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47都道府県制覇の旅〜最終話・南の島の巡り合わせ〜

こんにちは、雪林檎です。
遂に47都道府県制覇を達成したので、記念すべき旅の想い出をnoteに綴ろうと思います。

1. そもそも、どうして全47都道府県を旅しようと思ったの?

きっかけは父。旅行が大好きで、家族・親子旅行にもたくさん連れて行ってくれた父が「全都道府県を制覇しよう思っていて、これまで45都道府県行ったことあるよ」と話していたのが、ちび雪林檎の心に真っ直ぐ刺さりまして。当時十数県しか行ったことがなかった私は「私も47都道府県制覇して、日本の色んな景色を見てみたい!」と思い、父への憧れも含むちょっとした目標を持つようになりました。

そんな雪林檎も成長し、大学時代には各地を一人旅するように(過去旅は『キリトリ世界で魅せる「一人旅のすゝめ」』にまとめているので良かったら読んでみてください🙌)

全国各地を旅してきましたが、いよいよラストの47都道府県目です!

2. それでは本題、「沖縄紀行」

1日目:移動日の出会い

15:30羽田空港発、18:05那覇空港着の飛行機に乗って沖縄へ。
窓際から一つ隣の席だったので「ズームレンズなら写真撮れるかな、どうしようかな」と迷っていたら、窓際のお隣さんが写真を撮りやすいようにしてくださって。!昔お写真を撮られていたらしく、那覇空港までお話しさせていただきました。
お隣さんは沖縄に8年在住しているらしく、窓から見える島を説明してくださったり、今の季節は北部のマンゴーやパイナップルが旬であることを教えてくださったり。色んなお話をした中でも、一番衝撃だったのが以下の会話。

お隣さん「今日は秋田からトランジットで来ててね」
私「!?、私の地元、秋田なんです!!」
お隣さん「え!それはそれは!湯沢で洋上風力発電の仕事があって、2ヶ月くらい滞在していたんだよ」
私「湯沢の方、そうですよね!風車とか多くて、…(地元トークが続く笑)」

まさかお隣さんと地元トークで盛り上がるとは…!というような、奇跡に感激し、「今回の旅も間違いなく良いものになる!」と確信した瞬間でした。楽しくお話しさせていただいたお隣さん、ありがとうございました!

古宇利島
お隣さんが島の名前を教えてくれました!

無事那覇空港に到着して安心するのも束の間、今回の宿泊先は名護市にあるので、バスで2時間かけて北部の方へ移動していきます笑。最終的に宿には22:00ごろに到着し、1日目終了です。

2日目:全方位から見る「海の美しさ」

本日は5:00起床!8:00からのダイビングに向けて、真栄田岬に向かいます。
インストラクターさんとも無事合流し、ダイビングの説明を受けたのですが、ここで少し心配事が。。。私、カナヅチ兼耳抜き苦手マンなんですよね。。。ダイビングなのでもちろん泳ぎますし、海の中を潜っていくので耳抜きができないと耳のあたりが痛すぎて潜っていけないらしい。。。「沖縄って海綺麗だし、ダイビングしたいよね!」と軽率に申し込んだ自分を一瞬恨みました。
がしかし、今回は私一人で潜るわけではありません。そう、毎日海に潜るベテランのインストラクターさんがいる!だから「きっと大丈夫」と思い込み、いざ海の中へ…いや、やっぱり激痛で痛い。。。😖
一旦浮上し、どうしたものかと不安に思っていると、インストラクターさんが「耳抜きには色んな種類があるよ。長くやったり短くやったり、強くやったり弱くやったり、色々試すと良いよ!」とコツを伝授してくれました。アドバイスを元にもう一度チャレンジ。すると、小さい頃から苦手だったはずの耳抜きを難なくクリア出来たので、遂にダイビングスタートです!

インストラクターの方にうまく誘導していただき、たくさんの海の生き物たちと出会いながら、今回のお目当て「青の洞窟」へ向かっていきます。真っ暗な洞窟を進んだ後、振り返って見上げた頭上の世界。青く煌めく美しさに感動しながら、「これは、きっとまた来たくなる世界だ」と実感しました。
一人だったら絶対に辿り着けなかった世界を体験できたのは、紛れもなくインストラクターさんのおかげ。海の世界を案内してくださり、本当にありがとうございました!

