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【サクッと読める】J2第20節 松本山雅×FC琉球 プレビュー

1. Topis

松本山雅

・リーグ戦7試合勝利から遠ざかっている
・名波浩新監督が就任
・野々村鷹人は全治8週間の離脱
・紅白戦では山田真夏斗が抜擢されたとの報道
・前貴之を3バックで起用するとの話も


FC琉球

・開幕の好調から一転、直近5試合はわずか1勝(4敗)
・チームトップの6得点を挙げていたMF池田が長期離脱
・リーグ戦で敗れた4試合はいずれも複数失点


2. 狙うはJ2での初勝利

琉球とのリーグ戦での過去対戦成績

2010年 JFL前期第8節 2-0○ (A)
2020年 JFL後期第1節 0-2● (H)
2011年 JFL前期第5節 1-0○ (H)
2011年 JFL後期第9節 1-0○ (A)
2020年 J2第21節 1-6● (H)
2020年 J2第27節 0-2● (A)

琉球とはJFL時代を含めるとリーグ戦で過去6度対戦。JFLでの対戦では比較的得意としていたが、J2では違う。

初対戦となった昨季のホームゲームではシュート17本を浴び、6失点で大敗。今は松本に在籍する河合秀人も直接的なアシストこそないが、3得点に絡んでいる。アウェイでの戦いとなった第27節では、上里一将に強烈なミドルシュートを叩き込まれ敗戦。あまり良い印象はない。

しかし、控え組中心で臨んだ天皇杯では1-0で勝利。田中パウロ淳一のアシストから村越凱光がネットを揺らしている。全体的にかなり動きが良かったとは漏れ聞こえており、実際に米原秀亮や村越凱光、星キョーワァンは出場機会を伸ばしている。

監督交代ブーストを利用してJ2での初勝利をもぎとりたいところだ。


昨季対戦

天皇杯


3. 田中恵太&沼田圭悟を抑えろ!

琉球の攻撃の特徴

クロスから:13得点 (全体の43%)
セットプレーから:7得点(全体の23%)

琉球の特徴はその得点のほとんどがクロスから生まれている点にある。43%というのは驚異的な数字であり、今季躍進を遂げているチームにとって大きな武器だ。

クロスからの得点が多い理由に考えられるのは、エリア内で勝負できる絶対的な高さ強さを持ったFWがいるか、高精度のボールを供給できるクロッサーがいるか。琉球の場合は両方だが、特に注意したいのは後者。左右のサイドバックに入る田中恵太と沼田圭悟である。

田中恵太は8アシスト、沼田圭悟が2アシストを記録していることからわかるように、琉球のクロスからの得点はほぼこの2人が起点となっている。ともに19試合すべてで先発している絶対的な主力。琉球の誇る発射台を抑えられなければ勝利はない。


4. 序列に変化はあるか?

チーム全体の方向性をしっかり示すことと、僕自身は全選手が競争のスタートラインに立って振り出しに戻っているよということを、暗黙でも公言しながらでもやりたいと思っています。競争意識のなかでピリピリしたものを、監督が替わったからではなくて、シーズン終盤まで続けていければいいし、その温度を初日から出したいと思っています。

名波監督就任会見での一問一答より

監督交代には序列の変化はつきものである。前監督で重宝されていた選手が突然ベンチ外になったり、ずっとベンチにも入れなかった選手がいきなり先発に抜擢されたり。監督によって描くサッカーは異なるので、生きてくる選手も違う。また、評価が一度フラットになることで純粋なコンディションの良さを買われることも多い。

特に今回の琉球戦までは中4日で、移動を含めると名波監督に与えられたトレーニング期間は3日しかなかった。課題や解決策の提示はできているだろうが、トレーニングを通じて落とし込むには少し時間が足りない印象だ。すると必然的に、コンディションが良い選手を優先的に起用する可能性もある。沖縄への移動自体も負担になることを考慮しても、フレッシュな顔ぶれが並んだら面白い。



データ引用元
Soccer D.B.
Football LAB


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