思い入れという信用がフェスの軍資金に変わる
久しぶりにクラウドファンディングで支援をしました。
支援先は、「結いのおと」という茨城県・結城市で毎年開催されているフェス。
申し込んだのは2万円のコース。仕事の関係でおそらく強行スケジュールになるだろうけど、別途チケットも買って遊びに行くことにした。
さっと出せる金額ではないが、深夜のテンションもあり、Facebookの投稿で知った瞬間にそのままボタンをクリックしていた。
それは思い入れがあったからだ。
このフェスを知ったのはたしか2015年だったかな。その時も行ってみたいと興味を持ったけど、家から電車で2時間かかること、そして結局スケジュールが合わなかったこともあり断念した。
ただ翌2016年にFestival Lifeでの取材としてお邪魔することができた。
街フェスは、普段暮らす街を1日限りのお祭り空間(非日常)にする。街フェスでは音楽だけでなく、その土地の風土や産業が大きく取り上げられ、その街の人にとっては地元の再発見のきっかけに、地元以外の人にはその街を知るきっかけになる。
「ハレとケ」のギャップもあり、フェスを行う意義も強い。だから街フェスが好きだ。
実際「結いのおと」も、風情のある街並みが心地良く、初めて結城を訪れる人間として気持ち良い時間を過ごせた。
この時初めてライブを見たbonobos、七尾旅人は、その後別のフェスに遊びに行ったときも優先して観るようになった。
街フェスという点で、2013年に主催・ライブ周り担当として参加した大阪・中津の「高架下音楽祭」と共通していること、そして取材させていただいたこともあり、やはり「結いのおと」には思い入れがある。
思い入れという信用を軍資金に変えるクラウドファンディング
クラウドファンディングは、支援者が申し込んでも、基本的にリターンをすぐに手に入れられない仕組みである。
商取引として考えると予約販売と同じだが、一般的な予約販売では商品(リターン)の実体が何かわかっていたり、すでに完成している。
一方、クラウドファンディングでのリターンはこれから実体を作ったり、リターンの概要が分かっていても詳細がわからないことが多い。
それでも人がクラウドファンディングを通して支援し、お金を入金をするのは、その意義通りプロジェクトに対する期待があるからだろう。
ただし、「プロジェクトへの期待」だけでは、個人的には動機として足りないと思う。「いいね!」止まりで、入金にはならない。
やはり思い入れが大事だと思った。
クラウドファンディングで支援をするのは、これが3回目。一つは、ライブハウスの梅田Shangri-Laの2階にホステルを作る企画。梅田はホテルの宿泊費が高騰しており、バンドマンの負担を減らすためだ。学生時代、このライブハウスにはよく通っていた。
もう一つは昨年12年の歴史に幕を閉じたTAICOCLUBへの支援。遊びに行くことは叶わなかったが、元々気にはなっていたし、ちょっとだけ繋がりもあった。運営するカフェにも、打ち合わせスペースとしてもちょうどよかったので何度か足を運んだ。
「この取組みは面白そう!」と思うことは何度かあったが、結局申し込んだのは今回含めてこの3回だけ。
やはり自分と何かしら関係があって、思い入れという信用があってこそだと思う。
思い入れは、一瞬では生まれない。
継続して何かを続けること、発信し続けるという実績、あるいは企画者そのものへの信用(思い入れ)があることが、クラウドファンディングでは重要だ。
今回支援者としての視点に立って考えてみて、そう思った。
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さて、そんな感じで今回支援した「結いのおと」は4月20日、21日に開催でござんす!
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