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「好き」の原点ーしだのすみか訪問(おかわかめ通信第26号)

シダが好きで、シダ専門植物園を立ち上げ、シダで人と繋がり、シダまみれ暮らしを楽しむ女性がいます。
奈良県吉野町でシダの植物園「しだのすみか」を営む木下茉実(きのした まみ)さん。

私のおかわかめ好きを知る友人から「同じ匂いがするから行ってみるといい」と勧められ、インスタグラムをフォローしていました。(…「kinoshida_mamire」というアカウント名に感じる遊び心…)

私の「おかわかめインスタ」のように葉っぱを被った安直なキャラクターを作ってみたり、あれこれ食材と絡めて食べてみたりはせず、
美しいシダの写真に美しい言葉を添えて発信するセンスに、純度の高い「好き」を感じます。

「”好き”の先輩」と勝手に崇めて約1年。
先日、念願の先輩訪問をしてきました。
(奈良に住む祖母を連れ、ばあちゃん孝行も兼ねて)

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(想像はしていましたが、玄関マットがシダ模様であることにやはり感激)

83歳の祖母の体力も考慮していただき、
吉野山の歩きやすい道を1時間弱のツアー。
立ち止まってはルーペで観察し、名前と由来、見分け方、生態などを解説してくれます。

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もちろん、シダ植物のお話も楽しいのですが、
なぜシダが好きなのか、シダを通してどんな世界を見ているのか、シダからどんな展開があるのか、などを聞くのが楽しくて。。。
シダ活動をするうちに、シダ仲間ができシダの師匠(専門家)に出会ったというお話は、
私もおかわかめ活動をするうちにおかわかめ仲間ができおかわかめの師匠に出会った経験とも重なり、
シダとおかわかめが絡まり合うような高揚感で聞き入ったのでした。

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しだまみさん(と呼ばせていただくことにしました)は、吉野町観光課所属の地域おこし協力隊。ミッションは「桜の名所」と言われる吉野に、桜のシーズン以外にも人が訪れる仕組みを作ること、だそうです。
「まずは自分がシダでしっかり立つことが一つの貢献になる」と話すしだまみさん。吉野にシダの拠点を作り、シダにまみれるハイキングを開催するなどの活動を通して、「しだのすみかがあるから」「しだまみさんがいるから」吉野に来るという人が、増えているのではないでしょうか。

誰かにとっての理由になる、ということは
とても素敵なことだと思います。


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しだのすみかから鹿児島に帰ってくると、
普段暮らすまちでも、道端のシダが目に付くようになりました。そして、そのひっそりとした、でも確かな息遣いや、葉、胞子、大地に循環する生命を感じるようになりました。

私の10日以上の不在にも関わらず、我が家のおかわかめはやはり元気でした。

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「好き」を追いかけていると、
誰かの「好き」も応援したくなります。
「好き」はきっとどこかで誰かのためになる、と思えます。
いろんな人が、いろんな「好き」を好きに追いかけたら、
世界はもっと面白くなる、もっと優しくなれる、もっと寛容になれる。
「好き」を認め合える世界は、きっと、一人一人にとって居場所がある世界。

そんなふうに、「好き」の原点を考えた7月最後の日曜でございました。


さて、今週も、ごきげんよう。

追記。
吉野のしだのすみかを訪ねたら、ランチはお蕎麦屋さん「矢的庵」がおすすめです!


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5ヶ月間お休みしていた「おかわかめ通信」
書きたいことがたくさんたまっています。ぼちぼち、綴っていきます。

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