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滋賀2区 離党した立憲議員 野党票集められるか!?#73【選挙解説】


①滋賀2区のエリア

  • 彦根市

  • 長浜市

  • 近江八幡市

  • 東近江市

  • 米原市

  • 蒲生郡

  • 愛知郡

  • 犬上郡

②10増10減の候補者調整

滋賀2区は10増10減に伴い、東近江市、近江八幡市、蒲生郡が新たに2区に加わるなど旧4区の代議士との一騎打ちになります。
そして2区の現職は上野 賢一郎衆議院議員です。上野氏は総務官僚出身の当選5回の衆議院議員で森山派所属です。これまでは財務副大臣や国土交通政務官を務め上げました。
今回の選挙区では旧4区の約半分も統合されることから、一時期は4区の現職の小寺 裕雄氏との候補者調整が行われる中、小寺氏が比例に回り1-3区は現職が支部長となる結果となりました。
今回も議席を守れるかが注目です。
対するは野党系無所属の徳永 久志衆議院議員です。
徳永氏は新自由クラブや松下政経塾を経て、衆議院議員の公設秘書となります。その後、滋賀県議を2期務め2007年の参議院選挙で初当選を果たします。民主党政権では外務政務官を務め、カンタベリー地震では現地入りし災害救助支援や政府の迅速な対応で活躍した方です。
しかし参議院選挙では落選し衆議院に鞍替えし挑むも2回続けて落選し、2021年の衆議院選挙で比例復活での当選で見事、国政への復帰を果たします。
ただし党での国会対応に違和感を持ち、2023年6月27日、徳永氏は立憲民主党に離党届を提出しました。しかし党の対応は徳永氏に対し県連会長の身であるかつ比例ブロックでの選出ということでの離党のため、「除籍処分」と「議員辞職勧告」の処分となりました。
ただ滋賀2区で立憲民主党が現在もなお対自民の対抗馬を立ててないことは、個人的には気になります。
また他の野党の動きもどうなるのでしょうか?

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。

自民【現職】上野 賢一郎候補(58歳) [5期]
無所属【現職】徳永 久志候補(61歳)[1期][参1期]

④野党、本当に候補者立てないの?

今回の選挙はズバリこれです。徳永氏は無所属であり次回の選挙では比例復活の道はなくなりました。
ただ立憲が今もなお、野党候補を擁立しないのは疑問を呈します。共産党や維新もまた候補者を擁立しないのでしょうか?
自民の上野氏は前回の結果を見ても、相手を比例復活させずに当選させるなど選挙での力もある一方で1本化されれば、徳永氏に政権不満票や批判票が集中します。またこれまで4区で活動された小寺氏の支持を上野氏に持ってこられるかが注目です。
そして滋賀県内の保守票をどちらが固められるかが問われるでしょう。
もし仮に立憲が共産に近づきすぎると、その分保守色に近い立憲現職は選挙での対応に難易度が上がることでしょう。ただ自民候補から保守層を奪える野党候補は数少なく、票固めが難しいかもしれません。
いずれにせよ注目の選挙戦であり、野党の動きにも注目です。


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