インストラクターさん撮影
海の生き物たちが自由に暮らす世界を覗かせていただいて感謝です✨

さて、午後は美ら海水族館へ。小さい頃から水族館が大好きで、沖縄に行ったら絶対に外せないスポットとして、とても楽しみにしていました。
やはり目玉は巨大水槽「黒潮の海」で暮らすジンベエザメ。様々な角度から眺められるように工夫された展示方法のおかげで、360度全方位からジンベエザメを堪能することが出来ました。

横から見ても
下から見ても
上から見ても、大迫力でカッコいい

2日目の最後は美ら海水族館近くの「エメラルドビーチ」へ。
ちょうど日が沈む方向に開ける浜辺で夕陽を眺めながら、2日目の思い出に浸る時間。

実は翌日が「海洋博公園花火大会」だったみたい
今度は花火大会に合わせてきて見たいなと思ったり

3日目:名護散策から始まる、弾丸「やんばるの森」観光

3日目の予定はほとんど決めておらず、「名護市を散策しようかな」くらいの緩い気持ちで、まずは「JAファーマーズマーケットやんばる」へ向かいました。これは1日目の飛行機のお隣さんが話していた、マンゴーとパイナップルを入手するため。実際、マーケットには大量のパイナップルとマンゴーが並んでいました!

JAファーマーズマーケットやんばる
お買い得価格での販売は、旬のタイミングだったからこそ!

普段見ることのない大量の南国フルーツにわくわくしつつ、パイナップルはトゲトゲ感が強すぎて、「これを飛行機に持ち込むのは、勇気がいるな笑」と思ってしまったため、今回はマンゴーだけを購入することに。とはいえ、マンゴーを選んだ経験は全くなく、右往左往してしまったので、店員さんに選び方をお伺いしました。「粉っぽさが取れて、ツヤツヤになっているのが食べ頃ですよ」と教えていただき、無事食べ頃マンゴーゲットです🙌

さて、次は名護のビーチでも眺めてまったりしようかなと思った矢先、ふと思ったんですよね。「さっきのお店『やんばる』って名前だったな。そういえば、やんばるの森にも行ってみたかったんだよな。どれくらいの時間で行けるんだろう?」と。
調べると、やんばるの森の入り口に当たるビジターセンターには、40分くらいで行けるようで。「40分!これは行くしかない!」と思い、急遽午後からやんばるの森に行くことにしました。なのでここからは急ピッチで名護市を観光です(noteでも写真ダイジェストでお届けします!笑)。

21世紀の森ビーチ
青い海・青い空をバックに、マタニティフォトを撮っている夫婦も☺️
幸ちゃんそば
ソーキ・三枚肉・軟骨スージィカーの3種類のお肉が美味しかった!
ボングー やまみや
インストラクターさんが紹介してくれた、沖縄で一番美味しいシフォンケーキ🧁
オリオンハッピーパーク
喉にグッと来る感じ、ビールを楽しめる大人になりたい😎

名護市内観光を終え、やんばるの森を見てまわるべく、まずはビジターセンターへ。ただ、急遽決めたので観光方法が全く分からない。。。ビジターセンターのスタッフさんに周り方を教えていただき、ピンチも助けていただいて、なんとかやんばるの森の観光をすることが出来ました!(ここでは伝えきれないほど、本当に優しくしていただいて、大変感謝しています😭)
今回私が使ったのは「国頭村周遊バス」。国頭村が行う観光客向けの二次交通の実証実験で、1日4本無料で運行しています(2025年3月31日まで!)。私は3便と4便を組み合わせて、国頭村のやんばるの森を一周しました。

出典:国頭村周遊バスポスター
バスに乗っているだけで、やんばるの森をドライブ感覚で楽しめます

このバス旅で訪れた沖縄本島の最北端「辺戸岬」、ここが今旅一番の感動ポイントです。
「『海の青さ』とはこういうことだよ」と、全身全霊で見せつけられたような衝撃。圧倒的な自然美に、胸が締め付けられ、生を体感する時間でした。

