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大阪6区 公明のテクノクラート現職、維新の会から議席死守できるか? #78【選挙解説】


①大阪6区のエリア

  • 大阪市

    • 旭区

    • 鶴見区

  • 守口市

  • 門真市

②元文科省の役人でテクノクラートが現職

大阪6区は公明党の伊佐 進一衆議院議員の選挙区です。伊佐氏は当選4回の衆議院議員でこれまでは厚生労働副大臣や財務政務官を歴任しました。
伊佐氏は東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業し、科学技術庁や文部科学省に入省後、大使を経て民主党政権で文科副大臣の秘書官を務め上げました。
いわゆる政治界隈では珍しいテクノクラートです(技術官僚)。
政治家ってまだ文系が多いですからね。
そして2012年に公明党の地盤で現職から大阪6区を引き継ぎ、初当選を果たします。
政権交代時には一時11万6千票を獲得したものの、2014年の選挙には9万4千票、2017年には104,052票、前回の衆議院選挙では106,878票を獲得しました。
伊佐氏は3回にわたって票の上積みに成功している一方で、今回の選挙では維新の会の候補者が擁立される見通しであることから、この強さを維持できるかが問われる選挙戦であると伺えます。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。

公明【現職】伊佐 進一候補(48歳) [4期]
維新【新人】西田 薫候補(56歳)
参政【新人】月足 舞子候補(32歳)

④維新は歴戦の中で選んだ地方議員を擁立へ

まず女性候補は参政党で派遣社員の月足 舞子氏ですね。
今回の選挙戦では保守と若手、民間レベルの共感性を狙いどう選挙戦を繰り広げられるかが注目です。
一方で立憲や共産は現状、支部長を選任していませんが、今後の動きに注目です。
この辺でリベラルだけど政権批判に近い方がどの候補者に集まるのかが気になるところです。
維新の会は秘書を10年、市議を1期、府議を4期務めた西田 薫氏を選びました。西田氏は同じ大阪府議を破り支部長に選任され、公明現職との戦いに臨みます。
特に守口市は西田氏の地盤ですので、それ以外の中心地で有権者にどうアピールするかが問われます。
対する公明党も党の威信にかけて負けられない戦いです。
仮に維新が公明を破り全ての小選挙区の議席を奪った場合は、公明党にとって最多となる4選挙区、特に大阪での票を失うのは大打撃ですので、自公政権にとっては極めて負けられない戦いなのです。


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