「応天の門」が宝塚で舞台化するらしい

 こんにちは、雪乃です。今日は前置きとか何もなしに、ただこの衝撃を誰かと共有したいがためにキーボードを打っています。驚きすぎてさっきから打ち間違いがひどい。

 タイトルの通り、「応天の門」が宝塚で舞台化するらしいです。マジかーーーーー!!!!!!!

「応天の門」は、平安時代を舞台にした歴史漫画。私の「応天の門」との出会いは、私がまだ「@バンチ」本誌派だった頃に遡ります。「軍靴のバルツァー」が好きで@バンチを買い始めたのと同じ頃に連載が始まったのが「応天の門」。その後色々あって本誌は買わなくなってしまったのですが、「応天の門」はずっと単行本を買っています。母が。私が読んでいた流れで母が読み始めたら母がハマり、気づけば母の方が単行本を買っていました。

「応天の門」の舞台が平安時代なのは前述のとおりですが、具体的に言うと平安時代でも結構前半の方。国風文化が花開くよりも前の時代。
 のちに学問の神様として祀られる菅原道真の青年期に焦点を当てた作品です。史実とオリジナル設定を交えつつ、基本的には数話で完結するエピソードで構成されています。

 「応天の門」のもう一人の主人公と言えるのが在原業平。「応天の門」で描かれる業平は壮年期なのですが、とにかく渋くてカッコいい。この二人が中心になって、平安京で起こる怪奇事件を解決していく……というのがおおよそのあらすじ。事件を解決していく流れで、道真の精神的な成長が軸になっているのも見どころのひとつ。これが本当に良い。道真は非凡な才能に恵まれた青年ですが、「応天の門」で描かれるのは、彼がまだ政治家になる前の姿。純粋に唐に憧れ、そして世の中の理不尽なことに憤り、「大人」の社会には年相応に疑問を抱く。そんな道真が、少しずつ「自分の知識を真に活かすとはどういうことか」という点において考え、成長していく姿がとても丁寧に描かれています。

 主人公二人以外にも魅力的なキャラクターがたくさん出てくるので、本当に読んで欲しい。

 で、宝塚ですよ。アニメ化して欲しいな〜とは思ってましたが、まさか舞台化されるとは。しかも宝塚で。マジか。
 宝塚は一度しか観たことがないのですが、「応天の門」は観たいです。いよいよ私が友の会に入る時が来たのか……?

 宝塚で舞台化されるにあたって気になるのが、やはりトップ娘役さんがされるお役は何か、ということ。「るろうに剣心」や「シティーハンター」、「天は赤い河のほとり」、「はいからさんが通る」あたりは原作の正ヒロインがわかりやすい作品かな、と思うので宝塚での舞台化を知った時もそこまで驚きはしなかったのですが、「応天の門」はどうか。ヒロインになり得る女性キャラクターで言えば在原業平と駆け落ちした過去を持つ藤原高子、道真の家に仕える漢学に長けた女性・白梅、道真の許嫁である島田宣来子……と、この辺りかな〜と思いつつあらすじをよく読んでみました。

 これあらすじ読むかぎり、道真が出会う市井の店の主人である昭姫がヒロインっぽいですね……?原作にいる女性キャラの中で唯一名前出てるし。昭姫さん、すごくかっこいい女性だし過去が掘り下げられたエピソードも大好きなんですが、これどういう感じでヒロインになるんだ……?とは思います。いやでも確かに宣来子ちゃんだと年齢が十代前半だしな〜〜〜。業平メインだったら高子様がヒロインだった気もするけど道真メインだしな〜〜〜。昭姫様、道真との絡みもあるけど宝塚っぽい絡みはない気がするんだよな〜〜〜。
 ……すみません、書きながら取り乱しました。このあたりがどう扱われるのか楽しみでもあり、ちょっと怖くもあります。

 あと書きながら気づいたんですけど宝塚ってことはストプレではないですよね……。ってことは実質キャラソンが出るようなものでは……?

 これを書きながらも実はまだ現実であるかどうかが信じられず、なんとなくフワフワしています。とりあえず私はチケットの取り方をちゃんと調べておこう。とりあえず全人類「応天の門」読んでくれ。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。