見出し画像

石破新総裁の人事速報。森山総務会長が幹事長就任、林官房長官は留任?


石破新総裁、人事に本格着手

石破新総裁が新たな執行部と内閣人事を本格的に着手しています。石破氏は当選12回(鳥取1区)選出の衆議院議員であり、安全保障政策や地方創生政策に長けた人物として有名です。また災害対策においても防災省の新設やアジア版NATOの構築など、今回の人事では石破政権がどのような人事で政策に着手するか?注目です。

石破Gと推薦人、論功行賞の行方

まず人事の前に石破総裁誕生の裏に潜む支えてきた方々を順に紹介して参ります。

現在所属している石破G(解散済みであり、最終的に残っていた方々)は以下のとおりです。

【石破G】 8名
(衆院)※敬称略
石破茂(当選12回・鳥取1区)、赤沢亮正(当選6回・鳥取2区)、平将明(当選6回・東京4区)、門山宏哲(当選4回、比例南関東・千葉1区)、田所嘉徳(当選4回、比例北関東・茨城1区)、冨樫博之(当選4回、秋田1区)、八木哲也(当選4回、愛知11区)
(参院)
舞立昇治(当選2回、鳥取県・島根県)

主流派となった石破Gから入閣が期待されるのは平将明衆院議員ですね。デジタル大臣としての起用が濃厚とされていますが、どうなるかはわかりません。他にも赤沢亮正氏は既に要職としての起用が報道されていることから、官房副長官の可能性が高いでしょう。

続いて石破Gを除く石破茂氏の推薦人一覧です。

【選対幹部】
推薦人代表:岩屋毅(当選9回・大分3区)
選挙責任者:青木一彦(参 当選3回・鳥取島根選挙区)
【推薦人一覧】
泉田裕彦(当選2回・比例北陸信越)
伊東 良孝(当選5回・北海道7区)
小里 泰弘(当選6回・比例九州)
橘慶一郎(当選5回・富山3区)
谷公一(当選7回・兵庫5区)
長島昭久(当選7回・比例東京)
細野豪志(当選7回・静岡5区)
村上誠一郎(当選12回・愛媛2区)
保岡 宏武(当選1回・比例九州)
藤井一博(参 当選1回・比例)
山田俊男 (参 当選3回・比例)

上記のメンバーの中から要職と報じられているのは岩屋元防衛大臣、青木参議院議員です。おそらくですが青木氏は官房副長官だと思われます。
他にも入閣の可能性が高いのは長島氏、細野氏、小里氏、橘氏の4名でしょう。

ただ論功の部分が目立ちすぎる人事は支持率低下の原因ともなり得るため、大きくは動かさないでしょう。

【総裁選で石破茂氏を支持したとされる国会議員】
衛藤征士郎(当選13回・大分2区)
平沢勝栄(当選9回・東京17区)
遠藤利明(当選9回・山形1区)
菅家一郎(当選4回・比例東北)
松下 新平(参 当選4回・宮崎選挙区)

他にも森山総務会長や中谷元防衛大臣も支持されたと見られています。入閣の可能性が高いのは松下氏で、要職の可能性が高いのは谷垣Gの遠藤氏か中谷氏かと考えています。しかし要職のポストもそれほど多くはないため、実現はなかなか難しいでしょう。

総裁選敗れた候補者たちの登用

選挙が終わればノーサイドのため演出は必要です。挙党体制を見せるには対抗馬を要職にしたりする必要があります。

そのため総裁選のライバルは内閣や党の役職で登用する必要があるでしょう。
前回の総裁選では4名の方が立候補されましたが、結果的に岸田さんが総理となり、河野太郎氏は広報本部長、高市早苗氏は政調会長、野田聖子氏は少子化対策担当大臣です。
今回は残り8名をどう登用するかが注目されます。

なお現在判明している人事は小泉進次郎氏は選挙対策委員長、林芳正氏は官房長官の留任です。

【総裁選対抗馬の処遇】
高市早苗(経済安保担当大臣):?(Xのポストからして固辞の可能性あり)
小泉進次郎(元環境大臣):選対委員長
林芳正(官房長官):官房長官
小林鷹之(前経済安保担当大臣);?(高市氏固辞の可能性なら要職の可能性あり)
茂木敏充(幹事長):?
上川陽子(外務大臣):?
河野太郎(デジタル大臣):?
加藤勝信(元官房長官):?

もしノーサイドや適材適所の部分を鑑みて登用すると、全員にポストの分配は足りないかもしれません。また党員票が石破氏と高市氏はわずか1票差、さらに決選投票の議員票も大差なく石破茂陣営が勝利したこともあり、出来れば高市支持の自民党員にもメッセージが届くような人事でなければ、政権の基盤も早期に持たない可能性があります。

特に石破茂総裁にはキングメーカーや基盤はなく、党内融和を図れるかは課題でしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?