バス旅も後半戦になってくると、運転手さんや地元のお客さんとも少しずつ打ち解けてきて、会話するようにもなりました。私が写真を撮っていることに気付いた運転手さんがいくつかの写真スポットで停車して、美しい景色を紹介してくださったり、地元のお客さんが各スポットの特徴を説明してくださったり。優しさに溢れる、素敵なご縁に恵まれたバス旅。一人旅をすればするほど、たくさんの人情に触れて、慈愛の心を実感します。

辺戸岬
写真の中に「ヤンバルクイナ展望台」が隠れています笑

たくさんの優しさに支えられながら満喫したやんばるの森から、名護に戻ったら今旅最後の晩餐です。
ホテルの方におすすめしていただいた地元の居酒屋で、アグー豚のしゃぶしゃぶをいただきました。

アサヒ屋
アグー豚に加えて、海ぶどう・もずくも、しゃぶしゃぶで味わいました

4日目:青空が似合う島

最終日、沖縄の旅はやはり「海」で締めくくりたいなと思い、那覇空港からバスで25分ほどのところにある「瀬長島」を訪れました。この島も、とても雰囲気が素敵なんです。
まずは海岸。穏やかな波が漂う浜辺には、グンバイヒルガオがたくさん咲いていました。

グンバイヒルガオ
沖縄の海や街中で見かけたこの子たちも、青との対比が良い感じ

そして、島の斜面には「瀬長島 ウミカジテラス」。真っ白な建物が並ぶ景色は、青空との相性抜群。沖縄らしい南国の雰囲気を味わうことができました。

瀬長島ウミカジテラス
「恋の島」をコンセプトに、各地にハートのオブジェや装飾が施されていました

瀬長島を後にし、那覇空港へ帰路に就きます。羽田空港へ飛び立つべく、保安検査場を通過しようとしたら、なんと大学時代のサークルの友人に遭遇。沖縄に住んでいるとはなんとなく聞いていたけれど、まさか最後の最後に空港で会うなんて笑。
人との偶然の巡り合わせで彩られた、今旅らしい締めくくりになったなぁと思っています笑。

帰りの飛行機は窓際席
今度は離島にも行ってみたいな

3. 47都道府県を旅してみて

全国各地に「想い出の種」を蒔いた感覚でいます。この先の未来で、ここまでの想い出が深まったり、広がったりするんだろうな。
例えば、旅する中で出会った地元の方たちから、その土地の良いところをたくさん教えてもらいました。短い旅の中では行ききれず、また行きたいと思っている場所がいくつもあるので、今後の人生の中で再訪し、その土地の想い出を深めていきたい。
また、47都道府県を旅したことで「どの都道府県出身の人とも、地元トークが出来る」ようになりました。自分はマイナー県出身で、訪れたことがある人に出会う機会が少ないので、「秋田県行ったことあるよ!ここ良いよね」と言ってもらえると非常に嬉しくなります。大切な場所を共有して、共感してもらえると、やっぱり嬉しい。
一方で、私が旅したのは各都道府県のほんの一部なので、皆さんの地元トークを元に、また日本各地を訪れて、想い出の地を広げていきたいです。

私にとって「一人旅」は「自分を愛する時間」です。前回の一人旅note にも書いた通り、一人旅は嬉しい瞬間も悲しい瞬間も、自分の感情とまっすぐに向き合うことになります。「知は愛、愛は知である」という言葉もある通り、一人旅の中で自分と向き合う時間を積み重ね、己をよく知ることで、自分を愛せるようになったことが一番の収穫だと思っています。

父への憧れをきっかけに、「まずは日本の良さを知りたい」という思いも重なりながら、目指し続けてきた「47都道府県制覇」。
無事に一区切りがついたということで、久々にnoteに自分の想いを綴ってみました。長文の中、ここまでお付き合いいただいたあなたへ、感謝の気持ちでいっぱいです。拙い文章でしたが、僅かでも参考になる部分があったら嬉しいな、と思っています。
いつか、あなたの旅のお話も聞かせてください :)

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