大人の人間関係はデリケートという話。

「お前のことを嫌いになりたくなかったから、距離をとった。」
ナインティナインの矢部さんが、岡村さんに対して言った言葉だ。
今話題の、オールナイトニッポンの生放送で放たれた言葉。

番組自体の意見もしたいところだが、私は妙に矢部さんの言葉に共感をしてしまい、(すごく淋しくなった)これについてnoteを書くことにした。

大人の人間関係は、一度壊れると修復が難しい。
私はそう思っている。

そう思う理由:
①大人は、嫌いになれば距離を置けるから。
②大人は、相手自体に踏み込めなくなるから。
③大人は、相手に少なからずの損得勘定を持つから。

前提として、私がいう「人間関係」は社会に出てから出会った人のことを指す。仕事で知り合い、仕事で関わるだけでなく、飲みにいったり、公募コンペに参加したり、出かけたりすることもある関係性。

私自身、矢部さん〜岡村さんのように距離をとってしまった人がいる。
同じ共通の夢を持ちお互い努力し、熱く話あえる関係だったのに、
距離を置くようになってしまった人。
気付いた時は悲しきかな、形式的で冷たい関係になってしまっていた。

大人の人間関係は、元に戻しづらい。何でだろう、と考えてみた。

①大人は、嫌いになれば距離を置けるから。
社会人になると、関係の修復にエネルギーをかけるほど暇ではなくなる。
子供の頃(学生時代)であれば
関係修復をせざるを得ない環境であることが多い。
1年間過ごすクラスや、3年、ともすれば6年過ごす部活仲間など。

大人になると、自分自身、仕事、家族…注がなければならない対象は本当に多くなる。

②大人は、相手自体に踏み込めなくなるから。
大人になると、周りがよくないと思っていた人間としての短所・要改善点があったとしても誰も指摘してくれなくなる
他人より、自分が変わることに努めるようになる。
相手の悪いところや嫌なところを、相手に直接伝えることがなくなる。
子供の頃は、「xxちゃんのこういうところがイヤ!大嫌い!」なんて
言い合いはよくある。
しかし、大人になると何か否定や反論をすることがあってもその対象は相手自身ではなく、相手の言葉や考え方になる。
③大人は、相手に少なからずの損得勘定を持つから。
社会に出て仲良くなる人は、少なからず「組織同士」での向き合いがきっかけになることが多い。
学生時代の友人の方が何でも話せる、素の自分が出せる。プライベートと違って、ビジネスの付き合いもセットになって人間関係が構築されている。
そうなると、「素直な気持ち」をはっきり出せなくなる。
失言が信頼関係を壊したりビジネス損失を与えることだってあるのだから。

腫れ物に触れ合うような人間関係は寂しい。本当の意味での良い仕事はできないとも感じる。

だけど時に、修復不可能になってしまう人間関係もある。
悲しいけど、それが事実だと思う。自分もあの人に、今更「ごめんね」だったり「関係が崩れちゃったね」なんて言えない。そして、あの人と良い企みはもうできないと思っている。

もう、いい大人ですから。

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