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【サクッと読める】J2第19節 松本山雅×大宮アルディージャ プレビュー

1. Topics

松本山雅

リーグ戦4連敗中。6試合勝利なし
・長崎戦で野々村鷹人が負傷
・前節ベンチ外だった佐藤和弘のコンディションは気がかり
・町田戦でレッドカードを受けた常田克人が復帰予定

大宮アルディージャ

元山口の霜田監督が就任
・三門が新キャプテンに任命されてリスタート
・クリャイッチが右膝前十字靭帯断裂で長期離脱中
・離脱していた菊地俊介はそろそろ復帰か


2. 対大宮はホーム無敗

リーグ戦での大宮戦成績

2018年 第7節 3-2○ (H)
2018年 第25節 2-1○ (A)
2020年 第7節 0-1● (A)
2020年 第28節 1-1△ (H)

意外にも大宮との対戦は2018年が初めて。それまではお互いにカテゴリーが違い、すれ違っていた。

松本サポの間で伝説の試合として語り継がれているのが2018年のアウェイゲーム。前半に中美が退場して数的不利となり、先制点を決められてビハインドを背負うという絶体絶命の状態に。そこから永井の2ゴールで逆転勝利をおさめるという劇的な展開。歴代ベストゲームのひとつだろう。

ところが、昨季の対戦では1分1敗と勝利することはできず。ホームでの試合も相手の倍近いシュートを放ちながらゴールをこじ開けることができずドローに終わっている。

毎回拮抗した展開となる好カードだけに、今回もアツいゲームに期待したい。


3. 霜田監督には負けなし

6月7日に発表された霜田正浩氏の監督就任。直近はベトナムでサイゴンFCというチームの監督を務めていたが、Jリーグサポの間で印象深いのは2018年~2020年のレノファ山口時代だろう。決して資金的に裕福とはいえない山口で、伸びしろのある若手選手を中心にポジショナルプレーに基づいたチームを構築。数多くの選手をJ1やJ2強豪クラブに輩出すると同時に、クラブを躍進に導いた。

松本の対霜田監督成績

vsレノファ山口 2018年 第6節 2-2△ (A)
vsレノファ山口 2018年 第33節 0-0△ (H)
vsレノファ山口 2020年 第18節 2-2△ (A)
vsレノファ山口 2020年 第30節 2-1○ (H)

霜田監督が率いるチームとは過去4度対戦して一度も負けていないのは松本にとって好材料だろう。4試合とも接戦で、2018年のアウェイゲームでは後半アディショナルタイムに2点差を追いつかれ、逆に2020年のアウェイゲームでは試合終了間際に塚川のゴールで引き分けに持ち込んだ。

霜田監督としても、松本相手には毎回良い試合はしているが、勝利だけがつかめていないという感覚があるはずだ。就任したばかりで十分なトレーニングが積めているわけではないので、どこまで霜田イズムが浸透しているかは不透明。しかし前節の栃木戦を見るだけでも、攻守にタスクが整理されており、元々個人能力の高い選手が多いクラブだけに一気に波に乗る可能性を感じさせた。


4. アンカー脇の取り合い

霜田監督の初陣となった栃木戦、大宮は三門をアンカーに置いた4-3-3を採用。3トップは左から黒川、イバ、松田と並ぶ。右の松田はワイドに張ってドリブル突破が持ち味の選手で、サイドバックの馬渡は内側に入ってフォローに回る事が多い。逆に左の黒川は積極的にハーフスペースに入って、左の大外は左サイドバックの翁長の支配領域となっている。

大宮につけ入る好きがあるとすれば、アンカーに入る三門の両脇のスペースだろう。サイドバックが高い位置を取り、インサイドハーフの大山と小野も攻撃参加をするため、カウンターを受けた際に三門のカバーするエリアが非常に広い。それでもゲームを成立させられるのは三門の凄さだが、物理的にスペースが生まれてしまうのは致し方ない部分。松本としては、このアンカーの両脇に生まれるスペースで攻撃の起点を作りたい。ここ2戦は3-5-2で臨んでいるが、アンカー脇を狙う意図を明確化する意味では、3-4-2-1でシャドーを配置するのも面白い。ちょうど岡山戦で試合途中から岡山がシステム変更し、米原の脇のスペースを利用されたような形だ。

逆に大宮としては松本のアンカー脇を突きたいところだろう。特に左ウィングの黒川は内側に入ってライン間で受ける動きが秀逸で、ちょうど3-5-2で当てはめれば松本の右インサイドハーフの背後で起点を作るような形が想定される。負傷離脱者も多く、スクランブルとなっている右サイドの起用は町田戦・長崎戦と続けて狙われており要注意だ。


4. 古巣対戦

松本山雅

戸島章
※前貴之、田中パウロ淳一
→山口時代に霜田監督の下でプレー

大宮アルディージャ

なし



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