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【エッセイ】その思い込み本当?決めつけや先入観のない日常

はじめに

「マジでなんなん・・・コイツ・・・イライラする・・ヤバいやつじゃん・・・」
人とコミュニケーションをとっていると、
こんな気分になる時がある。

それから私は、その人を
「ヤバいやつ」
と思って接する。

この嫌な直感や第一印象は、
当たっている事も多いし
ある意味自己防衛になる。

特に自分みたいな日頃「コミュ障」の人間にとって、
危うそうな人を予め避けることは、
メンタルの安定にとても重要なことだ。

でも最近、
「そう思うのちょっと待って!
そう思う前によく観察しよう」

と自分に言い聞かせている。


その先入観、本当に本当?

以前コンサートに行った時、
ルール違反をしている人が隣にいた。

「あぁ・・・今回の席、ハズレだったな・・・台無しだな・・」

と思った。

でもひょんな事からその方と会話をする機会があって、
話していると、めちゃくちゃ良い人だった。

だからと言って、
ルール違反はいけない事なんだけど、
「罪を憎んで人を憎まず」
とはよく言ったもので、
その人の全部が「悪い」ということではないのかもなぁ・・。
とぼんやり思った。

気がつくと、その人はルール違反をしなくなっていた。

柔軟な発想と視点の大切さ

40歳を過ぎても私は学び続けている。

そうだ、
先入観を持ちすぎるのは、
大切な何かを見落としてしまう可能性がある。

特に、
昨今のSNSの世界は一旦火がつくと
狂ったように炎上することが多々ある。

「この人が絶対悪だ」

と一旦火がつくと、
狂ったように対象の人物を責め立てたりする。

怒りや許せないと思うことは決して悪ではない。
けど、腹が立つ気持ちを少しだけ飲み込んで、
その人・その事象を時間をかけて、焦らず観察する。
すると、しばしば色んなことが見えてくる。

「こいつヤバいな」
と思った人の、
ほんの少ししか、自分はその人の事を知らなかったりする。

不機嫌そうに怒って見えていた人が、
体調が悪いだけで実は怒っているわけではなかった。

ルール違反とは知らず、
悪気なくルール違反をしていた。
丁寧に接すれば、特に揉める事なくすんなり分かってくれた。

などなど、

嫌な第一印象が当たっている。

こともあるけど、
もしかしたら

嫌な第一印象のフィルターで見てるから
それに寄せた人物像になることもあるのかな。

と思ったりしている。

人間関係はそんな綺麗事ばかりではないけど、
イラっときても、心の中で距離をとり、
じっとその人の事を見つめ、観察しよう。
そうしたら、その人の
「ヤバい」以外の側面が見えることもあるかもしれない。

そんな機会を、
今までたくさん逃しているのかもしれない。

おわりに

そんな優等生みたいなこと言うけど、
結局イライラしてしまうこと、
まだまだたくさんあります。

でも
先入観を捨てて、
物事の本質に焦点を当てることって、
自分にとっても新しい発見があるんですよね。

最初から「ムリ」も良いけど、
「ムリ」だけど、この人本当はどんな人なんだろう・・・。
と多面的に物事を見る事に楽しさも感じています。

ちょっとの心の「ゆとり」が
少しだけ世の中を優しい世界に変えてくれるかもしれない。
そんな事を思う、今日この頃です。


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