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これだけ云ってる
君のことが誰なんだか分からないよ
読み更けても君って誰だったんだろう
書けば書くほど その存在を重ねてく
赤の他人じゃなくて君じゃなくて
恋人でもない子どもじゃない
金魚くらいに静かでも生きている
僕は僕を求めてる
僕はエピローグが たくさん書きたい
穴は開きっぱなしで吹き抜ける
大きめスプーンいっぱいの話にうるさく笑う
そういう花束は単色で
なにかと丁寧で親切で好き

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