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佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください

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#目黒蓮

泣き散らかしたおまえがなにを言う〜「月の満ち欠け」〜映画の感想

* この文章には激しくネタバレがあります。映画を観る前の方はご注意ください 小説の映画化されたものを見るときに、自分に言い聞かせていることがあります。 自分は小説の文章を自分の頭の中で組み立てている。人も同じように頭の中で組み立ててゆく。 だから、けして自分のイメージどおりの映画化というのはありえない。 映像化というのは妄想を具現化するものだから、ちがうのは当たり前。 だから「違うというのを理由に」その映画をに違和感を抱いたりするのは、まったくオカド違いの感想なのだと。

今日から「めめ推し」、今日から「snowman箱推し」! 早く見たいよ「月の満ち欠け」

佐藤正午の「ロングインタビュー 小説のつくり方」は、小学館の「きらら」での連載。 往復書簡の体裁でのインタビューで、きらりの創刊時から欠かさず読んでいます。 とちゅうで冊子からweb連載になったけれど、そのままずっと読んでいます。 書簡集は現在4巻まで発売中で、5巻が予約受付中。 ファン垂涎のネタが多くて…というのもあるけれど、「好きな作家の生存確認を毎月行なっている」というのが正直なところです。ええ、お若く見えてもやっぱり健康は気になります。 長編の進み具合はどうなのか、

佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください 「月の満ち欠け」映画化記念に「登場人物相関図」を作りました。

佐藤正午ファンなので、何度も何度も読んでいる作品です。 ストリーのおもしろさもさることながら、その文体を追うだけで幸せな気持ちになれます。 正木瑠璃が公園の砂場で佇んでいたり、小山内瑠璃が「黛ジュンの夕月」を口ずさみながら校庭の鉄棒よりかかっていたり。 そのひとつひとつの文章が、まるで映画のスクリーンのよう。 だから自分なりの映画シーンを何度も頭の中に思い浮かべていました。 「シャフトのアニメだったらこんな感じになるだろうな」などとアングルまで考えてみたりしてw そんな「月の