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整頓できないことで溢れている

まちづくりの記事を書いていると、
「まちづくり」という単語を安易に使うことに違和感が出てくる。

違う言い方をするとしたら? たとえばもっと具体的に表現してみるとか。
文化的な視点から町を見るのか、地形的に見るのか、住人の属性から見るのか……によって言い方を変えてみるとか?

ぼんやりとそんなことを考える。

町を見渡せば、本当にいろんな人がいろんなことを考えて取り組んでいるなあと思う。海のゴミを拾う人、行政に文句がある人、住んでいる町が大好きで行政の行事に必ず参加する人、観光に課題があると思っている人、たまたま住んでいるだけの人。

「まちづくり」に違和感があるのは、
町にはいろんな人がいろんな取り組みをしているのを見聞きしながら、
「まちづくり」と一括りにして概念化しようとしているからかもしれない。

概念化って、ビジネスマンのスキルとして大事だと言われるけれど、
体系的にまとめていく過程で取りこぼすものに目を向けない怖さがある気がする。
細かくて、扱いづらくて、多くの人が目を向けないような取りこぼすもの、そこには個性がある。おもしろいものって、きっとその個性から派生していくんだろう。

せっかちな私は、これまでいろんなものを取りこぼしてきたんだろう。
そろそろ落ち着いて、広く目配りをしたい。
世の中は整頓できないことで溢れているから、意味わかんないものを「わからんなあ笑」って思いながら見ていきたい。

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