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子どもが泣きだすアンパンマン変面

20年くらい前に上海に行ったときに初めてみた変面ショー。

最近は長崎のランタンフェスティバルやなぜかイオンタウンでも見られたりするので、見たことがある人もいるかも。

一応動画で↓

変面の名のとおり、次々と面を早変わりさせる中国の伝統劇である。

最初にみたときは、ちょっと後ろを振り向いては面が変わり、大きな袖で顔を隠し、さっと腕をさげると面が変わり、手のひらで顔を覆っては面が変わりとあまりの早変わりに感動したものだ。

最後は花火の乱れ打ちのように、振りむくたびに面が変わり、最後は演者の生顔が見られる。
ということで、あらかじめ30枚くらい面をつけて、それをはがしていくのだろうなと想像がつくものの、早変わりが鮮やかなので、おそらくかなり練習が必要なはず。しかも、何枚も重ねているならかなり顔がでかくなるはずなのだが、さほど顔の大きさが変わらないところをみると、面はかなり薄手。それをキレイにはがすのはやはりすごい。

中国ではうやうやしい中国民謡にあわせて変面ショーが繰り広げられたため、笑いというよりは感嘆の声が聞こえていたイメージ。

中国の伝統的な演目というイメージを覆したのが京都の宇治で開催中の
黄檗ランタンフェスティバルだ。

京阪宇治線「黄檗駅」から徒歩5分、黄檗宗大本山萬福寺で12月10日まで絶賛開催中。

紅葉真っ盛りの京都は、オーバーすぎるツーリズムのニュースばかり。宇治とはいえ、京都で開催するランタンフェスティバルもギュウギュウなんじゃないかと戦々恐々としていたが、京阪宇治線は拍子抜けするほど人がいない。

そもそも前売り券は通常、開期前に販売するものだが、当日も購入可能。まあ、ある意味前売り券だが。

黄檗駅周辺もランタンでにぎわい、萬福寺までランタンに導かれるようにいくのかなと思いきや、グーグル先生に誘導してもらわないとたどりつけないほど暗く、看板もない。
一応通りすがりに看板を見つけたが、暗くて近くにいかないと文字が読めないほど。


ようやっと遠くにアジアの街角のような光が見えたなと思ったら突然入口現る。

そこそこ人はいるがご覧のように普通に写真がとれるレベル。

しかも!外国人がほぼいない!日本人率9割!
オーバーツーリズムといわれている京都でどこに日本人が?ここに集結していた。

最近のライトアップといえばあのチームラボが仕掛けることが多く、幻想的だったり、幽玄の世界観だったり、神秘的なものをついつい連想していったのだが、いい意味で裏切られた。
ものすごい中国感。日本で海外気分をたっぷり味わえる。

と、そんな中の変面ショーである。入場料1,500円(前売り1300円)を払えばだれでも自由にみられる。ただし週末限定。


境内に鳴り響く変面ショースタートのアナウンス。これもちょっとさびれた遊園地風で面白い。

上の動画と同じ軽快な音楽が流れている。
そして、一度ぶつっと途切れ、
「さあ、皆さん、変面ショーの始まりです!」
とどこからともなくアナウンスが流れ、一段と大音量になった変面ショー音楽が流れる。

こんな愉快な音楽だったかな?
ところどころで「へんめん!へんめ~ん、へんめん!」と連呼するのだが、変面はへんめんと読む?もしかして日本バージョンのスペシャルミュージックか?

登場した変面マンは、変面するそぶりもなく、センター、右、左でピースサイン。なんだったらハートまで作って撮影に応じてる。

こんなコミカルだったか?と眺めているといきなり、顔を隠し、変面スタート!

おお!やっぱり早変わりはすごい。
が、1回変面すると、なかなか変わらない。
ステージを右へ左へ、そのうちお客さんをステージにあげ手のひらを僕の顔に近づけて~といった瞬間、変面!

おお!おもしろい!エンターテイナーですな。

とげらげら笑っていると、前の人たちがのけぞっているではないか。
なんだなんだとみてみると、スパイダーマンがおじいちゃんになったような変面登場。


暗いし、動きが早くてピントがあわず。

次に振り返った時はア、アンパンマン?!
変なシマシマが入った毒に侵されたようなアンパンマンの変面。

アンパンマン支持者のお子様たちが一斉に泣き始めるほどおどろおどろしい。きっとあの子たちはアンパンマンをこの先見たいと思わないだろう。

中国の伝統劇なのにかなりおふざけも入った変面ショーは日本バージョン?

いずれにせよ新しい変面ショーに出会ってなかなか面白かった。

へんめん!の音楽が頭から離れない・・・

今日も読んでくれてトダ・ラバ(ヘブライ語)
イスラエルのニュースを見るたび胸がしめつけられる

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