諸数民族がいたり、アルバニア人も多く移住している。学校では住む地域によってトルコ語やアルバニア語を勉強するそうで、スロベニアとは全く違うシステムなのだ。

経済的に決して豊かとは言えず、汚職がひどく(どこの国にもあるが、マケドニアはひどいらしい)なかなか国が発展しずらいとか。ゲストの女性もマケドニアの公共交通機関は最悪で、道も悪いし、人は信用できないとストレートな物言い。平均月収も旧ユーゴの中で低め。2023年を見ると、およそ857€。これはスロベニアの最低月収にも満たない。色々な方が外国へ行く意味もわかる。

彼女たちのおかけで、色々みんなも面白くツアーができたと思う。物静かに聞く人もいれば、ツアー客同士でお話ししている方たちもいて、私もガイドに集中できたと思いました。

ツアー終了後は日本人のYさんと雑談。大学が終了し今は休暇なので3週間ヨーロッパ一人旅。スペインやイタリア、そしてスロベニアに来て4日目だったそうで、思いの外スロベニアが気に入ったそう。彼氏に頼んでもう一回行こうって言います!となんとも可愛らしい女性だった。

帰宅したら、スペアリブが焼けていて、ご飯も炊けていた。美味しかった。私はやっぱりもう少し醤油を効かせたソースがいいけど、自分で勝手に味変して肉の塊を食べました。

ランチの後は恒例のお昼寝タイム。今日は主人の方が早めに寝てしまったが、息子ちゃんは全然睡眠なし。眠たそうだけど、一緒に横にはなるけど眠りません。めんどくさい時間が過ぎます。

しかし逆に息子ちゃんは常に正直。眠たいのに寝たくないという態度は一貫している。一方で両親は機嫌がいいまたは余裕があるとそういった態度に付き合えるが、キリキリしてギリギリの状態だと雷を落としてしまうこともある。今日私は余裕があった方だったから、静かに付き合ったけど。結局お昼寝はなし。

主人は散歩に行くと言い出し、息子ちゃんもついていって、結局息子ちゃんのお遊びに付き合って散歩ができず出直し。今度は私が息子ちゃんと遊ぶ番に。トイレに行かせたり、日本語で絵本を読んであげました。

その後旦那さんの急な提案で、なんとドーナツを食べに行きました。私はそこまで空腹ではなかっけど、妥協して出発。それでもここのドーナッツはスロベニア1の美味しさかつ大きさです。息子ちゃんはドーナツには興味を示さなかったけど、ケーキには興味を示ししめしめと連れ出しました。

私はコーヒーのみで、主人はコーヒー、コクタ(スロベニアで社会主治時代に開発されたコーラの偽物)、そしてヴァニラクリームドーナッツ。息子ちゃんはイチゴケーキ!!!まーでかいこと。ショーウィンドーではあんなに興奮してたのに実際食べるときになると、興味が薄れる。チョコだけ食べだり、クリームだけ食べたり、肝心なイチゴのジェリーはすっ飛ばす有様。結局主人がハイエナ係となって平らげました。

せっかくだからお散歩でもと思ったのですが、外はひどい雨。息子ちゃんは電車が大好きなので、電車を見にリュブリャナ中央駅へ。電車はエンジョイしたものの帰りほぼ爆睡しそうに!禁止していたyoutubeを開けて目を覚まさせます。子供にもよるけどやはりうちの場合はまだお昼寝が必要だと実感しました。

家に帰ったら約束通り動画を見せて夫婦で思い思いの時間を過ごしました。

昨日のようにスムーズには行かなかったけど歯磨きをさせて就寝。割と早めにみんなで川の字で寝ました。早く定職を見つけて週末を家族で過ごしたいです。


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