【過去記事】センスを磨くためにやっていること

2018年に書いた記事の復刻版です。
 こちらの内容は、先日schooさんの講座でお話しさせていただいたものです。後半は会員の方のみ視聴できるモードに切り替わってしまいますが、ここに至るまでの流れもおもしろいはず...。よろしければご覧ください。
素人が「デザインのセンス」を磨く生放送ワークショップオンライン動画で学ぶ、東洋美術学校 専任講師 / タイポグラフィ学会 理事 中村 将大先生による授業。 schoo.jp

 「デザイナーになるには、やっぱりセンスがないとダメでしょう?」と「センス=生まれ持ったもの」いうイメージから発せられる言葉をよく耳にします。
 しかし、私自身は「センス=知識量、経験値」なのではないかと考えています。ちょっとしたことでも、毎日続ければ大きな成果になると信じて、個人的に続けている習慣をまとめました。

【1.雑誌を読む】
年代、性別など自分に関係のなさそうなものでも軽く目を通す。例えば服、ちがう読者層の本でも、意外と同じブランドの同じ服が紹介されていたり、一つの雑誌で流行っていると紹介されていたものが、別の雑誌では全く触れられていなかったりする。ざっくり目を通すことによって、なんとなく本当に流行っているもの、人気のあるものが分かるようになってくる。(ような気がする)
洋服のブランドも有限なので当たり前といえば、当たり前のことかもしれないけど、雑誌の場合「なりたい自分、理想の雰囲気」が違うのに、同じ服が出てくるのちょっと面白いと思う。私も以前はそうだったが、洋服に限らず、何を選んだらいいのかわからない人は「総体」がみえていないから不安になったり、混乱したりするのだと思う。洋服が沢山入ったプールの中に入って「オシャレしなきゃ!」と焦って目の前にあるものを取っている感覚。前述した通り、「洋服のブランドは有限」なのだから、とりあえずプールから上がって「さっきの所よりもう少し先に行けばもっと良い服があったな」と気がつけるようになれば。
一歩うしろへ、情報を俯瞰してみる。

【2.とりあえず出かける】
雑誌を沢山読むのと似ているかもしれない。以前、デザイナーは室内にこもって作業しているイメージだったが、いざ学校の課題などに取り組んでみると、アウトプットする情報以上のインプットがなければ作れるものも作れないと気がついた。
「沢山の物を見ろ」とはよく言われるが、はじめは「沢山の物ってなに」と思った。個人的には、とりあえず美味しいものを食べに行くといいと思う。カフェやレストランには、メニュー、コースター、レイアウト、家具、店員さんの制服、内装、雰囲気づくり(音楽、接客)等々、参考にできそうなものがたくさんある。ごはんならば気兼ねなく人を誘うこともできるし、自分も気負わなくて済む。美味しいものも食べられて一石二鳥。行く場所によってはテーブルマナーやドレスコードの勉強をするよいきっかけになるかも。
お店は多分、どこでもいい。色々な雰囲気を肌で感じて、覚えられるのは自分だけなので、とにかく場数、質より量なのかなと。「短時間で、いますぐにセンスをみがきたい」という気持ち、誰にでもあると思うけれど、「効率重視」は余程の玄人か、生まれながらに感覚の優れているひとでなければ難しい気がする。既にたくさんのお店を知っているかたや「効率よく」お店が選べるかたなどに、教えてもらうのも手だが、「その人がそのお店を見つけるまでの過程」という勉強時間を削っていることにもなるのかな、と思ったりする。そもそも「センス」が欲しいのに、「センスが育つ過程」をめんどくさがってはいけない。当たり前か。お店を教えてもらうことは悪くないんです。寧ろよいこと。教えてもらえることは教えてもらった方がよい。(憧れの人に、お店を教えて貰えたら嬉しい。お店を見つけるまでの過程だったり、そのひとの時間を見せてもらっているみたいで。)ただし初めから頼りきりはよろしくないと思う。
いつのまにか自分に必要なものが分かってきて、行くお店や場所も絞られてくるはず。とにかく焦らない、効率化しようとしない。これはお店選びに限らず、デザイン、その他学びたいことに共通すると思う。
現状に満足できていない人ほど「効率化」を重視する気がする。(これは焦りだと思う。)「効率化」ってこわいことば。

1、2をまとめると「質より量」がキーワードかもしれない。  わたしはこのことを、塾の先生に教えてもらった。
効率的な勉強法がはじめから分かる人はいないし、もし効率的な方法を教えてもらったとしても、その効果は一時的なもので、身についているとはいえない。結局自分で勉強する技術が身についていなければ、いい学校に入ったとしてもついていけない。
 とにかく量をこなせば、自然と質もあがってくる。
 結果的に効率的な勉強ができるようになったのかは分からないけらど、わたしにはこの「質より量」を信じて突き進んでいます。

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